戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第三話 田母神少佐!名前は気のせいだ!その十一
「東大寺の前だ」
「あそこですか」
「あの場所で、ですか」
「鹿と大仏の見守る前でだ」
奈良といえばこの二つだ、実際に鹿達は東大寺の大仏殿の門の前でもうろうろとしていて観光客にその姿を見せている、
「二人を懲らしめるのだ」
「御仏、そして神の使者の前で、ですね」
「そうされるのですか」
「そのつもりだ、君達も見ていてくれ」
田母神のその戦いをというのだ。
「ではいいな」
「はい、わかりました」
「それでは」
若者は目を輝かせてだった、そうして。
そのうえで田母神の勝負を見守ることにした、彼の確実な勝利を信じて。
その東大寺の前でだった、田母神は空手着でジャステぃスカイザーを待っていた。そしてこの時もだった。
国民と世界のマスコミが集まって田母神を応援していた、田母神に空手を教わっている師友の若者達もだ。
垂れ幕を掲げてだ、熱い声で叫んでいた。
「小佐!見せてもらいます!」
「小佐の空手、そしてお心を!」
「この場所で!」
「頑張って下さい!」
「見ていてくれ」
田母神はその彼等に毅然として答えた。
「私の戦いを」
「ジャスティスカイザーが何だ!」
「小佐の空手は最強なんだ!」
「その小佐に勝てるものか!」
「少佐は勝つ!」
「絶対に!」
彼等は心からそう信じていた、正しき心を持った正しき力が勝つとだ。このことを深く確信して戦いを待っていた。
そしてだ、その中でだった。世界のマスコミ達も報道して。
「田母神ファイト!」
「田母神加油!」
「フォレイツォ田母神!」
「ハラショー田母神!」
「デアグローセヘルト田母神!」
誰もが田母神を応援していた、そして。
ジャスティスカイザーが車、彼等のマシンであるハングオンが東大寺に向かって来るのを見た、見れば。
尚智即ちジャスティスカイザーレッドがだ、左座席にハコ乗りをしてそのうえで意気揚々とこんなことを言った。
「『待って』だぜ!この『時』をよお!」
「兄貴、特攻の拓とか何かだと『 』じゃねえぜ」
運転をする尚武即ちジャスティスカイザーブルーが運転しながら彼に言う、尚運転座席は右にある。日本式だ。
「別だろ」
「作者が面倒臭いって言ってな」
「『 』になったのかよ」
「ああ、そうなんだよ」
あの括弧がキーボードで見付かりにくくてこうなった、決して手抜きではない。
「これがな」
「そうなんだな」
「そうだよ、それでな」
「ああ、もうすぐだな」
「東大寺の前だぜ」
尚智はこう尚武に言った。
「今度の相手が待ってるぜ」
「見えてきたな、相手が」
「馬鹿な奴だぜ」
尚智はニヤリと笑ってこう言った、仮面の裏で。
「俺達に挑もうなんてな」
「ああ、正義が負ける筈ないってのにな」
「それを教えてやろうぜ」
「『俺達』でな!」
尚武も言った、二人の乗るハングオンは意気揚々と奈良市の道をかっ飛んでいたがそのハングオンにだ。
子供達が石を投げてだ、こう言っていた。
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