旧エクリプス(ゼロの使い魔編)
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第09話 会議(6182年度)
ブリミル暦6182年 フェオの月 フレイヤの週 虚無の曜日
皇紀2740年 4月 1日 日本帝国 柊総合技術研究所(柊技研)
Side プロト
「それでは、会議を始めましょう。」
司会役のプロトが会議を進行する。出席者は、エクリプス商会会頭のルカ、マザーコンピュータの遠隔義体であるマザー。そして光輝である。今回オブザーバーとして、一条光司と香月未来が主席している。
光司は一条光輝のクローンであり、未来は香月夕呼のクローンである。
二人は、結婚しているが夫婦別姓である。
「最初に私から報告します。」
プロトから現状の報告を行う。
「今の内閣府は、全て人が行っています。光輝さんと違い。老化防止の効果は、エルフのDNAマップを使い長くて500歳ぐらいまでとなっています。これは、エルフと結婚した場合にハーフエルフの寿命が親より短くなるのを防ぐ効果があり一世代デザイナーズベービー達は、遺伝子治療を受けています。
国土の第一次計画は、終了しました。各種企業も民営化しています。
大企業も業種ごとに5企業を目処に作っています。これは、競争原理を働かせる目的です。
中小企業も多数設立しています。これは、元の世界を元にしています。
これらの株券は、各銀行やバイオロイド達に分配しています。
地方の分割は、次の通りです。
【北海道地方】
・北海道
【東北地方】
・青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県の一部、新潟県の一部
【関東地方】
・茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、福島県の一部、新潟県の一部、山梨県の一部、長野県の一部
【中部地方】
・新潟県の一部、富山県、石川県、福井県の一部、山梨県の一部、長野県の一部、岐阜県、静岡県、愛知県
【関西地方】
・三重県、滋賀県、福井県の一部、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県
【中国地方】
・鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県
【四国地方】
・徳島県、香川県、愛媛県、高知県
【九州地方】
・福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県
【沖縄地方】
・沖縄諸島(沖縄県含む)
【伊豆地方】
・伊豆諸島
【小笠原地方】
・小笠原諸島
【千島地方】
・千島列島
【台湾地方】
・台湾
東北地方と関東地方、中部地方と関西地方の間には、太平洋と日本海を結ぶ運河が通っています。
関東地方をまとめて、首都・東京都にします。
関西地方は同じように、京都府にします。
沖縄諸島と伊豆諸島、小笠原諸島、千島列島には、現在のところギガフロートを建設中です。
台湾も日本帝国の領土として開発中です。
これで1都1府11州となり、国の体裁は整いました。
人口は、18万人です。バイオロイド120万体、アンドロイド800万体です。」
プロトの説明が終わった。
プロトの現在の地位は、首相の補佐官に移っており、同じようにバイオロイド達は、全て一線から退いてサポート役に移っている最中だ。
「次にエクリプス商会。」
「エルフとの交流が順調です。エクリプス社を設立し、商会を子会社化しています。本社は、オーストラリアに移しています。日本帝国には、支社としての機能を残してあります。」
これは日本帝国に、ハルケギニアへの干渉をさせない方針であった。技術と情報流出を防止する上で、日本帝国では太平洋連邦にしか、ビザが降りないのである。
「次にマザー。」
「ムー大陸は、89%完成しています。このペースで行けば近い内に、太平洋連邦の植生全てを移設出来る予定です。そこで、アトランティス大陸の開発を提案します。位置は南アメリカとアフリカ中間辺りが適当だと判断します。それに合わせて、パナマ運河とスエズ運河の開発を提案します。
将来的に北アメリカを開発する布石です。
サハラ砂漠の緑化事業は、19%完了しました。一部に特別地区開発の許可を貰い、特別地区のみ人間の常駐を認めて貰いました。
条件は、特別地区のみ人とエルフの自由な出入りを認める事、開発指定区以外立ち入らない事と成っています。
プリミル教の聖地、エルフの言う所のシャイターンの門を中心に風石が分布しています。ハルケギニアの地質と風石の成分となる素粒子が結合して風石鉱脈が成長するものと推測します。
アルビオンが浮遊したのは、偶々地層が浅かった事と、風石が何かの原因で励起したことが原因と思われます。アルビオンの高度と風石の採掘量の相関関係を調査中です。
香月未来博士研究結果から魔法の反応センサーのプロトタイプが完成しました。現在、一条光司博士が小型化の試作を行なっています。
原作の情報では、そろそろ佐々木武雄氏がゼロ戦に載って現れる筈です。タルブの周辺にプロトタイプのセンサーを設置済みです。衛星画像でも常時観測中です。エクリプス商会の工作員も接触のため待機中です。
次にエルフ型のバイオロイドが100体完成しています。エルフのクローン生産工程に、入りました。これから、エルフの国へ潜入予定です。エルフの先住魔法や文化の調査は、これからです。
最後に、ユーラシア大陸の植生調査は、12%の地域が終了しています。文化的な亜人の原住民も見つかりました。ハルケギニアから遥かに離れている為、独自の言語体系です。先住魔法は、使っている様です。その様な場合は、文字を使っていれば、リードランゲージの魔法を使って翻訳して調査します。文字を使っていなければ、望遠レンズと高性能集音マイクで映像を録画し、言語研究部門に記録を渡してあります。また、エルフの学者にも映像を見て貰うなどしています。魔法省には、音声を翻訳できるコモンマジックの開発を依頼しています。
また、ポータブルのX線カメラで脳の写真を取り、脳が発達している動物も要観察対象にしています。
報告は、以上です。」
「最後に光輝さん。」
「マザーの提案を是とする。ハルケギニアに交流するとして、領土提供は選択肢の一つとしたい。その為にも、アメリカ開発を考慮したい。
それと余剰の風石もあることだし、空中浮遊型のギガフロートの開発計画を提案する。学術研究都市として、トリステイン王国の沖合の上空500mに浮かべるつもりだ。教育の技術レベルは、西暦2000年程度とする。
意見がなければ、決を取りたい。」
「それでは、他に意見がなければ、光輝さんの提案に賛成の方は挙手をお願いします。」
全員の賛成で、光輝の提案は採用された。
「それでは、本日の会議は終了します。」
Sideout
後書き
40年程経過しました。(原作開始60年前)
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