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インフィニット・ストラトス~黒衣の創造神~

作者:黒鐡
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第3巻
  打鉄弐式

朝になった、俺はいつもの朝の鍛錬で起きた。ちなみに原作では誰かが忍び込んでくるが、生憎俺の部屋の鍵は電子ロックで指紋認証になっている。顔を洗って、即座に量子変換機で着替える。服は鍛錬着にしてから部屋を出る、寮の裏にちょうど鍛錬できるところがある。ちなみに肩には、新たな神姫である悪魔型ストラーフMk.2のマイを連れて。マイは昨日軍に行った時に、支給されたものだ。何でもマイが、俺のとこに行きたいと行ったからだ。まあいいかと思ってつけた名前がマイだった、ちなみに他の神姫であるアン、アイネス、レーネとも仲良くしてた。寮の裏に行くと誰もいなかったので、まずは筋トレからやった。百回ずつ、そのあとIS専用の近接武器を持っての素振り。ちなみに例えで言うなら打鉄の剣。マイは両刃剣での素振りをしていたけど。俺も素振りをやるかと、思ったら後ろに気配を感じたので見ると箒だった。

「おはよう箒。お前も朝の鍛錬か?」

「あ、ああ。一夏もか」

「見ればわかるだろう。あとそこにいる神姫のマイもやってるけどな」

「マスター、この人は?」

「篠ノ之箒だ、マイ。中三のときに剣道で全国大会で優勝している腕だ」

俺はそういうとマイは興味を持ったのか、素振りをやめて箒の素振りを見た。箒の格好は白い胴着に紺袴で、足には足袋と草履をしている。しかも素振りをしているのは真剣である、まあ俺が持っているIS専用武器を素手で持ってる俺のほうがやばいけど。

「そういえば箒、最近剣道部出席してるか?」

「あ、ああ。やっている、当初はあまりやっていなかったが腕をなまらせないようにと一夏から言われてからはやっているぞ」

「そうか、それはよかった。まあ俺も鍛錬では欠かさずやっているけどな、まあこれだけど」

とこちらを見た箒は、なぜ素手で持てるんだろう?と思ったはずだ。しかし、もう七月かあ。早いもんだ、最近は朝の日差しが強くなっている。加えて、じわりとした熱気がきているから春より汗が出る。こちらの鍛錬は終わったので、戻ろうとする。マイも武装を解除させて俺の肩に乗る。

「じゃあ箒、お先にな。あとで食堂で会おう」

「またな一夏」

と言って俺は寮に戻ってから、部屋のシャワーを浴びる。浴びたあと、タオルで拭いてから制服に着替える。今の時間はちょうど朝食の時間だ、鞄は空間に入れてあるから問題ない。食堂に行くと、箒とセシリアとシャルとラウラがいた。で飯を注文したあと、シャルの隣に座った。

「皆、おはよう」

『おはよう、一夏/さん』

と同時に挨拶がきたので、朝食を食べる。俺の朝食はトーストと牛乳だ、とパンを割ろうとしたら俺の肩に乗っていたマイが降りてトースト半分に切ってくれた。

「ありがとう、マイ」

「新しい神姫か、一夏」

「ああ、昨日軍に行ったら支給された。名前はマイだ」

と言ってる間にトーストを食って、牛乳を飲んだ。ちょうど、皆も食べ終わったので教室に行く俺たち。教室に入ると、みんなおはよーと言ってくるので挨拶をした。ちなみにセシリアとシャルはいつも通りなんで、普通にクラスメイトと話をする。予鈴がなったので、席に着くと千冬が入ってきた。あれ?山田先生は。

「今日は通常授業の日だったな。IS学園生とはいえお前たちも扱いは高校生だ。赤点など取ってくれるなよ」

授業数自体は少ないが、一般教科も当然IS学園では履修するが俺は問題ない。一応大学出たくらいの頭脳持ってるし、コアも作れるくらいだし。中間テストはないが、期末テストはある。まあ赤点は取らないと思うがもしとったら夏休みは連日補習になってしまう。

「それと、来週から始まる校外特別実習期間だが、全員忘れ物するなよ。三日間だが学園を離れることになる。自由時間では羽目を外しすぎないように」

七月の頭に校外実習。普通の高校でいえば臨海学校っていえばいいのか。三日間の日程のうち、初日は丸々自由時間。むろん海である、なのでここにいる十代の女子はフィーバー状態。先週から。俺は水着は持っていない、ここに入学したときは持っていたが今の姿は大人なので入らない。なので新しく買う必要がある。

