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インフィニット・ストラトス~黒衣の創造神~

作者:黒鐡
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第0巻
  №013から№014へ×白騎士事件

ある屋上にて二人の女と一人の男がいた。

「ここの世界も大丈夫のようですわね」

「ああ、俺達が守り切った世界だからな。まあ、滅んでしまった外史もあるけどな」

「僕達にはあまり関係ない事だけどね」

屋上にいたのは、一夏とセシリアとシャルロットがいて話し合っていた。

「俺は次の外史に行ってくるが、お前達はどうするんだ?」

「お忘れですか一夏さん?私とシャルロットさんは記憶共有者でしてよ。次の外史に行ったとしても、記憶がありますから」

記憶共有者とは、他の外史に行っても記憶が引き継がれている事になっている。IS世界は1つだが、外史は未知数にあるので、原作は正史と考え二次小説は外史と思っている。今現在一夏がいるのは、№013の外史でこれから№014に行こうとしている。なお今現在拠点が無いので月中基地支部が拠点となっている。IS世界全ての外史がある月中基地支部がね。

「おっとお迎えが来たようだ」

「あれはジェットファルコンだよね。次の外史でもよろしくね。一夏」

「私もですわ。一夏さん、次の外史でもお会いしましょう」

一夏は、ロープを掴みそのままジェットファルコンに乗って行った。次の外史へ向かう為、ジェットファルコンは次元の壁を越えて月中基地支部に着陸した。降りた先に奏がいたので抱き合った。

「前回より少し長かったですけど無事で何よりです」

「ああ・・・・いつもよりドウターが少なかったからな」

月中基地支部内部へと入ってから、格納庫に行った後に司令室に来た。入室後敬礼されたが、一真の階級は大佐だ。国連軍での階級だけど、ここでは階級関係無しとなっているが、部下達は外史では国連軍大隊の上司だからだ。

「優斗、俺が行ってる間に何かあった事はあるか?」

「いや特には無いけど、恋姫世界№010の外史で天の御使い感謝祭が行われると貂蝉が言ってたよ」

「恋姫世界か・・・・懐かしいな。行きたい所だが、次の外史に行かないといけないからな」

「あと優斗。報告があったでしょ?」

「あ、そうだった。新たな世界が2つ増えた事なんだけど、今のところ外史は出来ている。外史としては10個ぐらい出来ているから、そこは管轄外だからどうにもならないけどね。しばらくは、創造神鋼の仕事が終われば管轄内に入ると思うよ」

「ちなみに原作名は?」

『まだ分かりませんが、基本理論やらストーリー原案を創っている鋼様の作業次第で分かるかと思います』

自立支援型AIのゼロは、この指令室のシステムから機体や戦艦の支援をしてくれるモノだ。

「ま、俺が今代創造神黒鐵として行く頃には分かるだろうに。これで最後かと思うが、そろそろ俺は行ってくるぜ。今回は新たなイレギュラーとして武装神姫であるアン、アイネス、レーネと行く事にした。俺の機体の整備とかをしてもらう」

『了解』

「行ってらっしゃい一真」

俺は、パイロットスーツを着て月中基地支部格納庫からカタパルトデッキへと出た。出撃後、ジェットファルコンは飛んで行き目的地である新たな外史ゲートに突っ込んでから、目の前が真っ白になった。俺らの機体であるジェットファルコンは、新たな外史に入った事を確認してから現在の状況確認をした。

「アン、今の時期はどうなっている?」

「はい。今は白騎士事件の直前らしいですので、だからマスターの体は小学生なんですよ」

アンの言う通り、俺は小学生の身長となっていた。パイロットスーツは、フィットしているのでこの体に合っていた。今のジェットファルコンは、オートモードとなっているのでボイスコマンドで飛べるようになっている。

「アイネス、現在地を教えてくれ?」

「うん。ここは日本上空で、領空侵犯には引っ掛かってないよ」

ジェットファルコンは、ステルスモードにて飛行中なのでバレテない。その時アラームが鳴り響いた。

「レーネ、状況を把握してから報告してくれ」

「了解なのです。この日本にミサイルが何千発飛んできているのですが、飛んでくる方向にアンノーンと思われるISがいますのです。スクリーンに出すのです」

光学カメラで見ると、それはまさに白騎士だったが片方は刀というより剣を持っていて、もう片方には遠距離系の武器が搭載されていた。

「よし、俺らも白騎士事件に介入するとしようか。ゼロ、ジェットファルコンオートモードのままにしてこのまま待機にしておけ。俺はミサイルを殲滅してくる」

『了解しました。マスター』

コックピットから飛び降りた後、織斑一夏専用機黒鐵改を纏い空を飛んでジェットファルコン付近にいた。神姫達は行きたがっていたが、ここから先は危険地帯なのでジェットファルコンの中で待機だ。

