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魔法少女リリカルなのは 世界を渡りあるく者

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第四章 完成 自分達の部隊 〜ミッドチルダ レリック事件〜
  第二話 機動六課 始動

(やばいやばいやばい)

思考領域を並列させて俺はこの状況をどう切り抜けるか考えていた

(どうしてこうなったんだ...)

なんで、もっと早くから準備しなかったんだ

(はやてめ...恨んでやる)

俺は記憶を少し前に遡らせる

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俺、なのは、フェイトが今いるのは機動六課の隊舎だ

まだ出来て間もないので凄い綺麗。前にいた部署よりも快適なので非常に便利

俺たちは今部隊長部屋に移動中だ

今日、機動六課の発足式が有る為、隊長陣の打ち合わせをする

それから、正式な出向挨拶もしなければならない

こういうのは幾ら親しくてもちゃんとしなければならない

お、着いたついた

「んじゃ、ブザー押すぞ」

この中で階級が一番高い俺が先頭で入室するべきと思い、ブザーを押した

ブー、という音の後に中から「どうぞー」と声が聞こえたので入る

「失礼します」

と、俺が声をかけると

「お、来たきた。お着替え終了やな」

はやてが随分砕けた口調で話してきた

せ、せめて挨拶するまでは砕けるのやめよう?

と思ったけど一緒の部隊になるのは初、まあいいかと思った

「三人とも素敵です!」

リインが目を輝かせ、手を合わせながら褒めてくれる。俺たちは若干照れながらも言葉を返す

「なのはちゃんたちと同じ制服なんは中学の時以来やな、蒼炎くんに至っては初めてなんちゃう?」

「まあ、中学にはいかなかったしな。そもそもお前らは女子校だろうが、どう足掻いても無理無理」

「せやね。まあなのはちゃんは飛んだり跳ねたりしやすい教導隊制服の方が過ごす時間は多くなるかもしれへんけど」

なのはは事務仕事よりも教える時間の方が長くなるからな。その場合きっちりしている制服ではなく有る程度動きやすい服でいるのは当たり前だろう

「まあ、事務仕事や公式の場ではこっちってことで」

「このまま話に花を咲かせるのもいいが、そろそろやることやっちゃおうぜ?」

ほっとくと長引きそうなのでそろそろ止める

すると二人とも顔を引き締め、頷く

俺はそれを見てから直立不動の体制をとり、挙手の敬礼をする

「本日只今より、遠藤蒼炎一等陸佐」

その後になのはも敬礼をして

「高町なのは一等空尉」

最後にフェイトも敬礼

「フェイト・テスタロッサ・ハラオウン執務官」

「以上三名、機動六課に出向、八神はやて二等陸佐の指揮下に入ります。どうぞよろしくお願いします」

「はい、よろしくお願いします」

はやてもそれにならい、敬礼をした。そのまま少しみんな硬直して、一斉にすこし笑った

その後直ぐにグリフィスーーリンディさんのご友人であるレティ提督の息子さんーーーが入ってきた。なんでもこの部隊の部隊長補佐はグリフィス君らしい。その彼から、機動六課の全メンバーがロビーに集まったらしい

予定よりも早く揃ったので、発足式も早くやろうということで俺たちはロビーに向かった

あれ、打ち合わせは?

そう思った時にはもうロビー前だった

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さて、現実逃避はやめようか

今俺はロビーに設置された簡易ステージ的な物の上に立っている

ちょうどはやての挨拶が終わって俺の版になった

因みに「続いて前線指揮官の遠藤蒼炎一等陸佐から挨拶があります」と言われるまで知らなかった

だからなにも考えてない。それでもやらなきゃいけないときがある

あー、もうどうにでもなれ

「只今部隊長から紹介を受けました、遠藤蒼炎です。自分は前線指揮官ですが、分からないことや困ったことがあればいつでも声をかけてください。部隊長ほど忙しくはないと思いますので力になれると思います。この部隊は、優秀な方々が集まっています。そして、新人達もみんな化ける可能性が見えます。この部隊ならきっとどんな難事件でも解決できると自分は信じています。たった一年間ではありますが、これからよろしくお願いします」

