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MUVLUVにチート転生者あらわる!?

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第十六話

 
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悠斗side



秘密基地の会議室で将官クラス会議(大佐以上の階級の人間が、出席する会議)を行っている。
今の議題は、宇宙軍の創設と宇宙要塞の確保である。
ちなみに出席者は、俺、エギーユ・デラーズ中将、ユーリー・ハスラー少将、キリング・J・ダニガン中将、ユーリ・ケラーネ少将、ノイエン・ビッター少将、コンスコン准将、フォン・ヘルシング大佐、ロイ・ジェーコフ大佐、ギニアス・サハリン大佐、シャア・アズナブル大佐、ノリス・パッカード大佐と、なっている。

「では、報告を聞こうか」

デラーズ閣下が、話を進める。

「はい。デラーズ閣下。我々が打ち上げた、人工衛星からの情報によると、ラグランジュ・ポイントのLー5空域に、巨大な資源衛星が有ることが、確認されました」

ギニアス大佐が、報告書を読み上げる。

「なに?資源衛星?」

コンスコン准将が眉間に皺を寄せる。

「はい。衛星からの映像を出します」

ギニアス大佐がリモコンを操作して、スクリーンに映像が映しだされた。

「「「「「な!こ、これは!」」」」」

何人かが声に出して驚く。まあ、俺も声に出してないけど滅茶苦茶驚いています。

「はい。間違いなく、ソロモンです」

はい。宇宙要塞ソロモンが映しだされたました。なんで、有るか激しく知りたいですが、取り敢えず説明を聞きますか。

「まさか、宇宙(そら)にソロモンが、有るとは思いもよらなかった」

「そうだな。デラーズ閣下の言う通りですね。この、ソロモンの存在に、他国が気付いたようすは?」

「いえ、ハスラー少将。ありません。今現在で、知っているのは我々だけです」

ギニアス大佐の説明を受けて、皆がホッとしたようだ。
しかし、ソロモンがあるなら、真面目に宇宙軍設立した方が後々使えるだろうな。
今季節は5月に入ったばかりだ。明星作戦まで、1年3ヶ月はあるから、軌道艦隊の準備は充分間に合うな。まあ、ザンジバル級を使って爆撃、HLVを使用して軌道降下だけどね。
そんなことを考えていると、会議が進んでいた。

「やはり、此処は宇宙艦隊を設立して、早急にソロモンを手に入れるべきだ!」

コンスコン准将が、熱弁をふるいながら机を叩く。

「確かにそうですね。しかし、まだあれがソロモンだと確定した訳ではありません。先に、調査部隊を送ることを提案致します」

ユーリ・ケラーネ少将がコンスコン准将の意見に賛同しつつ、ベストな案を提言してくる。

「そうだな。不動准将、貴殿はどう考える?」

おっと?俺に話が廻って来ましたよ?

「はい。早急に偵察艦隊を派遣して確認次第、部隊を送ることを提案致します」

「分かった。皆もそれで良いな?」

デラーズ閣下の、発言に会議に出席している、将校全員が頷いて賛成の意思を示す。

「よし。しからば、不動准将、貴殿は早急に偵察艦隊を編成してせよ!人選は任せる」

「は!かしこまりました。ならば、早急に編成致しますので、少々お待ちを」

俺は、頭の中で創造を開始する。

(ザンジバル級巡洋艦10隻、ラコック大佐、ノルド・ランゲル少将、トワニング准将、ラカン・ダカラン大尉、マシュマー・セロ大尉、キャラ・スーン大尉、ゴットン・ゴー大尉、グレミー・トト中尉、イリア・パゾム少尉、デザート・ロンメル少佐)

ザンジバルは、打ち上げた基地に、ロケットブースター装着済みで配置した。会議室中央に呼び出した人達が現れる。

「悠斗よ、この者達が、先見艦隊の乗員か?」

「はい。まあ、あとはザンジバル級を10隻、マスドライバーに配置済みです」

「そうか。ならば良い」

デラーズ閣下が、納得した表現をされる。

「不動准将。求めに応じて参りました。しからば、我々はいかがすれば、よろしいのでしょうか?」

「ああ、済まないトワニング准将。貴殿以下数名は、スクリーンに映っている、資源衛星に調査を行って欲しいのだ」

全員が、中央にあるスクリーンを見る。すると、全員が驚いたようだが、直ぐに納得した表情になった。

「分かりました。ならば、直ぐに出発準備を始めます」

「頼んだぞ。先見隊の報告次第では、我々は宇宙での活動も視野に入れて作戦を展開出来る様になるのだからな」

「はい。かしこまりました。ならば、失礼させて頂きます」

俺に頭を下げて、下がるトワニング准将達。だが、全員に下がられては困るので声をかける。

「待て、マシュマー・セロ大尉、キャラ・スーン大尉、グレミー・トト中尉、イリア・パゾム少尉は残れ。話がある」

俺に呼ばれた隊員は、再び俺の前に集まる。

「不動准将。マシュマー・セロ大尉以下4名出頭しました」

「楽にして良い。さて、何故お前達を呼んだかと言うと、確認しておきたい事があるからだ」

まあ、この面子を考えれば、分かる通り強化人間かどうかなんですよね。

「マシュマー・セロ大尉、キャラ・スーン大尉、二人とも強化人間か?」

「いえ、其がどうも違う様なのです」

「どう言う事だ?話してみろ」

「はい。キャラ・スーン大尉は、分かりませんが、私はどうやら強化人間だったはずなのですが、何故かNT(ニュータイプ)になっている様なのです」

「な?それは本当か?」

「はい。キャラ大尉は、どうですか?」

「ああ、私もどうやら強化人間から、NT(ニュータイプ)になっているようだ」

胸元がやたら空いた軍服で胸を張る、キャラ・スーン大尉。横に座っている、ユーリ・ケラーネ少将が、その胸元をガン見していた。
あんた、少しは自重しろよ。キャラ大尉の後ろで見てる、イリア・パゾム少尉がゴミを見るような目で見てるよ。
ちなみに、俺はキャラ大尉の顔しか見ていない。 だって失礼じゃないか。


