ルドガーinD×D
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第二十八話:休日
レーティングゲームの次の日、俺たちは次の戦いに生かすために録画していたゲームのビデオを見ていた、ちなみに俺の隣というか腕にはクロが抱き着いている、そのせいでみんなの視線が今日も痛い、イッセーに至っては歯ぎしりがこちらにまで聞こえてくるレベルだ……いやさ、俺も好きでクロを抱き着かせたまま来たわけじゃないんだぞ?
昨日の一件で何とかクロに譲歩してもらい(途中何度も食べられかけた)一日中一緒にいるってことになったんだ……仕方がなかったんだよ
「………今後はテクニックも磨いて行く必要があると思うわ――ってルドガー聞いてる?」
「こうするしか道がなかったんです」
「……………まあ、いいわ、今からルドガーの映像だからそれはきちんと見なさい」
「はい」
そう言えば自分の戦闘をじっくり見るなんて初めてかもしれないな、気持ちを切り替えて次につながることがないか見よう!!!
『それがお前の証か……強い意志だな、でもな、俺も負けられないんだ!!守ってやりたい奴のために俺は負けられないんだ!!!それが俺の証だ!!!!!』
『俺は自分を!!世界を!!全てただ一人の為に壊せる!!!お前にそれだけの覚悟があるか!!?』
『約束したんだ……どんなことがあっても守るってな……俺は示さなきゃいけないんだ!!彼女を守る覚悟と力を!!!』
『黒歌を守るためなら俺は――世界も絆もいくらでも壊してみせる!!!』
……………なんだこの恥ずかしいダイジェストは?
何で俺だけこんな恥ずかしい編集になってるんだ!!?
「ルドガー//////////…ねえこれの永久保存版欲しいんだけど?」
「すぐに手配するわ」
「すいません、これなんのいじめですか?」
わざわざしっかり見るように言っておいてこれはわざとしか思えない
……そんなに話を聞いていなかったのが悪かったのか!?
「失礼ね、可愛い眷属を私がいじめるわけないじゃない」
「それにしては嫌に悪意を感じる編集なんですけど……」
部長の差し金じゃないなら一体だれが……ん?スタッフロール――
〔編集 アザゼル〕………あの未婚総督かあああっ!!!
「あの未婚総督も偶にはいい仕事するにゃ」
「あら、アザゼル先生も気が利いてますわね」
俺にとっては良い迷惑だ!!
「ルドガー先輩のカッコよさが良く分かる編集ですううう」
「これ、このまま使わないってのも、もったいないな」
こんなものタンスの奥で眠ってればいいだろ!!!
「ルドガーさんのPVにするというのはどうですか?」
「僕たちの宣伝にも使えるんじゃないかな?」
「二人の結婚式で流せばいいだろう」
「「「「「それだ!!!」」」」」
嫌に決まってるだろ!!?何でこんな恥ずかしい映像を結婚式で流さないといけないんだよ!!!
くそっ!!収拾がつかなくなってきた!!ここはさっきから黙ってる子猫ちゃんに助けを求めよう!!!
「子猫ちゃんはそんなこと思わないよな?」
頼む!!俺の最後の希望――
「…私もみんなの意見に賛成です」
あっさりと最後の希望が消えた………
「…それと、先ほどまでルドガー先輩と兄様のどちらで呼ぼうか考えていたのですが面白そうなので兄様と呼ぶことにしました」
何が面白いんだ!?あれか、俺の反応を見て笑うのが面白いのか!!?
いや、兄様って呼ばれるのはなんかちょっと嬉しいんだけどさ、ホントにちょっとだけど
「いよっ、ビデオはちゃんと見たか?お前ら」
「マター・デストラクトオオオオッ!!!!!」
「うおっ!?危ねえな、おい」
手元にあったペンをアザゼルの眉間目掛けて全力で投げつけるが紙一重で躱されてしまう
……アザゼルめ、月夜ばかりと思うなよ?
