| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

仮面ライダーウィザード 希望を救い出せ

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第二十一章

 ビーストはウィザードにだ、こう言った。
「よし、じゃあな」
「スサノオのところに行くか」
「そうしような、しかしな」
 ここでだ、こうも言ったビーストだった。
「肝心の奴が何処にいるかだな」
「城か、いや」
「いや?」
「探す必要はないらしい」
 ウィザードはこうビーストに言うのだった。
「どうやらな」
「!?そういえばな」
 ビーストもだ、ウィザードの言葉を受けたうえでだった。
 ふと気付いた風になってだ、こうしたことを言ったのだった。
「感じるな」
「そうだな、巨大な気配がな」
「ああ、ここに来た」
「自分から来たな」
 他ならぬスサノオ自身がというのだ。
「奴がな」
「そうみたいだな」
「その通りだよ」
 実際にだ、新たな声が聞こえて来た。
「よくソーサラーを倒した、そして今度はか」
「御前とだよな」
「そう、戦ってもらう」
 声は二人に対して告げた。
「ここで私と」
「なら出て来い」
「早くな」
「言われなくともだ」
 こう言ってだった、そして。
 スサノオは姿を現した、その姿はというと。
 ウィザードだった、だが普通のウィザードではない。
 漆黒の、闇のウィザードだった。ウィザードはその姿のスサノオを見て言った。
「俺か」
「そうだ、君の力をより闇に向けて強くした」
「それが今の貴様の姿か」
「ダークウィザードと呼んでもらおう」
 不敵な言葉で言うスサノオだった。
「今の私はな」
「ダークウィザードか」
「そうだ、いい名前だと思うかね?」
「どうだろうな」
 ウィザードはスサノオの今の姿であるダークウィザードの問いにはこう返した。
「それは」
「賛成していない返事だな」
「貴様がいいと思うのならいいだろう」
「私自身がか」
「貴様の今の姿を気に入るのは俺達じゃない」
 他ならぬスサノオ、彼自身だというのだ。
「だからだ」
「そうか、ではだ」
「それではか」
 スサノオもそれで納得してだ、こう言ったのだった。
「私個人としては気に入っている」
「ならそれでいいだろう」
「そういうことだな」
「では、だな」
「君達との戦いをはじめた」
「望むところだ」
 今度はこう答えたウィザードだった。
「でははじめる」
「これからな」
「俺もいるからな」
 ビーストはウィザードの横からスサノオに告げた。
「いいな、二人でも」
「相手が何人だろうと構わない」
 スサノオとしてはとだ、ダークウィザードはビーストに答えた。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