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魔法科高校~黒衣の人間主神~

作者:黒鐡
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原作前~追憶編前~
  人造魔法師実験×深夜と真夜との会話

世界大戦終了後、本来だったら四葉深夜が魔法を酷使しすぎて体を壊すはずがピンピンしていた。身体の健康状態は良好で、四葉家での研究施設で人造魔法師実験はしないが・・・・。

『もしするんだったら俺を呼べ』

と言ってあるからだ。失敗したら回復魔法により精神や『強い情動を司る部分』を白紙化する前に戻す事をする為だ。第四研で実験すると聞いたので、俺は月中基地支部から空間切断で四葉家本宅兼施設に来た。深雪は今回留守番。

「ようこそ。零達也様」

「その呼び方は・・・・まあ今はいいか、関係ない者もいるし」

俺を待っていたのは真夜だったが、姿は本来の姿でビジネスネーム零達也として俺が運転する車で来ていた。施設内に行き、中心部の所に行くと深夜がいた。

「零達也様を連れてきたわよ姉さん」

「今実験をする所だったから、丁度いいタイミングね。達也さんお久しぶりです」

「ああ久しぶりだな。役者が揃ったから早速始めてくれ」

始まった実験。精神の意識領域内で、最も強い想念を生み出す『強い情動を司る部分』を白紙化し、魔法演算を行うエミュレータ『仮想魔法演算領域』を植え付けた事により、人工的に魔法師を作り出す実験開始した。深夜の固有魔法である『精神構造干渉』にて施術をしてみたが、どれも失敗がオチとなってしまったようだな。

実験終了時に深夜が倒れたので、俺は神の力の一つである『回復』を使った。金色の粒子を注いだら、深夜の身体が光出した。輝きが終えると、立ち上がり実験開始前のステータスとなった。被験者達も回復のお蔭で施術前の状態に戻した。

「流石達也さんの回復魔法ですが、この世界では『再成』という固有名称でしたか。でも実験前に戻ったから違うのね」

「姉さん。達也さんがいたお蔭だけど、やはり実験は失敗に終わったわ」

「まあしょうがないさ。この実験は終わりにして、精神干渉系統の魔法を研究すればいい事だ」

実験場から、四葉家本宅の談話室に行った。使用人達が出て行ったのを確認すると、俺達の会話は清々しい気分だった。

「ふう。達也さんと呼ぶのも慣れてきたけど、やはり一真さんの方が呼びやすいわね」

「と言うか一真でもいいんだけど」

「ダメよ。それだと秩序が乱れるというか、私達より年上なのだから」

「姉さんの言う通りで、今回の私達は部下ではなく零家との友好関係。それと未来では、姉さんと結婚するんだから」

「真夜の言う通りだけどホントにいいの?私ではなく真夜が当主として引き継ぐのは」

「いいのよ姉さん。私もだけど異名が付くし、目立つのは私だけでいいから。それに私には弘一さんがいるから大丈夫よ」

「アイツも次期当主だったな。だからか、次期当主同士での結婚というのは。深夜も他の数字付きに狙われるが、俺と結婚した方がいいと言うんだろうな」

数字付き(ナンバーズ)とは、苗字に数字が含まれている家系を指す隠語である。十師族及び師補十八家の苗字に、一から十までの数字が入っているように百家の中でも本流とされている家系の苗字には、廿楽家(二十)・五十里家(五十)・千代田家(千)の様に数字が入っている。

数値の大小が、実力に直結する訳ではないが苗字に数字が入っている場合、魔法師の血筋が濃くて魔法師の力量を推測する一つの目安になる。フリー百科事典に書いてあるが俺と深雪のような零家は、十師族の上で、十師族を束ねる名家だ。俺らがそういう風に設定した。

十師族は、日本で最強の魔法師の家系である。二十八家から四年に一度に『十師族選定会議』で選ばれた十の家系が『十師族』を名乗る。権力に関して、表は無いが政治の裏側では司法当局を凌駕する権勢を持っていると思わせている。

実際は零家が政治の権勢を持っているし、零家の者は大実業家にして大企業である蒼い翼CEO。社長令嬢が零雪音。副社長は青木総一郎だが、名前と姿を変えるようにしたので、二十年後にはまた変わっている。表立つのは副社長と秘書で、俺は表舞台には立たないし名前だけ公表をしている。

師補十八家とは、十師族を補佐する立場の家系である。二十八家から四年に一度開催される『十師族選定会議』で十師族に選ばれなかった十八の家系がその立場となる。二十八家は、十師族、師補十八家を一括りに表現する用語。魔法技能師開発研究所を共通の出自として、魔法技能師開発研究所は日本に設立された魔法師開発機関である。

これらの先駆けとしては、2002年に設立された陸軍総司令部直属の秘密研究機関がある。2010年代から2020年代にかけては、そこから派生する形でエレメンツを開発する研究機関が稼働していたが、魔法師開発の方針の変化に伴って閉鎖された。その後、新しい開発方針に従ってこれらの十ヶ所の研究施設が設置された。

この先で閉鎖されるのか稼働中のもあるが、原作と違うのは第四研だけだ。運営も独立して、俺らが資金提供しているからな。幸いな事に、現当主や死ぬ前提とされた人物も生きているので、一族関係者は実験や精神干渉系統の魔法を研究し放題。俺らが世界大戦終了後、大越紛争とかもあったが俺達は動かない。

確かこの紛争に参加した日本の軍人がいたな。名前は風間玄信で『大天狗』と呼ばれ、山岳戦・森林戦における世界的なエキスパートと知られ、大越紛争では大亜連合軍から悪魔か死神のように恐れられていた。こいつについては、俺達が沖縄に行った時に会うだろうな。

「ところで一真さん。零家に対して何か言われていない?文句とか」

「そんなの無いよ。元々零家の役割は、日本政府の表裏の権利を持つ事になる。それに大企業で大実業家である、蒼い翼の最高責任者は零達也の俺だからな。文句を言う根性ある位の力を持っていればの話だけど」

「それに零家と強い繋がりを持っているのは、今の所私達四葉家だけですし」

「そうそう。真夜の言う通り、零家との繋がりは私達だけ。でもこの先になると、繋がりを持つ方が良いという事もありそうですね」

「楽しんでいるかね?深夜に真夜に一真さん」

「よう元造。それとも元造さんと呼んだ方がいいかな」

「呼び捨てで結構ですが、私は逆にプライベートでは一真さんと呼ばせて頂きます。仕事先や関係のない者は達也様ですがね」

「様付されるのは神界以来なのか、まあ慣れるまで待つしかないか」

とか言いながら元造と話していたら、酒を飲みながら話していた。日本は平和だし、紛争地域ではないからな。西暦2080年になったら、四葉深夜と結婚をして四葉家の当主を妹の真夜になった。前当主の元造は、現四葉家本宅のマンションで暮らしていた。

それも蒼い翼本社近くにあるマンションで暮らしているが、衣食住は俺ら零家と四葉家が互いで提供している。フォア・リーブス・テクノロジーは、蒼い翼本社から一時間かかる場所ではある。

言うの忘れていたが、真夜も七草弘一と結婚をしている。名字について、表舞台ではどちらかで名乗るそうだけど、家内では互いに名前で呼び合っているとこの前深夜に聞いた。ちなみに、深夜の名字は織斑か零だ。 
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