魔法少女リリカルなのはGK《ガイキング》 ~炎の魔竜伝説~
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第2話 開幕-炎の魔竜の目覚め・・・なの?-
前書き
駄文ですが楽しんでいただけると幸いです。
では、どーぞ!
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太陽 side
さて・・・どうしよう?
とりあえず、女の子とイタチ(?)は助けたが・・・・ここからはどうすりゃいいんだ?
<問題!目の前に不定形の怪物がいます。対処として正しいのはどれでしょう?
1 逃げる。全力全開で形振り構わず走り出す。
2 死んだフリ。不退転の覚悟での擬死行動。
3 謝る。乾坤一擲をもって行うDO★GE★ZA!!
さあ!どれ!?>
「『どれ!?』じゃねえよ。ロクなのないじゃん」
相棒のバカを適当に流すと、
<オススメは、3です。きっと、お似合いですよ?>
つくずく話着けんとなー、コレとは。と、そう考えた時、
「あ・・あの!」
ん?胸元から声が?・・・あ!咄嗟だったから忘れてた。そういえば、当事者なんだからなんか知ってるかも!
と、そう思って俺は、胸元から顔を出したイタチを見た。
太陽side out
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「あ・・あの!」
太陽の胸元から出てきた小動物が彼に話しかける。そして、太陽が胸元に目を向ける。
「・・えっと、助けてくれてありがとうございます。・・あ!僕の名前は、ユーノ・・ユーノ=スクライアです。」
「ユーノか・・。俺は、石蕗 太陽だ。太陽でいいぞ。そんで、このペンダントみたいなのは相棒の・<アルちゃんでーす☆>・・で君は?」
そう言って、太陽は抱えた女の子を見る。すると、
「ふぇ!?・・あ!その!えっと、なのは・・高町 なのは!9歳です!」
と、慌てて返事をする。
「『ユーノ』に、『なのは』か。で、さっそくなんだが・・・・『アレ』なんだ?」
太陽は、少し離れたところでウネウネと蠢いている怪物を指差す。すると、
「アレは、『魔法』で生み出された怪物です。」
そう言って、ユーノが説明し始める。
「僕らの魔法は発動体に組み込んだ『プログラム』と呼ばれる方式です。・・そして、その方式を発動させるのに必要なのは、術者の精神エネルギーです。
そして、アレは、忌まわしい力の基に生み出されてしまった『異相体』・・アレを停止させるには魔法で封印して元に戻さないといけないんです。」
それを聞いた太陽は、
「魔法!?・・この世界にはそんな力がホントにあるのかよ」
そう言って、太陽は驚く。すると、
<まあ、幻想というより超科学と考えるべきですがねー>
そうアルが註釈を入れる。
「『この世界』って、・・あなたたちは、もしかして!」
ユーノが何か言いかかけるより先に、
「・・あの、ユーノ君。『このコ』も同じようなこと言ってたんだけど、それってどうすればいいの?」
と、なのはが手に持っていた杖を見て質問する。
「えっと、さっきみたいに、攻撃や防御などの基本魔法は心に願うだけで発動しますが、より大きな力を使う魔法には『呪文』が必要なんです」
「呪文?」
ユーノの説明になのはが首を傾げると、
「心を澄まして・・・そうすれば呪文が浮かんで・・「ん?・・ヤバッ!?」・・え?・・あ!?」
説明中に太陽の声を聞きユーノが振り返ると、さっきまで蠢くだけだった怪物がすごい速度で触手を伸ばしてきていた。
そして、
<Protection>
そんな機械音声と共に激しい衝突音が響き渡った。
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なのはside
考えて動いたわけじゃなかった。ほとんど無意識のまま、何かに導かれるように手にした杖を前に突き出し『守って!』と強く願った。すると、
<Protection>
バジジジジィーーーー!!
と、私たちと怪物の間に桜色のバリアが出てきて攻撃を防いでくれた。でも、
「くうう・・・ううー!」
怪物の攻撃は止まらず、体ごとバリアを押し込むように覆いかぶさろうとしてくる。
どうしよう!?・・このままじゃ・・・。すると、
<利き手を前に出して>
そう言って、杖・・『レイジングハート』が指示を出してくる。
「!・・は・・・はい!」
私は、言われたとうりに左手を前に出すと、
<Shoot the Bullet>
そんな声と共に手に光が集まっていく。・・コレって!!
