魔法少女リリカルなのはGK《ガイキング》 ~炎の魔竜伝説~
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第3話 封印-魔法の呪文はリリカルなの!-
前書き
※念話表現は【】にします。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おい」
<・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ナンデスカ(汗)>
「・・・説明・・」
<・・少々おまちください>
太陽がアルに問いかけ、アルは即座にチェックを始める。
先程まで緊迫した空気だったのだが、今は違う意味で緊迫した空気になっていた。
実際、先程の力の余波を受けて怯え始めていた異相体は、警戒するようにその場を動かず。ユーノは、目と口を丸くして固まっている。当人たちも事態を計りかねているようだ。
そして、
<マスター・・えっと~、・・・・・作動不良のため機能がフリーズ起こしちゃった・・・てへ☆>
と、可愛らしくのたまい、
「そうか・・・」
そう言って太陽は、力一杯アルを握りつぶ・・握り締めた。
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アルside
マズイ!・・かなりマズイですよー!散々期待させた分ぶり返しが凄いこと凄いこと・・・マスター何気にマジ切れしてますし。私強度的にはかなり頑丈なんですが・・・・なんか、
ミシッ・・ミシ・メキッ・・・
ちょ・・ちょっとシャレになってませんよ!異世界で生まれ、誕生1時間でマスターに圧壊されるなんてそんな終わり方ヤデスヨー!?・・・落ち着いて・・こんなときこそ落ちつ[メキメキッ!]イッテルバアイジャナーイ!!!?考えろ、何なんでこうなったかを!
①管理権限を使っての使用者登録は上手くいった。
②それと同時にマスターの持つイメージより『バリアジャケット』の設定及び構成問題なし。
③魔法を使うため必要な『リンカーコア』のないマスターの為の専用特殊システム『Flame Convert System(以下F・C・S)』で『赤い炎』を魔力に変換し、起動しようとして・・・・そーですよ!ココです!変換しようとしたらマスターの『炎』が変質しててソレにシステムが異常反応して・・・・なんだ、問題は私じゃなくてマスターの側じゃないですかー!はー、よかった。この事を説明すればお咎めなしじゃないですか。あー安心したら気が抜けましたねー。さてとそろそろ[ミシ・・ミキッ!]ヤバそうですんで説明しましょうかね、えーと
<マスターが悪い![ボキッ!]オッフォ!?>
右角がひん曲がった・・。
ソルside out
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太陽side
「・・次は左だ」
そう警告して左角に指を添える。
<ヒイッ!?ま・・ますたー!冷静に、COOLです!落ち着いて。ちょっと気が抜けて言い方間違えました。今、ちゃんと説明しますから。だから、指を角から離して!なんかまた変な音が[ミシッ]したー!!?>
必死に懇願してくるのでとりあえず指を離し、右角を
<[ゴキャ!]ガフ!?>
元に戻してやった。
「じゃあ手早く説明しろ」
「・・容赦ないね」
ん?なにいってんだユーノ。こいつ調子に乗るとすぐ脱線するからこれくらいせんと。
「あ・・あはは・・」
ユーノが引きつった笑いをしてるが、まあそれはさておき、
「で?状況は?」
<えーとですねー・・・>
-説明中-
「俺の『炎』が・・」
<はい。おそらく、この世界の大気中の『魔力』をマスターの『炎』がとりこんで変化し始めているのかと。正直のところデータがないんでハッキリとはいえませんが・・。>
なんか次々問題が増えていくなー。どうしよう?・・・とりあえずアルが使えないってことは、確定だしそうなるとあの怪物とまともに戦えな・・・・あれ?
太陽side out
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太陽は周りを見回し始めた。
<マスター?どうしたんですかー?>
「いや・・・アイツ・・何処いった?」
太陽がそう言うと、ユーノも気がつき周りを警戒しだす。・・・そう、
先程まで少し放れた位置でこちらを警戒していた怪物が・・・・どこにもいなかった。
その頃、逃げた異相体を追いかけていたなのはは・・
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なのはside
あれ?怪物は?急に方向を変えたから見失っちゃた・・えっと、RH?
