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転生赤龍帝のマフィアな生活

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二話:ボンゴレファミリー

 
前書き
ドライグとの会話なんですが心の中で話すときは()で表して普通に話す時は『』で表しています。
読みにくいとかがあれば言ってくださると助かります。 

 
じっくりと間合いをとりながら睨み合う俺達。
見たところ子供相手と油断していたのか男たちは武器は持ち合わせていないようだ。
俺がさっき黒こげにした奴だけが武器を持っていたのだろう。
俺も舐められたものだな……。
まあ、相手が銃を持っていたら流石にこっちが不利なるからありがたいけどな。

「ドライグ、仕事だ。」
『そのようだな、相棒、赤龍帝の力とくと見せてやろう!!!』
「はっ、がっかりさせんじゃねえぞ!!!」

直ぐにⅩグローブを創り出し死ぬ気の炎を注入する。
男たちは何もない所から武器が出たことに驚いたのか困惑して動こうとしない……。
――チャンスだ!!

『Boost』
「倍加は一回でいい、死んだら吐かせられねえからな。」
『了解した。』
「かっ消えろ!!!」
『Explosion!!!』

取りあえず目の前にいる二人を倍加された死ぬ気の炎を放出して吹き飛ばす。

「「ぐはっ!!?」」

次は後ろの奴を殴ろうと思ったところで先ほど倍加した力がなくなっていることに気づいた。
もしかして、一回放出したらゼロに戻るのかこれ!!?

『すまん、相棒、言ってなかった。』
「ちっ、役立たずが!!!……流石に倍加なしだと大人は殴れねえか……ドライグ!!さっさと倍加しやがれ!!!」
『十秒待て!!それまで逃げろ!!!』

ああ、もうっ!!これ一対多だと不利な能力だな、今度から気をつけて戦わないと。
何やら分からないが取りあえず俺が攻撃出来ないものと判断した男たちは俺を囲うようにして近づいてきた。

くそ!!これだと逃げ場所がないじゃないか!!?
大体何で俺が攻撃できないとばれたんだ!!?

『さっき相棒が自分で叫んでただろ!!!』

そう言えばそうだった!!!
て!?考えている間に完全に囲まれた!!?……やばいこのままだと袋叩きにあってしまう
……くそ、どうにかして逃げないと、でも逃げ場はもう上ぐらいしか――ん?上?

「死ね小僧!!!」

男の一人が俺を蹴り飛ばそうとした瞬間――俺は宙に浮きあがった。

「何だと!?」
「カスが調子に乗るんじゃねえ!!」

ついさっきまで忘れていたけどⅩグローブは炎の推進力を使って宙にうけるんだよな。
やっぱり籠手じゃなくてグローブにしておいて正解だったな。

『boost』

よし!!溜まった!!!

「カッ消えろドカスが!!!」

俺はまず蹴り飛ばそうとしてきた奴の顔面を上から思いっきり殴り飛ばし床に叩きつける。
そして残っていた二人の顔面を蹴り飛ばし鼻をへし折る。

「はっ、カスがいきがるんじゃねよ!!」

足元に転ぶ男の頭をグリグリと踏みにじる。
やばい、これすごいストレス発散になるな!!こんどドライグでやってみるか。

『頼むからやめてくれ!!!』
「一誠!!大丈夫かい!!!」
「父さん!?」

騒ぎを聞きつけたのか父さんが俺の部屋に飛び込んでくる。
そして俺を確認し、その次に俺が踏んでいる男を見る。

「「………………」」

そっと足をどける。

「一誠が倒したのかい?」

よかった、凍った空気が溶けた……やっぱりこれはドライグにやるべきだな。

「ああ……あいつらはやっぱりボンゴレの敵勢力なのか?」
「っ!?……一誠、お前にはまだ早い、知らなくてもいいことなのだよ。」
「だが、現についさっき俺は襲われた、俺が無関係ではないのは明白だ……俺には知る権利があるはずだ。」
「一誠……分かった、着いてきなさい……ボンゴレ次期当主として必要な知識を教えよう……セバスチャン!!彼らを捕まえておきなさい。」
「かしこまりました。」

俺と父さんは男たちの後始末を執事のセバスチャンに任せて部屋から出て行った。
出来れば俺がつけた靴の跡は残しておいて欲しい。

(……相棒、なぜ口調が荒くないのだ?)
(親にふざけた言葉遣いするわけねえだろうが、マダオ。)
(ぐっ!?し、しかし意外とファザコンなのだな相棒は)
(………………………)
(ん?何か降ってきた――ああああああああっ!!!??黒いあいつが土砂降りの様に降ってくるうううううっ!!!!!)