<Shoot!!>
そのまま『弾丸を撃ちだすイメージ』をすると、
ズドォオオオオオン!!
撃った弾丸で怪物が吹っ飛んでいきました・・・って!今の私がやったの!?
<良い魔力をお持ちです>
そう言ってレイジングハートが褒めてくる。
「す・・すごい、予想以上だ!」
「おいおい・・魔法って凄いモンだなー」
<それもありますが・・実行した彼女も大したもんですねー>
と、後ろの三人(?)も驚いている。
えっと、これならやれるかな?・・・って!さっきの怪物がそのまま逃げようとしてる!
あんなのが人の居るところに出たら・・そんなのだめだ!
「追わないと!」
<Flyer Fin>
そう考え、急いで怪物を追いかける。
大丈夫・・ちゃんとやれる!そう思い飛行魔法で追跡した。
なのはside out
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初めての魔法、初めての戦闘、初めてだらけの緊急事態・・・だから誰も気づかなかった・・・。
恐れて逃げているはずの異相体(かいぶつ)がニタリと嗤ったことに・・・。
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太陽Side
はあーー・・すごいもんだな魔法って・・・。
なにせ女の子が、空を飛び、バリアを張り、なんかビームみたいなモノまで出す。
元の世界でも結構デタラメな現象は見てきたが、こっちも負けず劣らずデタラメだな・・・。
俺も使えるかな?・・とか考えていると、
「あの子の魔力とレイジングハートならアレを封印できる!」
さっきよりユーノの声が少しだが明るい。まあ、さっきのを見る限り、なのはちゃんには資質があり、レイジングハートがそれを上手く誘導しているしな。・・大丈夫だろ。
<まあ、向こうは心配要らないでしょ。あの『デバイス』・・レイジングハートでしたっけかなり優秀そうですしねー・・・・ま!私ほどじゃないでしょうが。>
コイツ・・割とプライドが高いらしいな。
「いや、お前まだなんもしちゃいないだろうが」
そう言ってみると、
<なっ!?マスター!まさか私の力を疑ってるんですか!?ヒドイ!私のことを『信じてる・・』なんて甘い言葉でその気にさせといて、事が終わればこの態度・・あんまりですよー!そうよ・・いつだってあなたは私を利用するだけ利用して・・鬼!外道!・・それでも、そんなあなたから離れられない私・・私はいったいどうすれば・・etc>
なんか文句から小芝居に繋がりだしたな・・ほっとくか。
さて、まだ終わったわけじゃないが、少し気持ちに余裕がでてきたな・・と、思っていると
「あの、太陽さん」
ユーノが話しかけてきた。ってーか『さん』て、
「ユーノ、『さん』はいらねーよ。呼び捨てでいいぞ。「でも・・」堅苦しいの苦手でさ、たのむ。」
そう言うと
「・・うん、じゃあ太陽、さっきはありがとう。おかげで助かったよ」
「礼ならさっきも言ってたろ。気にすんなよ・・それに、まだ終わってないしな。」
そういって、なのはちゃんの方に目を向ける。上空で桜色の光が踊っている。押しているようだ。
ユーノもそちらをつらそうな顔をして見ながら
「うん・・・そうなんだけど、僕にもっと力があればあのコもキミも巻き込まずにすんだのに。それに、彼女が危ないとき、僕はなにもできなかったから・・だから・・・」
気持ちはなんとなく分かるが・・
「なあ、ユー・・<そんなに気にすること無いと思いますがねー>・・ってやっと戻ってきたのかオマエ」
<そりゃそうですよー。せっかくのボケを完全にスルーして放置ってヒドイです!まあ、そのへんは今後の課題にするとして・・ユーノさん。さっきも言いましたが、そこまで思いつめなくてもいいと思いますよ。なのはさんについてはともかく、マスターについては気にする必要ありませんよー。>
「え?・・でも」
<マスターの場合、『助けて』って聞こえたからなんて単純な理由で突貫したんですから自己責任ですよ「え?」おや、どうかしましたか?>
「あの・・太陽は僕の『声』が聞こえたの?」
「ん?ああ・・そういえば聞こえたってゆうより頭に直接響いたって感じだったかも」
そう答えると、
「・・デバイスも持ってるし、『この世界』って言葉・・もしかして、キミは別の世界から来たの?」
は?『別の世界』って表現が出てくるって事は、・・ユーノもそうなのか!?おお!意外なところから手がかりがみつかっ・・・・・ッ!!!!!!?