<6時方向に速度を上げて移動中>
6時方向って後ろだよね・・あっ、いた・・って!?増えてる!?なんで?
《すいません!そっちは大丈夫ですか?》
!!・・ユーノくん!
《緊急なので手短に話します、キミが異相体を追いかけた後もう2体異相体がこっちに現れて・・》
え?・・大丈夫なの2人とも!?
《太陽さんがその異相体を追い払ってくれたんですけど、逃げた異相体がそちらに向かったようなんです。そっちに変化は?》
《その2体ならこっちに来てるよ。追いかけてたのと一緒になって逃げてるよ》
《・・・まずい!そのまま結界の外に出るつもりだ!》
そんな!?なんで?
《たぶん、どちらにも勝てないから逃げる選択をしたんだ!このままじゃ・・》
だめ・・絶対にだめだ!あんなのがもし人の多いところに出たら・・・なんとかしないと。でも、向こうの方がスピードが速い!追いつけない・・どうしよう・・・そうだ!
「レイジングハート!さっきの怪物を攻撃した光、遠くまで跳ばせない?」
<あなたが、それを望むなら>
よし!私は近くのビルの屋上に着地した。
なのはside out
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なのはは深呼吸して意識を集中する。すると、胸の奥に熱い塊を感じ、目を開けると自分の身体が淡く光りだしていた。
<そうです。胸の奥の熱い塊を、両腕に集めて>
レイジングハートを両手で握り、突き出すように構える。すると
<modechange cannon mode>
レイジングハートの声とともに杖の形が変わっていく。それは、槍のような形で先端の付け根にあるカバーが開きトリガーがせり上がってきた。それを握るとレイジングハートに3枚の光の翼が生えた。そして、足元に円形の魔方陣が展開する。
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その頃、異相体を追って走っていた太陽とユーノは、
「・・おい!あれ、なのはちゃんか!?なにしてんだ?」
「まさか・・封印砲!?・・あの子、『砲撃型』!!」
「ふういんほう?ほうげきがた?なんだそれ?」
太陽にはユーノがなにに驚いてるのかわからない。
<『砲撃型』は魔道師のタイプ、『封印砲』は・・まあ、見たほうが早いですねー。・・とゆうか、彼女魔法初心者ですよね?いきなりで長距離複数砲撃なんてできるとは思えないんですが・・>
アルがそう疑問を口にすると、屋上の光が強くなった。
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<『直射砲』形態で発射します>
レイジングハートがそう言うと、足元の魔方陣がさらに輝きを増す、そして頭の中に『呪文』が浮かぶ、すると、なのはの前に逃げる異相体の映像とターゲットサイトが現れる。
<ロックオンの瞬間にトリガーを>
それを聞いたなのはは、さらに集中する。そして、
ピーーーーー!
ロックオンと同時に
その音が鳴り、
「リリカルマジカル!・・封印!!」
呪文詠唱とともになのはは引き金を引く。
キュドン!!!!!
空気を震わせるような音とともに、なのはの等身ほどもある桃色の光線が3本撃ち放たれた。そして、それは距離を開けて逃げていた異相体にあっとゆう間に追いつくとそのまま異相体を覆いつくして飲み込み消滅させた。
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なのはの一連の行動を別の場所で見たたいようたちは、
「・・・な・何だアレ・・。なのはちゃんがやったのか今の!?」
「・・・すごい・・一撃で封印した・・・」
<・・・初心者であれだけの事をできるとなると・・・・末恐ろしい才能ですねー>
三者三様に驚いていた。
「とりあえず、コレで解決・・ん?おい、アレなんだ?」
太陽が何かに気づき指差す。その先には、青く光る菱形の宝石が3つ空中に浮かんでいた。
「あれです!早く回収しないと!」
と、ユーノが走り出す。
「ちょ、ちょっと待てってユーノ。アレ・・何なんだ?」
太陽が問うと、ユーノは立ち止まり振り向いて、
「あれは、・・・・『ジュエルシード』・・僕はアレを回収するためにこの世界にに来たんだ!」
強い決意を宿した目でそう告げた。
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