「一誠?」
「何でもないよ、父さん。」

ホントに俺は何でもないよ?俺はね?

(ちょっとおおおおっ!!?何で私達の方にも降ってくるわけえええええっ!!!!!)

さて、ボンゴレの秘密を知りに行きますか。



「まずはボンゴレファミリーの歴史から話していこうか、ボンゴレファミリーは今からおおよそ二百年前にここイタリアで初代ボンゴレ一世が作った自警団が始まりだ、そこから今に至るまで勢力を広げていき現在では一万近い組織が笠下にある。」
「ああ。」
「そして、昔からヴァチカン教会とも強いつながりがあり、今でもファミリーの者に悪魔祓いの仕事が来ることもある。」
「悪魔祓い?」

何だか、かなりオカルトな仕事だな……。
いや、ドライグが言うにはこの世界には本物の悪魔がいるらしいからそっちの悪魔かもな。

「一誠はまだ小さいから嘘だとは思ってはいないかもしれないが、事実、悪魔は存在する……天使や堕天使もね、私達は教会に莫大な寄付をすることで天使からイタリアの裏世界を自治することを許されているんだ。」
「どうしてそんな事をしないといけないんだ?ボンゴレならそんなことをしなくても十分裏世界を自治出来る力があるはずだろ、教会を相手取ることも不可能ではないはず。」

わざわざ相手の下に付く意味が分からない。
それとも教会は俺達ボンゴレよりも強いのだろうか?

「確かに力で劣ることはないだろう、しかしね、そうしない理由が二つあってね、一つは父さん自信が荒事は出来るだけ避けたいと思っているいうこと、そして二つ目はファミリーや地域住民のためだよ。」
「ファミリーや地域住民のため?」
「ああ、イタリヤはほとんどの人が信仰しているからね、教会と争うということは信仰している者達を迫害するということになるからね。それにどちらかが下に付くという関係というよりも持ちつ持たれつの関係なんだよ。」

確かに……それなら教会と争うのは良くないな。

「一誠、ボンゴレファミリーを率いる者は必ず胸に刻み込んでおかないといけないことがあるんだよ、何か分かるかな?」
「いや。」
「ファミリーや地域住民を何よりも大切にすることだ。」
「ファミリーや地域住民を大切にする……。」

それがボンゴレボスとしての使命……確かにそうだな。
ファミリーや地域住民を守るためにはボンゴレは最強でないとな、そしてそれを率いるのなら――最強にならないとな。

『何安心しろ、相棒には歴代最強の赤龍帝になれるぐらいの才能はある、体も桁外れに頑丈だしな。』
「やはり、一誠に宿っていたのだね、赤龍帝君。」
「っ!?……気づいていたのか?」
「ボンゴレの血筋の者には二つ力が備わっていてね、一つは一誠が先ほど使っていた『死ぬ気の炎』もう一つは見透かす力『超直感』、一誠が生まれた時から宿っていることには気づいていたんだよ……一誠ならもう修行を始めてもいいかもしれないね。」

やっぱり父さんにも備わっているんだな、修行と言うと零地点突破とかになるのか?
て、そうなってくるとボンゴレリングとかもあるんだろうか?そもそも、守護者はいるのだろうか?

