『自分:第1章』
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『絶望』
ユウとは毎日のように喧嘩。
あ、仕事は辞めた。
店長に話したら『売り上げNo.1が居らんなるんは辛いけど、零那ちゃんも、産めるように説得頑張って!!何かあったら連絡しておいで』って快諾してくれた。
ユウは『妊娠したら産めばいい』って言ってた。
零那は『最悪、母子施設でも何処でも行って産む』って言ってた。
でも、いざ、妊娠した事実を告げると違った。
『育てれるわけなかろが!』って逃げた。
絶望した。
男のくせに『Sexは結婚決めた人としかせん』って言ってたり『妊娠したら産めばいい』って偉そうに言ったり...
せやのに、ふざけとる。
最低。
ヒー君と夜遅く迄話す日が増えた。
今迄の事も、赤ちゃんに対する想いも過去の事があるから尚更殺したくないと...
全部爆発した。
話してる最中も『零那さん寒くない?』『つわり大丈夫?』って、気遣ってくれて、逆に申し訳なかった。
ヒー君は、絶対説得して産むべきやって。
涼君は、お互い納得することが先決って。
ヒー君はユウを説得しようと日々動いてくれてるみたいで、ユウはヒー君から逃げる日々。
ユウとは毎日のように喧嘩やから、涼君の優しさに救われた。
でもその気遣いが辛くもあった。
自分が負担になってるみたいで...
つわりが酷くて激しく辛かった。
ユウは『辛いなら帰れ』『辛いなら寝とけ』『辛いなら処理せぇ』そんな事ばっか。
1人で育てる。
何が何でも産む。
零那1人でも平気。
こんな父親要らん。
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