真・女神転生~レディアントマイソロジー~世界転生物語
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第1話
前書き
とりあえず本編です。
中途半端になってますが……
ちょっとでも楽しんでいただけたら光栄です。
世界樹の恩恵によって人々が暮らす世界……『ルミナシア』
世界樹が生み出したとされる……『マナ』と『星晶』
人々は『星晶』をエネルギー資源とし、文明は目まぐるしく発展していった。
やがて世界中の大国は、『星晶』の保有を求め、各地で争いが繰り広げるようになった。
混迷していく世界……
屏息した時代の中人々は、一人の救世主を待ち望んでいた。
世界樹の守り手……『ディセンダー』……
太古より予言されていたそれは、世界樹より産まれ、世界を守護する為に現れる。
『ディセンダー』に過去の履歴は一切無い……不可能も恐れも何も知らず、あるのは自由と命のみ……
それは……自由の灯火なり……
己に対する幻想を持たぬ者……幼子のようにその瞬間を生きる者……
かの者は、光を奪わず……惜しみなく、全ての者に光を分け与えん……
―――――――――――――――――――――
~ルバーブ連山~
荒れ果てた山道の中を一人の少女が歩いていた。
彼女の名は『カノンノ・グラスバレー』……
彼女は自由を象徴するギルド……『アドリビトム』に所属する一員であり、今回、このルバーブ連山に来たのも、ギルトヘ依頼された魔物退治でやって来ていたのである。
「……ふう、これで今日の仕事の分は終わり。……さてと、船に戻ろうかな……」
魔物退治のノルマも達成を果たし、そのまま帰還しようとしていると……
「??……何、あれ……」
ふと空を見上げると、何やら白い光がこちらの方に近付いてきたのだ。
その白い光はそのままカノンノの頭上を通り過ぎて、ルバーブ連山の峠の方へと飛び去って行った。
「気になるなぁ……迎えまでにはまだ時間があるし、行ってみよ。」
カノンノはそう言って、光を追って峠の方へと向かって行った。
――――――――――――――――――――――
~ルバーブ連山・ルバーブ峠~
「……何なんだろう?あれ……」
ルバーブ峠に辿り着いたカノンノは、上空に留まっている光を見上げていた。
すると、光がだんだんと収まって、次第に一人の青年が見えてきた。
「人だ!?……空から人が降って来た!!」
カノンノは光の正体が人だと確認すると、降って来た青年を受け止めに近付いた。
―――――――――――――――――――――
「…………て」
「……ぇ………きて」
「(………んっ?……何だ?)」
真っ暗な視界の中、何かの声に気付いた青年は目を開けた。
「………………あれ?…………ここは……」
青年が辺りを確認をしていると……
「あっ!……やっと気が付いた。良かったよ~……」
声がした方向を見てみると、カノンノが安堵の表情を浮かべて青年を見ていた。
「………え、えっと……君は……誰?」
青年は自分の事を見ていたカノンノに、誰なのかを問いただした。
「あっ!?……ごめんなさい。まだ名乗っていなかったよね……私はカノンノ、『カノンノ・グラスバレー』。……あなたの名前は?」
カノンノは自分が名乗り終えると、青年の名前を聞き出した。
「俺の………名前……は………………ッ!!??」
青年が名前を言おうすると、突然激しい頭痛が彼を襲った。
「!!??ど、どうしたの!?」
カノンノが心配をして話し掛けるが、青年の耳には入らない。
「(ッ!?……何だ!?……頭の中に何かが……)」
青年の意識はそこで途切れた……
―――――――――――――――――――――
~???~
「(…………何だ、ここ?……)」
青年が目にしたのは、何処かの薄暗い部屋の中だった。
そこには、先程までそこに居たカノンノは何処にも居なかったが、代わりに紫のスーツを着た男が立っていた。
「……おお、目を覚ましたのか……」
男が青年に話し掛けてきた。
青年はここが何処で、男が何者なのかを聞きたかったが、どうゆう訳か口が全く動かず、喋る事が出来なかった。
「……さて、まずは君の名前が何なのか分かるか?」
「(……俺の…………名前は………………駄目だ、分からない!!)」
男に問いかけられて、青年は名前を思い出そうとしたが全く思い出せなかった。
仕方なく、青年は首を横に振った。
「……自分の名前を思い出せないのか?」
男は少し残念そうな顔をして聞いてきたが、青年はそれに対して、力無く頷く事しか出来なかった。
「そうか……では、私が君に与えられた名前を教えよう。」
男はそう言って、青年の目を見つめる。
「君の名は………………」
男から自分の名前を聞いた瞬間、青年の意識は再び途切れた。
―――――――――――――――――――――
「……して……………ぶ?」
青年の耳に、再び何かの声が響いてきて、意識が再びはっきりする。
「しっかりして!!大丈夫?」
見てみると、カノンノが心配そうな表情で青年を見ていた。
「……あ、あぁ、もう大丈夫だ。……ちょっと頭痛がしただけだからさ。」
青年はカノンノに、体調が回復した事を伝えた。
「そ、そうなんだ……じゃあ改めて聞くけど、貴方の名前を教えてくれるかな。」
カノンノも安心して、再び青年に名前を尋ねた。
「あぁ。……俺の名前は…………」
「『アレフ』だ。」
そう青年……アレフは言った。
……この物語は、ここから始まる…………
後書き
結構書くのが大変だったので、こんな感じに区切ってしまいました。
ちょっとずつ、ゆっくり書きたいと思っております。
応援の程、よろしくお願いします。
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