「マスター、必ず帰って来る事を信じています」

「ボクもだよマスター」

「マスターなら大丈夫なのです。きっと殲滅してくるはずです」

「では行ってくる。ゼロ、お前はステルスモードのままで更に光学迷彩をして待機していろ。アン・アイネス・レーネ、あとハロもだが行ってくるぞ」

そう言った後神速で白騎士の元に向かって行ったが、それも現役戦闘機並みの速度で行った。

白騎士side

ドン  ドカン  ドンドン

「くそ、まだ向かってくるか。流石に多いぞ。束」

『でもこれでも楽勝じゃないのちーちゃん。あ、高速で接近するのがこっちに向かってくるよ』

ミサイルが日本に向おうとして来たら、高速で接近して来る謎の黒いIS?がライフルを使って撃ち落とした。それもビーム兵器だと!?有り得んが、まだ開発されてないはずなのに何故こいつは、ビーム兵器を使っているんだ!

「束、あれは何だ?ビーム兵器を使っているぞ」

『私にも分からないけど、未確認ISってところかな。ちーちゃんに向かってくるミサイルが来るよ』

頭の中では混乱していたが、今はこの大群のミサイルを撃ち落とさなければならない。私は必死になって、剣や荷電粒子砲で対応したが、対応仕切れてないミサイルは全てあの黒いISが撃ち落としてた。それも武装は、全てビーム兵器のようだ。

あの剣も実体剣ではなく、ビームサーベルと言った所か。大群が来たと思ったら黒いIS、黒騎士と命名したがまるで開発されていない技術を使い、マルチロックオンシステムというゲームの設定を使っていた。フルバースト後全てのミサイルを撃ち落としてしまった黒騎士だったが、最後の一発を落としたところで束から通信が入った。

『ちーちゃん、さっきので終わりだよ。お疲れ様・・・・それとあの黒いIS?についてだけど、私には分からな過ぎて頭パンクしちゃうよ。ISを開発したのは、今現在だとちーちゃんが乗る白騎士しかいないと思ってなのに!』

「束、とりあえず話しかけてみる・・・・お前は何者だ。答えろ!何故開発されていないはずのビーム兵器を使ったISに乗っている。ISは現在私が乗る機体しか無いはずだ」

しばらく経ったらメールが、届いたので読んでみたらこう書いてあった。

『私は通りすがりの者で、たまたまここを通過したらミサイルが飛んできたので殲滅してあげた。そろそろ軍の者が来るから退散しようとしよう。それとこの機体については極秘なんでね、知りたければこの機体について調べればいいさ。まあ誰も分からず仕舞いとなるのでな。ではさらばだ。黒鐵より』

読んだ後に黒鐵と名乗る者は、神速と言う速度で行ってしまった。私はこのメールを束に送信後、軍隊と戦い勝利した。この事を白騎士事件と呼んでいたが、黒騎士については一欠片もなく知られていない存在となり知った者は白騎士と束しかいない。

俺は、ジェットファルコンがいる場所まで移動した。もちろんステルスモードと光学迷彩を使用し、コックピット席のハッチが開いたので、一度掴まってから解いた。俺はハッチを閉じてから移動後に到着したのは、日本にある織斑家へと向かった。

織斑家上空に着くと、降下後に神姫とハロを手に持ちジェットファルコンを空間の中に入れた。家の中に入って、自室に戻って部屋着に着替えたが量子変換機で着替えるからすぐ着替え終わった。神姫達は疲労もあってかクレイドルに乗せて寝かせた。まだ千冬姉にも武装神姫の事を知られてないからな。

ハロをスリープモードにさせて神姫の近くに置いた後、俺は自室からリビングに行って机にあるリモコンでテレビを付けた。先程の戦闘があったが、黒騎士=黒鐵については一切触れておらず白騎士のみ紹介されていた。テレビに夢中になると、気配だけで帰ってきた音がしたので、リビングから玄関に行くと千冬姉と束さんがいた。

「いっくーーーん。ああ、この抱き心地はサイコーだよ」

「束さん、苦しいよ」

「束、一夏が苦しがっているぞ。放してやれ」

ようやく放してくれたが、今度は千冬姉が抱きついてきた。

「ち、千冬姉、どうしたんだよ」

「いや何、やっと帰ってきたんだなと思ってな」

やっと離してくれた千冬姉はソファに座っていたが、相当疲労困憊だったから冷蔵庫から取り出したビールを飲んでいた。

「(そりゃそうだろうな。千冬姉が白騎士だなんて世間が知ったらどうなるんだろうな)」

「いっくん、私はそろそろ行くね。たまに連絡したいからケータイ貸してくれる?」

俺のケータイを束さんに渡し、しばらく経ったら返してもらってから行ってしまった。その後幼馴染である箒が転校になったので、最後のお別れとして緑色のリボンを渡したのだった。 
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