うーわ。全然ダメだー、ひっどい

まあ、しょうがない。即興でいい事言える才能なんて僕にはないんです

俺は一礼して、後ろに一歩下がった

その後、発足式は順調に進み、終わった

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この後訓練有るから蒼炎君も来てね、となのはからお達しがあったので用意をしに自室に戻る途中、廊下を歩いていると向こうからシグナムとフェイトが歩いてきた

「お、シグナムか。久しぶり」

「先生。お久しぶりです」

「だからその言い方をやめて欲しいんだけどなぁ...」

闇の書事件が終わり、ヴォルケンリッター達がはやての保有戦力扱いとして管理局に入局した後、俺はシグナムに剣を、神凪流を教えていた

それ以来シグナムは俺のことを先生と呼ぶようになったのだ

今までは先生と呼ぶ立場だったのに逆に言われる立場になるとなんとむず痒いことか

「まあ、いいか。お互い同じ部隊になったんだ。一緒に頑張ろうぜ」

「はい」

「フェイトも改めてよろしく」

「よろしく、蒼炎」

「あ、あとごめん。俺の代わりに中央行くことになって」

「いいよ。蒼炎も前線指揮官としてみんなの実力しりたいんでしょ?」

フォワード陣を指揮する可能性もあるーー基本的にフォワード陣はチームリーダーに指揮をしてもらおうと考えているがもしもの時があるかもしれないーーため、今日の訓練に出るのはちょうど良かったのだ。本来、立場が二番目である俺とトップのはやてが今日、中央管理局にいくはずだったのだが、無理を言ってフェイトに頼んだのだ

「ありがとう。今度なんか奢るよ」

そう言って俺はそのまま自室に向かって、そのまま訓練場に行った」


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「すまん、遅くなった」

俺が訓練場に行った時にはもうフォワード陣は揃っていた

「じゃあ、改めて蒼炎君から挨拶してもらおうか」

「え!?マタデスカ」

フォワード陣も此方を向いて話を聞く体制を取っている

後ろにいるなのはとシャーリーに関してはニヤニヤ隠してねぇし

あいつらは俺をいじめて楽しいのか?楽しいのか!!

「あー。式と繰り返すようになるけど、前線指揮官の遠藤蒼炎一等陸佐だ。訓練してる時は可能な限り来るようにするからそのつもりで。俺も教導官資格持ってるから色々質問あったら来てくれ。呼び方は苗字でも名前でも好きに呼んでくれ。これから暫くよろしく」

「「「「よろしくお願いします!!」」」」

おおう、元気いいな

「それじゃあ、早速訓練に入ろうか」

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フォワード陣がガジェットーー自立行動型攻撃性ロボットーーを相手に訓練を行っているのをなのはとは別の場所からモニター、レーダー、肉眼を通して見ていた

ガジェットはAMFーーアンチ・マギリング・フィールドと呼ばれるフィールド系魔法防御を使ってくる

それに最初は苦戦していたようだが自分達で解決策を考えて、うまく撃破した

中でもティアナのバレット、キャロの召喚には驚かされた

あのバレットは彼女の技量じゃ難しいのによく作ったもんだ

でもまあ発動時間とか見るとまだまだ実践的じゃないがよくやった方だろう

キャロの召喚もうまい

俺も召喚はできるが精霊たち、もしくは力を貸してくれる友人達以外は呼び出せないがそれでも上手というのはわかる

流石は龍召喚士と言った所か

さてと、今日のデータ見て傾向調べて作戦の方針いくつか考えるか

今日は何時間眠れるかな....最悪魔術使って強制的に疲れ取ろう

まあ、それを差し引いてもこの部隊は面白くなりそうだな


やっと出来た俺たちの部隊

ようやくスタートラインに立った。これからどんなことがあろうと、あいつらとなら乗り越えられる、そう感じていた 
 

 
後書き
新人達はハードトレーニングをこなした後、新しい相棒達に出会った

しかしその時、突如なり出すアラート音

彼女達は、その相棒達と共に。蒼炎はなのは達と共に初陣に挑む

次回 機動六課 出動 
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