「ふーん。私の胸を見て、全く気にしない不動准将は、堅物ですね。隣のユーリ・ケラーネ少将は、ジーと見ているのに」

「ち、違うぞ!わ、わざとじゃないんだ!」

慌てて視線をキャラ大尉の胸元から、外すユーリ・ケラーネ少将。
ああ、イリア少尉のユーリ・ケラーネ少将を見る目が、絶対零度まで下がったよ。

「まあ、私は相手と話す時は、キチンと目を見て話すのが、当たり前だと思うのだがな」

まあ、大切な話をするときは、相手をキチンと見ると思うんだけどな。

「まあ、聞きたかった事は、其だけだ。イリア・パゾム少尉と、グレミー・トト中尉は、NTだな?」

「は!我々は、NTのままであります」

「はい。NTの能力を、持っております」

二人とも前に出てきて、返事をする。二人とも原作通りの様だ。

「グレミー・トト中尉に聞きたいが、またクーデターを起こすか?」

「いえ!それは、あり得ません。この世界にザビ家はなく、BETAと言う化物どもと、戦っていると知っております。ならば、BETAを地球上から、根絶やしにしてから新しいお嫁さん探しの旅に出ます」

「そ、そうか。ならば、下がって良いぞ」

「は!失礼致します」

敬礼して会議室を去っていく四人。なんか、若干原作とキャラが違うぞグレミー!まあ、彼がその考えに至ったなら、それでも良いけどね。

「不動准将。本当にあの面子で良いのか?」

ダニガン中将が流石にあれだけ濃い面子で、本当に大丈夫か心配そうに訪ねてきた。

「いえ、ロンメル少佐は、地上部隊ですね。マシュマー・セロ大尉以下4名も地上部隊に、配属します。代わりに、サイクロプス隊を宇宙に廻します」

ラカン・ダカランは、宇宙でも問題ないだろうけど、他の連中は駄目だな。まあ、サイクロプス隊のシュタイナー大尉達なら問題ないだろう。まあ、先見艦隊だから暫くしたら地上に戻って来てもらうしな。

「そうか。ならば、良いのだ」

胸を撫で下ろすダニガン中将。まあ、あんな濃い連中は、1年戦争には居ませんでしたからね。

「よし、まとまったな。まず、資源衛星には調査部隊を送ること。確認が済み次第、資源衛星をソロモンと命名すること。最後に、宇宙軍設立と編成を行う事だ。良いな?」

参加者全員が、深く頷いた。

「よし。ならば、次の議案に移るとしよう」

そうして、会議は滞りなく進んで行った。




悠斗sideout



キャラside



私は会議室から出て、四人で格納庫まで歩いている。

「しかし、不動准将か。かなり若いが、やり手と言う感じかしたな」

マシュマーがそんなことを言ってきた。

「そうであろう。彼は、このメビウスの総司令なのだから」

グレミーが当たり前だと、言わんばかりに言う。

「ええ。とても素敵な方でしたね」

イリアもかなりの好評かだ。
確かに、私の服装なら、普通の男なら胸元に目が行くのに、不動准将は全く気にしていなかった。私に色気がないはずはない。事実隣に座っていた、ユーリ・ケラーネ少将や、金髪のマスクをした大佐は、胸元を見ていた。

「フフフ。良いね。不動准将は、良い男だよ」

不思議と彼の事が気に入った様だ。自分自身何故かは、分からないけどね。

(あの、男を落として見せるよ。この、猫目のキャラ様に落とせない男なんがいないんだからね!)

そんなことを考えながら、格納庫まで歩いていった。




キャラsideout



イリアside



何やら、キャラ大尉は考え事をされている様だ。私は、先程あった不動准将の事を考えていた。キャラ大尉のあれだけ強調された胸元に全く興味を示さず、ただ仕事をこなした方だ。
横に座っていた、ユーリ・ケラーネ少将は胸元をガン見していたし、その隣の金髪の大佐はチラチラ見ていた。
流石に、ユーリ・ケラーネ少将の露骨な目線は引いてしまった。むしろ、ハマーン様に習って言うのであれば、「俗物め」て感じでした。
だから、不動准将態度はむしろ、好意的に感じました。

(うーん、キャラ大尉に比べると余り胸は有りません。まだ、大きくなるのでしょうか?)

もしかしたら、不動准将は、小さい方が好みなのでしょうか?しかし、私も平均位の大きさはありますから、何とも言えません。むしろ、私を見たときの、優しい笑顔は忘れられません。
ただ、見送る時に少し微笑んだだけなのに。

(もう少し、彼に関する情報が欲しい。出来れば、彼の好みなんかの情報が!)

自分では全く分からないけれど、不動准将に引かれ始めていたとは、この時の私は気づく事はなかった。




イリアsideout 
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