仮面ライダーウィザード 希望を救い出せ
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第四章
「今でも天ノ川高校の教諭だよ」
「そうですよね、まあ僕と友子ちゃんもそうですけれどね」
天ノ川高校に在籍しているというのだ。
「この大学を受験しますけれど」
「それならもっと勉強しろ」
先生はそのジェイクに対して言った。
「如月といい御前といい」
「これでも勉強してますよ、僕も」
「もっと勉強しろ、うちは今只でさえ人手不足で大変なんだからな」
「先生も生徒もですね」
「そうだ、俺も大変なんだからな」
「それで何でこっちまで来ているんだ」
操真はその先生に突っ込みを入れた。
「あんたもわからない人だな」
「それはそれ、これはこれだ」
先生は強引にそういうことにした。
「顧問として傍にいないと駄目だろうが」
「責任感か」
「当たり前だ、教師が無責任でどうする」
操真にもこのことは力説する。
「生徒を教え導くのが仕事なんだからな」
「それはその通りだな」
「そうだ、とにかくだ」
先生は操真にさらに言う。
「御前等、戦うのはいいがな」
「それでもだな」
「そうだ、それでもだ」
こう言うのだった。
「死ぬな、いいな」
「それは、ですよね」
ユウキが先生に問い返す。
「何があっても」
「当たり前だ、仮面ライダー部顧問として言うからな」
それだけに強い言葉だった。
「御前等誰も死ぬなよ」
「戦いになってもですね」
「ゾディアーツでもファントムでもな」
どんな相手でもというのだ。
「生きて帰って来い、いいな」
「はい、わかりました」
「そういうことだ、じゃあ先生はここで待っているからな」
こう話してだ、そしてだった。
大文字がだ、席を立って外に向かいながら操真に笑顔で言ってきた。
「じゃああんたもな」
「勿論だ、俺もだ」
「一緒に戦ってくれるんだな」
「相手がファントムならな」
まさに彼の宿敵と言っていい、それ故にというのだ。
「戦い倒す、それだけだ」
「そうか、じゃあ行こうか」
「二人でな」
こう話してだ、そしてだった。
ジェイクがあらためて如月達に連絡を取った、すると今度はだ。
如月本人が出て来た、それでこう彼に言って来た。
「さっきメール送ってくれたな」
「はい、やっぱりさっき連絡がなかったのは」
「変身中だったからな」
それでだ、返信出来なかったというのだ。
「悪かったな」
「いえ、それはいいですけれど」
「それでもか」
「弦太郎さん達大丈夫ですか?」
「ああ、何とかな」
無事だというのだ。
「流星達もいるからな」
「そっちに仁藤さん達もおられますか?」
「いるけれどそれがどうしたんだ?」
「そっちに来られたんですね」
「流星が連絡してくれた」
だから来てくれたというのだ。
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