バカと平和を歌う娘
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戦後対談と初出動はまさかのヘルプ要請!?①
前書き
いよいよブラブレ要素が本格的にクルー!?
雄二「んじゃま、戦後対談と行きますか」
ドヤ顔の雄二。
味方なのに何故かムカつくのはきっと奴の顔がムカつくからだろう。
源二「まさか負けるなんて……しかも相手の有利な口にまんまと乗せられ奇襲……完敗だよ」
明久「成功して本当に良かったよ。まあ最初まさか僕が大役をやるとは思わなかったけど……ね、姫路さん」
平賀くんは今まで姫路さんに気付かなかったのか、凄く驚いている。
え?姫路さん見せても大丈夫かって?
まあ大丈夫でしょ、雄二も許可したし。
源二「まさか姫路さんがFに居たなんて……」
瑞希「えっと、その、体調不良で」
源二「ああ、姫路さん身体弱いからね……しかし隠し種を使わずに勝つなんて、坂本くん君は相当優秀なんだね」
雄二はあまり表情は変えてないけど、格上の代表に褒められて悪い気はしてないみたい。
雄二「ありがとよ……それで本題に移るが」
珍しくお礼を言ったかと思ったら照れ隠しなのか話題を変えた雄二。
凄く珍しいのは初陣を飾れて嬉しいからか。
だけど男の照れ隠しを見ても僕はちょっと吐き気がするだけだけどね。
雄二は少し溜めてから言い放った。
雄二「――教室を渡さなくて良い条件がある……と言ったらどうする?」
源二「なにっ!?それは本当か!?」
喰い気味に来る平賀くん。
それもそうだ、負けた代表の威厳を唯一取り戻せるのは戦後対談だけ。
それもチャンスが無ければそれで一年間クラスでの発言権は無になる。
雄二「但し条件は三つある。一つは他クラスにこちらの切り札――つまりは姫路が居る事を公言しない事。これは勿論の事クラス全員が守らなければならない。」
成る程、つまり一人でも違反者が出たらDクラスが連帯責任で教室交換ですね分かります。
雄二「二つ目は今度Bクラス戦で俺が指示を出したら言う通りに動いてくれ。尚、拒否権は勿論無い」
次回Bクラス戦確定かよ!?
てか拒否したらどうなるんだ!?
仲間なのに震えが止まらない。
雄二「最後、三つ目だが――まず、お前等は『赤い目の少女』についてどう思う?」
源二「話の趣旨が分からないけど……まあ、少しガストレアウイルスが混じってて、浸食率が50%越えるとガストレア化だっけ?でも普通に生活してる分には浸食率は上がらないみたいだし、迫害を受けるのは不当だと思うね」
雄二「ふっ……なら話が早い」
平賀くんって意外に博識何だなあ、Dクラスだけど。
きっと平賀くんも雄二や須川くんみたく赤い目の少女を助けたいと思ってるんだろうなあ。
そして雄二は続ける。
雄二「俺達と一緒に動かないか?このエリアは迫害どころか普通に街中に居るけど、他エリアなんて酷いもんだろ?」
源二「ふぅん、つまり手を組めと?ま、良いけど」
今この学園でその為に動いているのはFクラス全員とほんの僅かの後輩(基本的に須川くん達FFF団に憧れてる同族だけどほんの僅かの中の更にまた僅かな数真面目な人も居る)だけ。
ここでDクラスを仲間に出来るのはかなり大きいはずだけど……一つ問題が。
明久「Fクラスを特に見下してる清水さんが加勢してくれるとは……難しいと思うけど?どうするのさ雄二?」
雄二「ふむ……話し合う必要は多少あるが教室を格下げされるよりは格段にマシだろう。奴らも俺達に協力した方がこの現状より出世出来る確率が高くなる事くらい分かるはずだ」
源二「成る程ね」
明久「あくどいと言うか賢いと言うか……悪賢い?」
雄二「ふっ……褒めたって何も出ねぇぞ?」
いや、褒めてないけど。
寧ろ渾身の罵倒なんだが。
まあ良いか、バカで単純なのに越した事は無い。
明久「と、とにかくそれじゃあDクラスは条件を受け入れるんだよね?」
源二「ああ、我々DクラスはFクラスと共闘する。そして男子全員はFFF団に加入を申請する」
これは意外だった。
FFF団に興味が全く無さそうな平賀くんが自ら申請を希望してくるなんて。
須川「加入条件はただ一つ――」
明久「いつからそこに!?」