「おいおい、俺はしっかり編集しただろうが、そうだよなお前ら?」
「「「「「「「「はい(にゃ)」」」」」」」」」
味方がいなくても泣かないし……
「ヒーロー番組?」
「サーゼクスの案でな、イッセーが主人公で眷属全員が出るぜ、あらすじも、もう書いてある」
「お兄様……そんなことして、魔王の仕事は大丈夫なのかしら……」
「私用で自分の仕事をおろそかにするような奴じゃねえから大丈夫だろ」
妹に会いに行くために仕事をほっぽり出そうとしていたようなことがあったような……
「それでタイトルは何なんだ?」
「あー……イッセー本当に聞きたいか?」
「何だよ?当たり前だろ」
『ちょっとまて、俺は物凄く嫌な予感がするのだが……』
ドライグが何やら怯えたようにイッセーに待ったをかける
二天龍が怯える程のタイトル……気になる
「聞かないことには始まらないから早く言ってくれよ」
『確かにそうだが……だが…しかし』
「分かった……じゃあ、言うぞ…タイトルは『乳龍帝おっぱいドラゴン』だ」
『ぬおおおおおおっ!!!!??』
ドライグの悲痛な叫びがグレモリー邸中に響き渡った
『神すら屠る二天龍がお、おっぱいドラゴンなどと……』
「あ、アザゼル確か私たちも出るのよね?」
ドライグの醸し出す悲壮感に耐え切れなくなり部長が話題をタイトルからそらそうとアザゼルに質問する
「ああ、リアスはこの作品のヒロインだ……イッセーがヒロインの乳を触ることでおっぱいドラゴンになるらしい」
『やめろ!!その名を呼ぶな!!!』
「ぼ、僕はどんな役なんですか?」
部長の質問が逆効果だったので今度は祐斗が質問する、男におっぱいはないから大丈夫だろう
「木場はおっぱ―イッセーのライバルキャラだな」
「そうですか、結構出番が多そうなキャラですね」
うーん、俺も自分がどんなキャラになるか気になってきたな……変なキャラじゃないといいな
「俺はどうなんだ?」
出来れば俺も出番が多いのを希望します
「ルドガーはイッセー達がよく訪れるレストランのコックだな、時々イッセー達に重要な情報を教えるいわゆるお助けキャラだな」
お助けキャラか……まあ、出番は少なそうだけどそこまで悪いキャラじゃない――
「しかし、その本当の正体は敵組織の幹部で裏切りキャラでもあるな」
何!?裏切りキャラなんて子供に嫌われる可能性大じゃないか!!?ミリキャス君に嫌われたりしたらどうするんだ!!?
「何で俺が裏切りキャラなんだよ?」
「俺が思うに、お前の骸殻が悪役にしか見えなかったからだと思うぜ」
「そう言えば、悪役みたいなセリフも言ってたしね」
「…………………」
「ル、ルドガー泣くなら部屋の隅っこじゃなくて私の胸で泣くにゃ!!」
なんでだよ、俺だって好きであんな恰好になってるんじゃないんだぞ!!骸殻の形なんて生まれつきで決まるようなものだからどうしようもないだろ……それにキモさで言えばリドウの方がよっぽどキモイだろ!!!
「元気出してくださいルドガー先輩!!裏切りキャラは後で戻ってくるのが定番ですうう」
そうだ!!俺にもアルヴィンみたいに戻ってくる展開が待ってるはずだ!!!
「いや、今の所ないな」
「よしよし、ルドガーには私がいるから大丈夫にゃ」
ああ……やわらかいなあ……
「そもそも何でルドガーだけ敵役になってるんにゃ?納得いかないにゃ」
うう、クロだけが俺の味方だよ
「さあな、俺が書いたわけじゃねえから詳しいことは分からねえよ……まあ設定によると敵組織に自分の奥さんを人質に取られて仕方なく従っているらしい……ちくしょう、どいつもこいつも嫁さん貰いやがって……」
「そ、その奥さん役は誰にゃ!!?」
「もちろんお前だ」
「それならしょうがないにゃ」
しょうがなくないだろ!!?第一そういう設定は大体、主人公が奥さん救い出して敵が改心するパターンが普通だろ!!?何で俺が戻ってこれないんだよ!!?
はっ!?まさか俺、死亡ルートか!!?
「まあ、この話はここまでにしとくか、続きは見てのお楽しみってやつだ」
「やめろ!!そんな番組、誰にとっても不幸な結果にしかならないぞ!!!」
『そうだ!!そんなことは二天龍のプライドが許さん!!!』
「ドライグにルドガーそんなに目くじら立てるなよ、俺は主人公になれて嬉しいし」
「『お前に…何が分かるっ!!!』」
絶対に負けられない戦いが今ここにある!!!
俺たちは……負けない!!!
「たく……言ってなかったけどなこの番組の著作権料はお前らにも入るんだぞ」
「やっぱりいい番組だな、俺は放送に賛成だぞ」
『この裏切り者がっ!!?』
ドライグが何か言ってるが気にしない、人生いつ借金塗れになるか分からないんだしお金はたくさんあった方がいいに決まってる
目指せ!!二千万ガルド!!!
後書き
何が柔らかいかかって?
知りたいならみんなで叫ぼう「ティーチ、ミー、バリボー!!!」(笑)
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