「父さん、その守護者……幹部などはいるのですか?」
「ああ、いるよ、天候になぞらえて大空のボスそして、晴れ、雲、嵐、雷、雨、霧と守護者がいる。」
「それでは代々ボンゴレに伝わっている物などは?」
「守護者とボスはボンゴレリングを代々受け継いでいる、それと物ではないけどボンゴレボスにふさわしい者になったときボンゴレの紋章が武器に現れると言い伝えられているんだよ。」
「武器に現れる?父さんもですか?」
「ああ、これがボンゴレボスの証だよ。」

そう言って父さんが杖に入った紋章を見せてくれる。
これがボスの証……俺にはまだ無理か……。

『心配するな、相棒なら直ぐに出来るさ』
「……やけに優しいじゃねえか、ドライグ、何か裏でもあるのか?」
『いやいや!!そんなことなどないぞ!!!別に歴代の赤龍帝達と話し合って地獄を見ない為に相棒を出来るだけ怒らせないようにしようと言う結論に至ったわけじゃないぞ!!!!!』
「………そんなにあの幻覚が気に入らなかったか?」
『当たり前だ!!!間違いなく夢に出るぞあれは!!!!!』

よし、それならこれからもお仕置きに使っていこう。

『相棒オオオオッ!!!??』
「ははは、どうやら仲良くやっているみたいだね、これからも一誠を頼むよ、赤龍帝君。」
『まて!!どう聞いたらそう言う風に聞こえるのだ!!?俺が一方的に被害を受けているだけだぞ!!!!!』
「一誠、今日はもう遅いから寝なさい。」
「はい、父さん。」
『無視するなあああああっ!!!』

耳元と言うか俺の中でうるさいなあ……早速お仕置きしようかな?

『……………………………』

よし、静かになったな。
父さんに言われたことだし部屋に戻って寝――

「お坊ちゃまああああああああっ!!!!!」
「み、ミランダ!!?」

突如現れた俺の世話係であるメイドのミランダに全身の骨を折る気ではないか疑いたくなるようなという力で抱きしめられる。
豊かな胸が押し付けられるが正直それに喜んでいる余裕はない。

「心配しましたよ!!坊ちゃまあああっ!!!暗殺だなんて聞いたときは心臓が止まるかと思ったんですよ!!!もう、私、心配で、心配で。」
「は…離せ…い…息が……出来ねえ。」
「坊ちゃま、さぞ怖かったでしょう!?今夜は不安で眠れないでしょう!!?でも安心してください!!!今夜は私が添い寝してさしあげますから!!!!!」

何だか……意識が…遠く………………。

「あれ?坊ちゃま?坊ちゃまああああああああっ!!!??だ、旦那様!!!どうしましょう、坊ちゃまが、坊ちゃまがっ!!!??」
「ミランダ、取りあえず一誠を離しなさい、その状態では一誠が呼吸出来ないよ。」
「そ、そうでした、すみません坊ちゃま!!!私はなんてことを!!!!!お願いだから起きてください!!!坊ちゃまああああっ!!!!!」

………う…さっきの花畑はいったいなんだ?
何か見てはいけないもの見ていたような気がするけど。

「坊ちゃまああああっ!!!すみません!!すみません!!坊ちゃまを傷つけてしまうなんてメイド失格です!!!」

そう言えばミランダに抱きしめられて気を失ってたのか俺……。

「うう、申し訳ございません、責任をとって明日の早朝に辞表を出します!!!」

うわっ!?ミランダがかなり思いつめてる!!!
確かに苦しかったけどそれはミランダが俺のことを心配してくれてたからだしな。
別にミランダにはやめる理由なんかない。

「気にすんじゃねえよ……主を心配するのも下僕の仕事だ/////。」
「ぼ…坊ちゃまああああっ!!私一生、坊ちゃまのお世話をさせていただきます!!!」

再び骨が折れる勢いで抱きしめられてしまう。
だから、く、苦しい……。

「さ、坊ちゃま、それでは一緒に寝ましょう!!旦那様、それでは失礼いたします。」
「ああ、お休み。」
「では、行きますよ、坊ちゃま。」

取りあえず、息が出来る様に離せええええっ!!!!!
 
 

 
後書き
父親には口調が荒くない主人公はやっぱりファザコ――おや?何か降ってきたな。 
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