須川「俺が会長だからな、事前に戦後対談での内容を教えてもらってたから教室前で待機してた……で、条件だが――赤目の幼女達に命を賭けられるか?」
凄いバカっぽい質問だけどこれ重要。
文月エリアを除くほぼ全部のエリアの大多数を敵に回す可能性は高い訳だし中途半端な気持ちで入ってほしくはないからね。
源二「愚問さ。あの子達は自分の意思とは無関係にウイルスを持ってしまっただけで他の同年代の少女と何ら変わりない――それを迫害してる世の中に丁度腹が立って仕方なかったとこさ」
須川「ならば同志の証としてこれを授けよう」
おもむろに須川くんは黒いローブと鎌を平賀くんに手渡した。
と言うかそれ一体どこから出したの……。
源二「これは……?」
須川「これは異端者――つまり赤目幼女を迫害する輩に制裁を加える時もしくは試召戦争時の発狂モード(特に女性への態度が酷い男を見つけた)時に利用する」
源二「専用衣装と思えば良いんだね」
スルーしたのか言葉から考えて簡単にまとめただけなのか……一応前者って事にしとこ。
雄二「とにかくこれで交渉成立、試召戦争上引き分けって事で良いよな」
源二「ああ、これから共に闘おう――それで良いな、みんな」
田口「教室が変えられないなら喜んで協力する(本音は幼女目的)」
杉山「どんな事があろうと女に暴力振るう糞共には制裁が必要だしなぁ!」
山崎「面白そうだし」
「せやな」
「賛成!」
周りのDクラスの反応も上々、これは満場一致とみて間違いない!
雄二「んじゃこれで戦後対談は終了、おいテメェラ後で早速次回試召戦争の会議すっぞ」
これで双方解散となりガヤガヤと雑談が聞こえる。
どちらのメンバーも不満は一部を除き(清水さんは一応理解はしたが納得せず)無い。
さて、僕も自分のクラスに戻ろうかな?
君島「た、大変だ!」
君島くんが何やら青ざめて教室に入ってきた。
あれ?君島くんは戦争が終了したと同時に帰ったはずじゃ……?
雄二「君島?お前帰ったんじゃなかったのか?」
君島「学園出た瞬間ここがヤバい事になってんのに気付いたんだ!手短に話すがレベルⅡが大量に侵入してきた。数はザッと50はいる。このままだとドンドン街に入ってくぞ!」
明久「誰か交戦はしてるの!?」
君島「近くの民警が何組か交戦中だが数が数なだけに苦戦中みたいだ」
雄二「しかし一体どうすればそんな大量に侵入して来るんだ?」
須川「そんな事より、Aクラスとかは出てないのか?」
普通ならAやBと言った上位クラスが率先して手柄の取り合いと言う内輪もめをしながら増援に向かうんだけど……
明久「今日、僕等試召戦争組以外は野外演習だよ」
雄二「ほぅ」
須川「つーこたぁ俺達だけはすぐ増援に行ける状態……野郎共、この意味分かってるよな?」
明久「普段声どころか存在自体認識されてるか分からない僕等FクラスやDクラスにとってはチャンス!」
康太「……手柄を上げられる最大のチャンス」
秀吉「儂等の初陣がようやく来たのじゃな!」
瑞希「怖い気もしますが……」
美波「早く行くわよ!」
さっきまで雑談していたFクラス主要メンバーも燃え上がっている。
こうして僕等は言葉通り初陣を迎えたのだった――
後書き
ようやくブラブレ要素を強くする事が出来てくるのかと思うと多少ホッとします、牛丸です。
明久「やっと過ぎるよ」
横溝「それはともかくアニメだと顔が描かれてない俺がゲストで大丈夫なのか?」
あ、はい。まあ暇な時の適当に呼ぶ感じのゲストですけども。
横溝「おい……まあそりゃ良いとして、色々説明が必要そうな場面が有ったし簡単に全部説明するとこんな感じだ」
何故君島が街に入ってきたばかりのガストレア軍団と遭遇したか→文月学園がモノリスの近くに建てられているから(説明が本文で無かったのはダラダラ防止)
何で他クラスは自習じゃなく野外演習なのか→ご都合主義です
何でレベルⅡなのか→Ⅰだと弱すぎてすぐ倒されるだろうし、Ⅲ以上だと数の関係もあって全滅しそうだから
明久「こんなもんだね」
次回、文月エリアを守る為奮闘する明久達に新たな仲間が登場!?
横溝「取り敢えず、本編での俺の出番がもっと欲しい(切実)」
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