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緋弾のアリア 偽りの超偵

作者:黒騎士
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第2章 秘められた能力編
  模擬戦(後半)

 
前書き
やっと……戦闘に入れるかも…… 

 
………決闘っていつの時代だよ……

「九条 裕也…決闘を受けなければ蘭豹先生に言いつけてやるからな」

……蘭豹は……流石にきついな……
下手すれば病院送りじゃすまない…
受けるしかないのか……まじかよ…

「…………あの……兄者……そろそろ……拙者を……降ろしてほしいでござる………」

……あっ……そう言えば、風魔を抱えたままだったな、軽いから忘れてたぜ

「あぁ……悪い……ごめんな…急に抱えたりして……よっと…ほいっ」

「……あ…兄者……急に…あああいうことをささされるとと……困るでござる………っっ」

……珍しく…風魔が頬を赤く染めながら……照れて縮こまっている……

こういう風魔も…可愛いじゃねえか畜生……可愛い過ぎるぜ………

「……あの…聞いてる?」

夜崎がこちらをじとーーとした目で見ていた。

「あぁ…聞いてるよ?」

そろそろ真面目に戻らなければ…

「ふっふっふ…では明日の放課後に
強襲科の演習場で待ってますから」

嫌な笑顔でそう言った夜崎に…

「分かったよ…放課後演習場だな」

内心嫌な予感がしながらも応えた

「ふっふっふ…今度こそ…ふふふ」

夜崎はそう言い残して去って行った



翌日の放課後


「……あー…めんどくせぇ〜……」

今日…夜崎と演習場で決闘がある

「…兄者…?勝てるでござるか?」

「勝たなきゃ…殺されるかもな…」

風魔は俺の心配をしてくれる…

「まぁ………行くしかないか……」

俺は渋々強襲科の演習場に向かった

演習場に着くと夜崎は待っていた…
しかも、演習場の前で仁王立ちして

「馬鹿か?お前…?」

「な!?……馬鹿とはなによ!!」

「演習場の真ん前で仁王立ちする奴なんてお前以外居ないだろ!!」

「うーーー」

夜崎は頬を膨らませて怒った!

「もういい……始めるもん」

夜崎は怒って先に演習場に入って行った……

「おい、待てよ……悪かったって」

20分後〜〜〜

「……………………………」

俺は夜崎を見て固まった
何故かって?それはな……

ブォォォブォォォンブォォォォォン

夜崎が持ってる武器が………さ

「うん、バッチリだね(笑)」

夜崎はヨイッショと言いながら
両手で持ったチェーンソーを置いた

「夜崎……さん?なんすか?それ」

俺は現実を受けいれられずに本人に聞いた。

「ん?…あーこれのこと?ガチャ…
うーんとね…チェーンソーだよ?」

……どうやら俺の目は正常なようだ

「じゃあ……始めよっか?」

と笑顔で言う夜崎さん凄いよ……

だが、やると決めたからにはやる…
それが俺の家の家訓でもあるしな…

「……ふぅ…よし始めようか…」

(腹をくくるしかないか)

演習場の周りにはいつの間にかかなりの数のギャラリーが出来ていた…

緊迫した空気が流れる中………
先に動いたのはやはり夜崎だった

「はぁー!!」

チェーンソーが音を立てながら俺に迫る…相変わらずの俊足も重なって接近までに十秒も掛かってない……
だがしかし、得物が悪いな…夜崎…

「よっと…っ…ほいっ……と…」

俺は夜崎がチェーンソーを振り下ろすに合わせてバックステップやサイドステップをして躱していく……
何故だろう…いまは妙に集中できといる所為なのかチェーンソーの軌道が完璧に分かる……まるで止まっているかのような錯覚すら感じる

「くそっ!この!当たってよ!ん」

夜崎の体型は小柄な女性だ……
だから自分の身長と同じに近い長さの得物を使うとかえって邪魔にしかならない……

「ハァハァハァハァハァハァ」

夜崎が息を切らし始めた頃
夜崎の負けが見えているので、俺は降参を一応うながすが……

「諦めろ夜崎……得物が悪いぜ?」

「なんの……っ…これしき!!!」

やはり聞く耳持たずである。

「はぁっ……女性を虐めるのは好きじゃないんだよな……男もだが…」

突っ込んでくる夜崎のフラフラな足に俺はしゃがんで勢いを付けた…
足払いをして…夜崎を転倒させた…

「あっ!!……………っ」

そして…疲労と油断が重なって得物が手から宙に舞う…そのままだと刺さるので、宙に浮いたチェーンソーを空中で柄の部分を掴んで止めた…
チェーンソーは夜崎の体の空中50cm位の位置で稼働音をさせている……

「まだ…やりたい?夜崎」

そう言ってやると…

「……うぅぅ、私の負けよ…降参」

と潔く負けを認めてくれた……

実際この時…俺は自分の能力に目覚めていたことに気付かなかった……

「兄者、大丈夫でござるか?」

風魔が俺を気遣って近くに寄ってきた。

「あぁ…風魔、大丈夫だ…特に怪我はない」

すこし…身体が疲労感と眠気に襲われているがな

「それなら良かったでござる、しかし、兄者…修行でもしたのでござるか?動きに無駄がなかったでござるよ!」

風魔がさっきの戦闘の感想を伝えてくれた。褒められると悪い気はしないんだが…

「あぁ、ありがとな」

しかし、確かにいま思えば…何故俺はさっきの戦いであれほどまでに…夜崎の攻撃を見切れていたのか、
自分でも上手く説明ができないのも事実ではあるのだ。

だが、いまは良い…疲れたから部屋に帰って寝ることにしよう。

完璧に眠気が襲ってきたので俺は、演習場に出来ていたギャラリーと言うか野次馬を通り抜けて自分の寮の部屋に戻った。 
 

 
後書き
戦闘シーン苦手かもです。 
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