日本の行く末
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
最悪の始まり
第三遊撃部隊のオフィスから出て、廊下を走る。
「何でしょうかね?」
走りながら、唏新さんに聞く
唏「知らん」
「ですよね~」
そのまま、右に曲がり出口を目指す。
その途中で、第一遊撃部隊の人と通りすがった。
??「アイツら、やっと出動かよ」
??「どうせ、全滅だろ?」
笑いながら会話してる。
終いには、空き缶を投げられた。
それが昌太さんの後頭部に当たった。
昌「てめぇ、当てやがったなァ!」
昌太さんが殴りかかる、だがその腕を悠さんが抑える
昌「離せ!アイツはぶっ飛ばさねぇと気がすまねぇ!!」
見た目は、昌太さんの方が筋肉が付いていて、悠さんの倍近くある筈なのに、腕も細くて体格もそれほど良くない悠さんが、簡単に抑えている。
悠「今は任務が先だ。行くぞ」
昌「一発だけだ!そう時間はかからねぇ!」
悠「任務が先だ!」
悠さんの口調に怒気が籠る。
観念したのか、昌太さんは悠さんの腕を振り払う。
昌「チッ、任務を終えたら殺してやる····」
悠「行くぞ?」
昌太さんの腕をポンっと叩く
悠「そうだ、第一遊撃部隊の皆さん、我々は今から任務に向かう身なのです。先の様な言動は控えて下さいね?」
悠さんの表情は笑っていたが、裏に恐怖を感じた。
まるで、今にも命を刈り取るかのような死神の表情が····
幾つもの戦場を乗り越えてきただけ有って、勘が鋭い。
悠さんの表情の意図が読めたのか、顔がひきつっている。
??「お、おう。分かったよ····」
??「ま、まぁ、精々頑張んなよ···」
そう言って、そそくさと走り去って行った。
すぐ近くの出口を出ると、第二部隊とヘリが待っていた。
??「お~い、こっちですよ~!」
なんだ、俺らに優しい人もいるじゃないか!
てっきり、皆の嫌われ部隊だとばっかり思ってたよ
唏「さっさとヘリに乗れ」
そう言って、唏新さんはヘリに乗った。
悠「じゃ、俺らも乗るか」
続いて、悠さんと昌太さん、楽、と乗っていった。
昌「ホラ、乗れよ」
昌太さんが手を差し伸べる。
「ありがとうございます。」
昌太さんの手を借りて、ヘリに乗る
第二部隊隊長「全員揃ったな?」
悠「第三部隊OKです」
第二隊長「よし、これから第二部隊、及び第三部隊を指揮する事になった。神崎 広海だ」
ここで、昌太さんが手を挙げた。
昌「何故こんな大人数の輸送なのに、大型機出はなく普通のヘリなのですか?」
広「それは今回の任務にも関係がある。今回は、アメリカの部隊との合同作戦なのだが、正直かなり劣勢にあるらしい、人手も足りないとのことで、我々が呼ばれた訳だ」
昌「だから、輸送機バンバン飛ばしているのか····」
さっきの話が始まってから、俺の膝の震えが止まらない。
それに気が付いたのか、悠さんが話しかけてくる。
悠「どうした?怖いのか?」
「は···はい、正直····」
あのアメリカの部隊を劣勢に追いやる様な奴らと闘うことになったのだ、新兵の自分には恐怖しかなかった。
悠「安心しろ、俺達が前線に行くことは、まず無いだろうからな」
「そうですか···」
だが、やはり怖いものは怖い
このまま、ヘリに揺られたまま、4~5時間経過した。
パイロット「もうすぐだ、降下準備を」
全員「「了解」」
To be continud
ページ上へ戻る