本能的に・・ユーノを引っつかみ・・その場を飛び退く・・そこに、
トストス!
と軽い音を立てて、ウネウネと蠢く刃が突き刺さった。
太陽side out
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太陽は、跳んだ勢いのまま地面を転がり、その後すぐに起き上がり体勢を整える。そして、先程まで自分達の居た場所を見て背筋を凍らせ・・・
一方、ユーノはわけが分からず慌てて問いただそうとして、視線の先にあるモノを見て・・・・
「おいおい・・マジかよ」
「あ・・そ、そんな・・!?」
それぞれ呟いた。
視線の先に居る『2体』の異相体を・・・・。
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アルside
かなりマズイことになりましたねー。どうやら敵は一体だけではなかったようです。どうやらさっきの固体は、囮だったみたいですねー。とゆーか異相体にそんな知恵があったのは驚きですが・・さて、この状況の打破する方法はあるんですが・・・『設定』が終わるまで待ってくれるとは思えませんし・・仕方ありませんね、マスターにガンバってもらいましょう!
<マスター>
「なんだよ!ボケの類なら付き合ってられねーぞ!」
あまり余裕ないみたいですねー・・・
<違いますよ。この状況を何とかする方法があるんですが・・・>
「何!だったら早く<あるんですが!>なんだよ!?」
<少々時間を稼ぐ必要があるんです・・なんとか距離を取るなり、ぶっ飛ばすなりして、その時間を作ってください>
「・・・ぶっ飛ばすってどうやって?」
あ、やっぱりそっちを選びますか。
<最初にアレに突撃した時できたじゃないですか>
「とっさの事でどうやったかなんて覚えてないって!」
・・・偶然ですか・・世話が焼けますねー
とゆーか、そんなやり取りしている間にも異相体の攻撃は続いているんですが・・・マスター次々かわしてますね。ホントに9歳ですか?この子・・・まあ、この様子ならやれるでしょ。
<では、今から私の指示どうりにやってみてください。まず、イメージを・・マスターの『赤い炎』を・・・・>
アルside out
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太陽side
言われたとうり『炎』をイメージする。これは、向こうの世界でも訓練しているので避けながらでもできる。
<できたら今度は、『ソレ』を両腕に集めるように・・・>
なんかリー先生の修行に似てるな・・それに普段より『炎』を強く感じられる・・・・ああ、そうだ集めたコレをそのまま相手に・・
「<叩きつける!!>」
ドゴォォォン!!!
そんな派手な音と共に怪物を殴り飛ばした!そしてそのまま殴り飛ばした1匹はもう一匹を巻き込んで少し離れた塀に激突した。・・結構飛んだなー。まあいいだろ!さて、
「アル!次はどうするんだ!?」
ここから反撃開始だ!!
太陽side out
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ユーノside
「・・すごい!!」
あの異相体を殴り飛ばすなんてデタラメだけどホントに凄い!それに彼の両腕にうっすらと炎のようなものが見える。
アレって魔力?だとしたら太陽は『魔導師』なの?そう僕が考えていると、
<では、始めます。・・・管理権限、新規使用者設定機能・・起動!>
え?・・
<マスター、私の言う言葉を繰り返して下さい。いきますよー>
まるでそれはついさっきの僕と彼女とのやり取りの焼き直し・・・
<光は大地に>
「光は大地に」
魔法文化のまったく無いこの管理外世界で・・
<日輪は天に>
「日輪は天に」
願い求めた僅かな希望・・
<不滅の勇気はこの胸に>
「不滅の勇気はこの胸に」
奇跡にも似た出会いと、その始まりに・・
<この手に『炎』を!>
「この手に『炎』を!」
その瞬間に立ち会うことに・・
「<セットアップ!『ガイキング』!!>」
-Stand by Ready-
伝説の幕開けを感じた・・・!
ビーーーーーーー!
-ERROR-
・・・・あれ?
ユーノside out
------------
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