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インフィニット・ストラトス~黒衣の創造神~

作者:黒鐡
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第4巻
  自由時間×日本側から電話

「セシリア、イギリスまで何時間かかるんだ?」

「約12時間40分ですわ」

「半日以上かかるわけか。そうなると寝るしかないか。俺は寝るから着いたら起こしてくれ」

「分かりましたわ、ゆっくりとお休みくださいませ」

と言って俺は席を倒して眠った。まあ、一応喉がかわいたり腹が減ったなら起きるが。大丈夫だと、思いながら寝たらあっさりと寝てしまった。

「隊長、お疲れのようですね」

「アリスさん、そうですわね。おそらく日本での仕事をやってきてからなのではありませんこと?」

「そのようですね。たしかこの日になるまで、一日中書類と格闘をしていたと言ってましたね」

「そうなんだ。エリザさんたちの仕事は?」

「私たちの代わりに他がやってますよ。それに仕事は半分以上がトレーニングとISによる鍛錬ですから」

「一番大変なのは、隊長ですよ。書類との格闘をしながら、部下たちのトレーニングを見たり、ISでの模擬戦をやったりと。あとは男性隊員と混ざってトレーニングしてましたね」

「それにしても、隊長はいつもは冷静沈着で時には厳しく時には優しい顔をしてますが、寝顔はかわいいものですね」

「そのようだね。起こしたらダメだから僕らも静かにしておこうよ」

と言って、それぞれで読書を見たり映画を見たりしていた。あとは寝てたりと各自自由にしてたが、セシリアたちイギリス出身の者たちは観光をする時間もあるはずだと思い、調べていた。今の季節は夏、なのでバッキンガム宮殿とかはどうかとかだった。毎夏女王不在の間のみ一般公開であるから。そしたらちょうど、俺が起きたので、セシリアは聞いた。

「どうかなさいまして?」

「腹が減ったんだが、何か食う物はないか?」

「では日本食にしますか?一応日本食とイギリスの料理を用意させてありますですけど」

「そうだな。日本を離れてから約2週間は海外に滞在だからな、日本食にするか」

「では、チェルシー。一夏さんに日本食を頼みますわ」

「承知しました。お嬢様」

と言ったあと、俺はいつ食えるかわからないので日本食を食べていた。匂いにつられたのか、他の者も食事を始めた。日本だとちょうどお昼だからな。で食べたあとに、ケータイからメールが入っていたので見ると千冬からだったけど。内容は、いつ帰ってくるかとISの機密情報を政府に漏らすなとかお土産は酒だとか色々だった。なのでしばらく文章を考えたあとに、メールに打ち込んでから送信した。今度はノーパソを空間から出してみるとまたメールが入っていた。内容は、主に国連軍ブラック・シャーク隊の報告書とかだった。それらを見てから、今後の指示をメールで送信したあとに音楽を聞きながら本を読んだ。本を読み終わったらまた寝た。おそらくセシリアの仕事もそうだが、ISについての説明を考えなければならない。今現在各国がやっと第3世代の実験機として作っては、代表候補生とかでデータ採りをするんだと思うが、軍属になってしまったので。データは見せられないが実戦での目視なら大丈夫だろうと、司令や研究員との打ち合わせで言う事を頭に叩き込んだ。

「チェルシー、飲み物をもらいたいが何があるかな?」

「各国のドリンクを用意させておりますが、お茶にしますか?一夏様」

「うーん。ここはリンゴジュースで頼む」

「承知しました。一夏様」

紙コップで渡されたジュースを机に置いてから、飲んだ。やっぱうまいなと思ってると、またケータイからのメールだった。今度は誰だと思って見ると箒からだった、部屋に行ってもいないからどこに行ったのだと。鈴と一緒になって探していると。なので、嘘はいけないので正直になってメールを打った。セシリアとシャルとイギリス・フランス・ドイツに行くことを。送信したら、電話がかかってきた。しかも、送信してから数分も経っていなかった。はええなおい。

「セシリア、電話ってOKだっけ?」

「普通の航空機だとダメですが、今乗ってるのは自家用ジェットですから大丈夫でしてよ。お相手は誰ですの?」

「さっきメールが来てな。箒と鈴が俺を探してるから今どこにいる?と来たから正直に答えたんだ。嘘はいけないからな」

「ということは、女の嫉妬って奴かな。あははは」

「うむ。ということで出る。もしもし?」

『一夏!セシリアとシャルロットと一緒に海外に行くとはどういうことだ!?』

『そうよ!なんで言わなかったのよ!!!』

うわー、おそらく大声で言ったのであろうな。セシリアやシャルにもダダ漏れだぜ。全く困ったことだな。

「あのなぁ、これはお遊びで海外に行ってるわけではないんだぞ。これはお仕事で行ってるわけだ」

『一夏!!!仕事とか言って、ホントはセシリアたちと旅行ではないだろうな!!!』

「んなわけねえだろう。もしただの観光で行くんだったらお前らも連れて行ってただろうな。だがな、これは軍属に関しての仕事なんでな。お前ら二人が口を突っ込むところではない。お前らはISを持ってるがただの学生だろう。俺たちは軍属なのだ、そこを理解してから電話して来い」

『じゃあ、イギリスとフランスに行くのは分かったけど、行く理由がないはずのドイツに行く理由は何かしら?』

「ああそれ。ただの軍同士の交流会だ。あと黒ウサギ部隊も見たいからな」

『本当だろうな?あとでラウラに聞くけど嘘だったら承知しないぞ!!!』

そういえばラウラはまだ日本にいたな。俺たちに合せるために、まだいたんだった。まあ、大丈夫だろう。

「ドイツに行く理由はラウラにでも聞け。こっちはイギリスに向かって自家用ジェットに乗ってるからな」

『自家用ジェットってもしかしてセシリアの?もしかして隣にいるんじゃないでしょうね?』

「ああ、両左右にセシリアとシャルがいるけど。それがどうした?」

と言ってやったら、何やら叫びのあと、何かにぶたれた音が聞こえた。俺はなんだろうと思って数分後出たのは千冬だった。

『部屋で叫び声が聞こえるから来てみれば、こいつらが叫んでいたが何かあったのか一夏?』

「ああ千冬。なんでもない、ただ隣にセシリアとシャルがいると言ったらパニックになったそうだ」

『なるほどな。こいつらはお前に恋をしているからな、そうだろうと思ったが。まあいい、お土産楽しみにしているからな。ではな』

と言って切れた。あーあ、あいつら今頃千冬の説教確定じゃねえのと思った。ケータイを閉じたあと、セシリアとシャルは少し頬が赤くなっていた。さっきの会話がやはりダダ漏れであって、主に日本側からの声がこの機内にいるほぼ全員に伝わったようだ。俺はあいつらが嫉妬しないように、千冬に追加メールでそちら側の会話がダダ漏れであったことを伝えた。そのあとまた寝たけどまだ着かないようだ。 
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