魔法科高校の有能な劣等生

前回の続きです。
何故か書いてる内にラブコメみたいになってしまいました（笑）
書いている作者も恥ずかしい！！
感想が聞きたいのでコメント宜しくお願いします！！ 

「零さん？」

誰かが呼んでいる。
何度も何度も何度も俺の名を呼び俺を現実世界に戻そうとする。

「起きて下さい。
零さん！」

耳元で突然の大声。
俺は慌てて耳に手をやり耳を塞ぐ。
そして目をゆっくりと開き覚醒する。

「起きましたか？」

「おはようございま〜〜す」


欠伸混じりの返しに少女はクスクスと笑う。
どうやら俺は何時の間にか眠っていたらしい。

「今日の予選は終わりましたよ。
零さんが寝てる間に」

「え、俺、そんなに眠ってた？」

確か最後に時計を見た時の時間は1時半位だった筈だ。
今日の予選が終わったとなると時間は5時位？

「自分の試合が終わった瞬間に寝てました」

辺りを見渡すと夕方だった。
予選会場に残っている生徒は俺と風香だけで他に誰も居ない。

「悪いな風香。
俺を起こす為に残ってくれたんだろ？」

俺は起こされないと永遠に眠るタイプの人間だならな。
多分、明日の予選2日目で誰かに起こされたら起きるだろう。
と言っても耳元で大きな声で俺を呼ぶか長い時間を掛けて呼び戻すかの二択だが。

「いえ、起こす為に残った訳ではありませんので気にしないで下さい」

「そう言われると気にしてしまう」

風香は俺を起こす為に態と残ってくれたと思う。
何時も風香は寝ている俺を起こしてくれる。
始業式中、授業中、食事中、場の空気を考えなどなど助けて貰ってばかりだ。

「風香、この後、暇？」

「はい、暇ですけど？」

「食事でも一緒に、、、、行かないか？」

顔を真っ赤にしながら俺は言う。
体温は急激に上昇、心臓はドクンドクンと音が大きい。
恩返しに一緒に食事でも行かないか？と言うつもりがこんなに恥ずかしい言葉だとは思わなかった。
年頃の男女が一緒に食事？
考えるだけで思考回路で停止して頭がクラクラする。

「え、え、え、えっと」

風香もアタフタし始めた。
顔が真っ赤になり俺と同じく思考回路が停止しているみたいだ。
お互いに考え結論が出せない。

「む、無理ならいんだ。
風香にも、、、、、、、用事が有るだろうし」

混乱する最中、頭を整理しながら言う。
自分で言ったてもなんだが先に用事が有るか無いか聞いてから食事に誘えば良かった！！
馬鹿だ、俺は馬鹿だ。

「この後、、、予定、、、ありません」

顔が物凄く赤い。
だが、風香は俺を見て答える。

「で、、ですので暇です」

赤い顔が更に赤くなった。
今、風香の顔を触ったら手が焼ける位に風香の顔は赤く、、、、、、可愛い。
風香の返答は暇と返ってきたなら俺が言う言葉は。

「なら、、、、、、一緒に行こう」

物凄く恥ずかしい！！
心臓が飛び出る位、恥ずかしい！！
だが、凄く嬉しい。
一条 風香が俺の誘いに乗って物凄く嬉しい。
嬉しいと恥ずかしいが融合して変な気分だ。
でも、悪くない。

「はい！」

大きな声と満面の笑みが返って来た。
そんな笑顔を見ると何故か心が痛む。
原因は自分でも解らないが嬉しすぎて逆に痛く感じるのだろう。

「ありがとう風香」

「？
何か言いました？」

小さな声で風香に感謝した。
俺は風香に手を差し伸べ風香を見詰める。
風香は俺の差し伸べられた手の意味が解ったのか徐々に引いてきた顔の色が赤くなって行く。
でも、風香は恐る恐る俺の手に触れ握った。

「さて、行こうか」

２人の少年少女は進む。
進む道は不確かで前か後ろか解らない。
でも、俺は風香と一緒なら進むべき道が見え辿りつける。
そう、思った。