| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

蒼い鬼は魔を清める

作者:渦巻 汐風
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

三之巻 蒼太郎、あきらとの出会い

 
前書き
この話から、急に年月が過ぎて行きます。
ヒロインのヒの字も出てこなかったこの小説ですが、ようやく出すことができます。
それでは、始まりです。 

 
「今日から威吹鬼さんの弟子になりました、天美あきらです。よろしくお願いします」


自分のディスクアニマルを小一時間ほど眺めて上に登ったら見知らぬ女の子が居た。
最初は、お客さんなのかなとおもったんだが、どうやら、威吹鬼さんの弟子らしい。
だがそこは問題ではない、一番の問題は…俺の好み度ストライクなことだ!!!!
何あの可愛さ!!抱きしめたくなるようなあの感じ、まさにマイエンジェル!。
とひとり悶えていると、威吹鬼さんが、修行をしにいくと言うので、「俺も連れてってください!いや、行かせろ!!」
と、O☆HA☆NA☆SIした所、OKしてくれた。
やった、これで天美さんと一緒にいられる。

「あの、天美さん、俺の名前は空町蒼太郎改め立花蒼太郎です。
鬼を目指してます。これから一緒に頑張ろうね。」
「はい、よろしくお願いします。
ところで」
「な、何かな天美さん」
「空町くんか、立花くん、どちらでお呼びすればいいんですか?」
「えっと…蒼太郎くんでお願いします」
「え、はい、わかりました。蒼太郎くん、私の方はあきらと呼んでください、さん付けはなしで」
「え、いいの?」
「いいんです、何かまずかったでしょうか?」
「いや、いやいやいや、別に何も問題ないよ!じゃあ改めてよろしくね、あきら」
「はい、蒼太郎くん」

こうして、あきらと蒼太郎は友達になったのだった。
因みに、これは余談だが、この頃から、威吹鬼の修行に頻繁について行くようになったとかならなかったとか。


あきらと蒼太郎が、話している頃、周りにいた大人達は、というと…

「あれ?蒼太郎とあきらなんか顔赤くないか?」
「まさか…、蒼太郎はあきらにあきらは蒼太郎に恋しちゃったんじゃないの?」
「蒼太郎はそう言えば、この前ショートカットの髪型の女の子がタイプだとか言ってましたねぇ」
「これは今晩中に相談にくるわね」
「あきらは、どうしてなんでしょうか、ただ単に好みの顔だったとか?」
「これは本人達に聞くしかないわね」
「え、なんなんですか?恋とかどうとかって」
「威吹鬼君、わかってない」
「え、ちょ、香須実さん、わかってないってどういう…」
「鈍いですねぇ〜威吹鬼君は」
「え、日菜佳さんもなんなんですか?」
「まぁ、頑張れ威吹鬼」
「ちょ、響鬼さんまで〜」

と言う会話が繰り広げられていたと言う。


そんな日常の中、時はすぎてゆき、吉野から鬼として独り立ちする蒼太郎のために変身音叉「音角」が届けられた。

「ついにこの日…俺が鬼になるのか」
「蒼太郎、鬼になるに当たって、コードネームを付けなければならない。これは本名の代わりに、内外関係無く使用するものだから、ちゃんと考えて決めるんだぞ」
「あぁ、もう俺は決まっている俺の名前は…

【蒼鬼】

だ!」
「蒼鬼か、いいだろうそれじゃあそれで登録しておくぞ」
「あぁ、頼むよ義父さん」


そして俺は、念願の鬼になった。


そして俺はその日の内にあきらに告白をした。


「あきらに大事なはなしがあるんだ。たちばなの裏にきてくれ」
「え、それって」
「それじゃあ伝えたから」
「は、はい、絶対に行きます」


たちばなの裏
「本当に来るかなぁ、絶対にいくって言ってたけれど」
「蒼太郎…ううん、蒼鬼君来たよ」
「あきら、来てくれてありがとうね」
「いえそんな、ところで話ってなんですか?」
「単刀直入にいうよ、いい?」
「はい」
「じゃあ…、俺蒼鬼は天美あきら、あなたの事が好きです!!だから、俺と付き合ってください!!」
「はい、わかりました」
「え、いいの?」
「はい、やっぱりダメって言っても、離さないですからね」
「う、うん俺も絶対に離さないから」


空町蒼太郎、いや、立花蒼太郎14歳、俺は、鬼になったのと同時に、可愛い恋人が出来た。


その頃たちばなの大人達は…

バッチリ告白現場を見ていた。
それはもう最初から、最後まで。

「やっと、蒼鬼とあきらが恋人になったわね」
「なんせ、八歳からですもんね、6年ですか…、いろいろありましたね」
「一番のきっかけは、やっぱりあのイッタンモメンの童子にあきらが襲われた時だな」
「あの時自分の不注意のせいで、あきらを危険な目に合わせてしまったからね」
「まぁ、そのせいで、蒼鬼が怒って、童子を滅多刺しにしてたな…生身で…」
「しかもそこらへんにあった木の棒でですよ?あの時は恐怖を覚えたなぁ」
「そんなにだったんですか?蒼鬼」
「まぁ、それだけあきらの事が大事だったんでしょうね」
「そしてこれからもっと守らなくちゃいけないものが増えたってことだな蒼鬼は」
「おやっさん、いたんですか?」
「そりゃあ息子の一世一代のイベントだからね。見ないわけにはいかないでしょう」
「そんなもんなんですかね」
「お前達も子供が出来たら、こんな風になるさ」



そんな会話をしていたのであった。



因みにその事実を知った蒼太郎、もとい蒼鬼は部屋から一日中出てこなかったという。 
 

 
後書き
結構、時系列とかが狂ってる感じですが、そこは気にしないでください。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