転生赤龍帝のマフィアな生活
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プロローグ
「あれ?ここどこだ?」
確か俺ベッドで寝ころびながら漫画読んでたよな?
それなのに何でやけにただっぴろい空間にポツンと立ってるんだ?
「その質問に答えてあげるが世の情け!!!あなたはこの地球上の七十億人の中から私に選ばれた勇者なのです!!!」
うわっ!!誰だ!?
この明らかに頭がおかしそうな女の人は!!?
まあ…考えても分からないし取りあえず、聞きたいことを聞くか
「すいません、あなた頭大丈夫ですか?」
「ひどっ!!第一声がそれ!!?他に言うことがいっぱいあるでしょ!!!例えば『何て綺麗なお嬢さんなんだ…』とか!!!」
「良い病院紹介してあげますから一先ず落ち着いてください」
「あ、うん、わかった――て、結局私の事を可笑しな美人だと思ってるでしょ!!?」
「おかしいとは思いましたけど美人だとは微塵も思ってませんよ?」
確かにきれいな人ではあるけど言動のせいで全て台無しになっている
というか結局のところここどこなんだ?
あの人に聞いてもまともな答えは返ってこないだろうしな……
「ひ、酷いよ……これでも自分の顔には結構自信があるのに……」
「取りあえず黙って下さい、そしたら美人って言って上げますから」
「ホント!!?じゃあ、黙るね!!!……………………」
うわっ!!本当に黙っちゃったよこの人!!?
どうする……流石に言わないとまずいか?
「……び、美人だな//////」
「イイイイヤッホオオオオオオオッッ!!!!!そうよ!!!私は美しいのよ!!!」
「いいから黙って下さい」
「はい、ごめんなさい」
意外と素直だなこの人………
「ええと、取りあえずここがどこだか分かりますか?」
「よくぞ聞いてくれました!!さっきから答えたくて仕方がなかったんだよ!!!」
「さっさと話せ」
「うっ!!わ、わかったから、指ボキボキ鳴らすのやめてくれない?」
おっと、ついうっかりやってしまった
まあ、まだ殴るわけじゃないから問題はないだろう、まだな?
「えっとね、ここは私が住むあの世とこの世の狭間だよ♪あ、あと私は神様だよ!!いっぱい敬ってね♪」
「取りあえず一発殴らせろ」
「うえっ!?私何も嘘ついてないよ!!?」
やっぱりこの人に聞いてもまともな答えは返ってこなかったな……どうする、俺
それともまさかとは思うが本当なのか?
「だから本当だって言ってるでしょ!!後、少しは年上を敬うべきだよ!!!」
「因みに何歳なんだ?」
「永遠の十七歳でーす♪」
「うぜえっ!!!」
もうこの人と話すの嫌だ……疲れる
「ちょっと!!うざいは流石に傷つくんだけど……後、君なんか口調変わってきてない?さっきまではちゃんと敬語使ってたのに……お姉ちゃん悲しいぞ?」
「お前にとやかく言われる謂れはねえよ!!!第一この話し方の方が素なんだよ、普段は親から注意されるから使ってねえだけだ」
自分でも何でこんな話し方になったのか分からないんだよ!!
心の中の声はいたって普通なのにな
まあ、この人には素の話し方で十分だろ……というか敬語を使う気が全く起きない
「ふーん、君、変わってるねえ」
「お前にだけは言われたくねえよっ!!!」
「気にしない♪気にしない♪というかいい加減話進めなくていいの?まだ聞きたいことあるでしょ?」
「ちっ……さっきお前が言った事が本当だとするなら俺は死んだことになるのか?後死んだのなら何で死んだんだ?」
「うん、誰がどう見ても分かる位に死んだよ、君が家でゴロゴロしてる時に隕石がドカーンって降ってきて即死だったよ☆」
「……マジか」
隕石が降ってきて死ぬって……中々お目にかかれない死に方したんだな、俺
というか、近所の人達は大丈夫だったのか!?
「うん、隕石自体は小さかったから近所には対して被害はなかったよ、いやー、それにしても見事に君の頭にクリーンヒットしてたよ、隕石、頭がパーンってなっててかなりグロかったけどあんまり珍しかったからガン見しちゃったよ、お姉ちゃん」
「それは……運が悪かったな、俺」
「ホントにねー、私もミスしてあなたを死なせちゃったんだけど、まさかあんな死に方になるなんて思ってもなかったよ」
…………おい、今なんて言ったこの人?
何だか、ミスして俺を死なせたとか言ってた気がするんだが……気のせいだよな?
「あなたの寿命覧にソフトクリーム零しちゃったんだけどね、慌てて拭いたらあなたの寿命まで消しちゃったんだ、てへ☆しっぱい、しっぱい♪」
「手前だけはぶっ殺す!!!」
「うえ!?あ、危ないって!!!謝るから殴るのやめてよー!!!」
ふざけるなよ!!!俺の死因ソフトクリームってどういうことだよ!!!??
俺はあんな無害な物に殺されたっていうのか!!!??
親が知ったらどんな顔して悲しめばいいか分からないだろ!!!!!
「だーから、君には転生してもらいます」
「転生だと?二次創作によくあるあれのことか?」
「そ、今回は私のミスで死んじゃったから転生特典もつけてあげまーす♪」
「因みに何の世界に行くんだ?」
「ハイスクールⅮ×Ⅾの世界だよ」
ハイスクールⅮ×Ⅾ……知らないな
まあ、新しい人生なんだからそっちのほうがいいか
「それじゃあ、今から転生特典を決めてもらいまーす」
いきなり言われても思いつかないな……そういや死ぬ前までREBORN読んでたな俺
……REBORNから能力貰うか
「REBORNの死ぬ気の炎を全部使えるようにしてくれ、後、憤怒の炎も頼む」
「オッケー、他には?」
「鍛えれば鍛える程強くなる体にしてくれ」
「うんうん、他には?」
「才能をくれ、万能の天才にしてくれ」
「了解、これでいいかな?」
まあ…後はこれといってないかな――そうだ!!
「超直感も付けてくれ」
これは結構便利な能力だろ、これがあれば危険を事前に察知出来たりするからな
「わかった、全部で四つね、それらが不都合にならないようにちょっと世界をいじるけど問題ないよね?」
「ああ、はなから知らねえ世界だ、何も変わらねえよ」
「うん、それじゃあ、準備が出来たからいってらっしゃい」
「あ?どこから行くんだ――はあああっ!!!??」
突如俺を襲う浮遊感、そして訪れる落下
――て、何で俺は落下してるんだ!!?
というか、いってらっしゃいなんて生優しいものじゃないだろ!!これ!!?
「がんばってねー!!!」
「次、死んだら覚えとけよ!!!糞野郎が!!!!!」
最後にそう言い返して俺の意識は闇に沈んで行った
後書き
主人公の口は特定の人以外と話すときは基本口が悪いです
でも、根は良い奴です……多分
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