「ではSHRを終わる。各人、今日もしっかりと勉学に励めよ」

「あの、織斑先生。今日は山田先生はお休みですか?」

クラスのしっかり者こと鷹月静寐さんのもっともな質問だな。俺も気になっていたところだ。

「山田先生は校外実習の現地視察に行っているので今日は不在だ。なので山田先生の仕事は私が今日一日代わりに担当する」

「ええっ、山ちゃん一足先に海に行ってるんですか!?いいな~!」

「ずるい!私にも一声かけてくれればいいのに!」

「あー、泳いでいるのかなー。泳いでいるんだろうなー」

さすがだな、十代女子は。話題があればすぐに賑わう。俺は少々うっとおしかったが、千冬が言った。

「あー、いちいち騒ぐな。鬱陶しい。山田先生は仕事で行っているんだ。遊びではない」

はーいと揃った返事をする一組女子。相変わらずのチームワークだ。放課後になった俺は、第三整備室に向かった。目的は更識簪に会うためだ、行ってみるとやってるやってる。日本の倉持技研が開発を進めていたが、「白式」の開発やデータ収集にすべての技術者を取られてしまい、未完成のままだった。だが、俺が断ったため技術者は再び開発しようにも既に打鉄弐式は、簪の手元にあるためだった。

「お前が更識簪か?」

「・・・・あなた誰?」

「俺か。俺は織斑一夏だ。このディスクを受け取ってほしい」

「それは何のデータが入ってるの?」

「これはウチの隊の研究所が作った打鉄弐式の量産機のデータだ。稼働時間から武器データ全て入っている」

更識は驚愕したままだったが、ディスクを受け取って中身を確認すると更識は思わず動きが止まった。そして一言。

「ありがとうございます。これで完成できます」

「いやいや、困っていたのだろう。俺も手伝うからさ臨海学校までには完成させようぜ」

「は、はい」

と俺たちは作業に入ったが、俺のキーボードが早いのかあっという間に完成させた。武器もマルチロックオンシステムを入れているし、あとは起動させてフィッティングを済ませれば完成だ。

「さてと、待機状態にしてっと。ではこれからアリーナに行って起動からフィッティングを済ませよう」

「わかりました。でもアリーナを使うには許可書が必要なのでは?」

「俺が使う時はそんなものは必要ない。ついて来い」

待機状態であるクリスタルの指輪を更識に渡してから行った。ちょうど第三アリーナでは箒たちが模擬戦やっていた。さて、ピットで起動させるか。更識はISスーツに着替えたようだから。

「よし、起動させてみろ」

「あ、はい」

指輪が光ったと思えば、ISを装備して更識の姿がいた。初期設定のままだから俺はパソコンを取り出して、ケーブルをISに付けてからパソコンでフィッティングを開始。タイピングは早いので、完了。あとは第一形態になればいいのでそのままタイピングをした。そして光出したと思えば無事第一形態になった、よし完了。

「更識、今度は機体が大丈夫かどうか飛んでみろ。俺も一緒に飛ぶから」

「はい、わかりました」

とカタパルトから飛んで行った更識、俺はピットから降りて風術で飛んだ。更識の近くによると、箒と専用機持ちがきた。

「あなたは確か四組の更識さんですわよね?」

「ああそうだ。さっき完成させたばかりの機体を試運転するためにな」

「なるほどね、ねえあたしと模擬戦してみない?」

「あのな、完成させたばかりの機体で戦うとかバカかお前は。とりあえずこいつらは無視してテストしよう」

といって飛んだり急加速から急停止をした。あとはこいつらを的にしてのマルチロックオンシステムでの試し打ちをした。

「更識、撃て」

「はい!行け山嵐!」

6機×8門のミサイルポッドから最大48発の独立稼動型誘導ミサイルを発射した。それによってこいつらはいい的だ。

「な、何よこの数!」

「お行きなさい、ビットよ」

ミサイルを落としたが、なかなかなものだ。テストは終了だ、ピットに戻った俺と更識は。

「これで完成したな、更識のISは」

「今度からは簪って呼んで、姉とかぶるから」

「わかった、よろしくな簪」

と言ったあとに寮の食堂に行って完成した宴をした。もちろん一年の専用機持ちとな。 
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