【遊戯王GX二次小説】最弱最強!?漆黒のデュエリスト
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第1期
序章
TURN7 十代VS万丈目 1STデュエル
先攻は万丈目。
1ターン目
万丈目はリボーンゾンビを表守備表示で召喚。
守備力は1600
融合前の十代の手持ちで対抗できるのはアドバンス召喚しかないが・・・・。
更に伏せカードが1枚このカードはなんだったか・・・・・・。
しっかし負け確定なのに一々ドヤ顔するのはヤメロと言いたい。
とはいえ、この初回デュエルだけは例外で中断する羽目になるからまぁ、仕方ないとも思わなくもないか。
しっかし、声には出してないけどここで万丈目が思ってることって、三沢っちの考えに似てるよなぁ。
デュエルは運も重要だが、計算している方が勝つとかって言うの。
逆に十代はどちらかというと、デュエルをすれば相手がわかるってタイプで、デュエルをしてぶつかりあえば、相手がどんな人物かどんな思いで戦ってるかがわかるって感じだ。
全く正反対だからこそ、あのライバル関係になるんだろうな。
ターンは変わって十代の番だ。
引いたのはフェザーマンか、ってか、どんだけ初期手札いいんだよ!!
さすが2枚積みは伊達じゃないな。
バーストレディ、クレイマン、スパークマン、融合、ハネクリボーとか恵まれすぎだろ1?
当然、十代は融合を発動
早速フレイムウィングマンを召喚。
この頃はこのカードが十代のフェイバリットカードだったんだよな・・・・・・。
フェイバリットカードって言うのは言わずもがなそのままの意味で、お気に入りのカードってことだ。
でも、待てよ?
確か、万丈目の伏せカードは相手モンスターのコントロールを得るとかそんなんじゃなかったっけ?
っと、思ってたらやっぱり。
万丈目は伏せカード発動
「ヘルポリマーって・・・・・・」
「デュエリストにとって、基本的な知識よ」
「明日香ちゃん!!」
ってか、その基本的な知識を俺は知らなかったんですが?
まだまだってことか
「全く、やっぱり瑓さんは止めないんですね」
嫌味を言われながらも説明を聞く。
【ヘルポリマー】罠※明日香ちゃん解説
相手が融合モンスターを召喚した時に、フィールド上のモンスターを生贄にして発動できる。
その融合モンスターのコントロールを得る。
らしい。
当然万丈目はリボーンゾンビを生贄に、フレイムウィングマンのコントロールを選択。
悪役になったかの如く羽の色まで変わるのは面白いよな。
っで、話は戻るが融合召喚は特殊召喚だから通常召喚はできるけど、フレイムウィングマンの攻撃力は2100
しかも、モンスター効果を考えるとそれを上回るモンスターは十代の手札にはない。
アニメで見てて知ってるけど、やっぱり間近で見ると、焦ったりするなぁ。
DM時代の時も結果は知ってたけど、結構危ない場面だと焦ったしね。
十代はクレイマンを表守備表示で耐えるつもりだ。
そのままターンエンドで
2ターン目
再び万丈目のターン
ヘルソルジャーを召喚。
攻撃力は1200と大したことはないが、これで、万丈目側はモンスターが2体。
対して、十代側は1体だけな上に、フレイムウィングマンに攻撃されたらその分のダメージ+ヘルソルジャーの分のダメージがある訳で、
クレイマンの攻撃力は800なので、LP4000から800引くことの、ヘルソルジャーのダイレクトアタック分で、残りLP2000を切った。
(しっかし、クロノス先生と言い、万丈目と言い、ヒーローデッキを使ってるからって、スモールタウンのヒーローって勝手な思い込みじゃないか?)
万丈目はまたしても伏せカードを1枚セットしてターンエンド。
十代のターン。
十代が変な声を出すから、万丈目は悔し泣きかと思ったらしいが、真逆だ。
初期の頃はむしろ、ピンチになるほどワクワクする性格というか、ドMかって思うくらいにな。
「感動だぜ、アカデミアは楽しいな。瑓やお前みたいなのがゴロゴロいるんだろ?」
スッゲー楽しみだぜと十代は言うが、何故そこに俺が入っているんですかね?
俺、全然強くないからね!?
十代はスパークマンを召喚し、ヘルソルジャーに攻撃
スパークマンの攻撃力は1600なので、撃破してダメージも与えたけどヘルソルジャーの効果を発動された。
ヘルソルジャーのモンスター効果は、プレイヤーが受けたダメージの半分のダメージを相手プレイヤーにも与えるというものだ。
これでまた、十代のLPが減った。
明日香ちゃんに
「貴方のお兄さん迂闊ね」
と言われた翔が説明してるけど
明日香ちゃんはカイザーが翔の兄ちゃんであることを知ってるはずなんだよな・・・・・・。
よくわかんなくなってきた。
十代は伏せカードを1枚セットしターンエンド
3ターン目
万丈目が自慢げに勝利宣言をし、フレイムウィングマンで攻撃を宣言する。
これが、アテさんだったら、自分のモンスターが相手にコントロールされるなら、自分の手で墓地に送るとか言ってたし、なんとかするんだろうけど
十代はトラップ発動
【異次元トンネルミラーゲート】罠※明日香ちゃん解説
モンスター同士の戦闘時に発動できる。
相手の攻撃モンスターと対象となった自分のモンスターを入れ替えて移動させる。
当然、スパークマンは墓地へ行き、フレイムウィングマンの効果とスパークマン分のダメージが万丈目に行くので、万丈目のライフは1500くらいにまで減ることになる。
「アニキカッコイイー」
明日香ちゃんが感心し、翔の声援にピースをするあたり、まだ余裕があるようだ。
「お調子者が」
俺はと言うとあまりの緊張感のなさに、俺の焦りを返してくれと呆れていたりする。
もっとも、勝手に見ていて焦っていたのは俺なので、八つ当たりもいいところなんだけどさ
万丈目は調子に乗るなと言いつつ、手札からヘルブラストを発動。
【ヘルブラスト】
効果は自分のモンスターが破壊された時に、フィールド上のモンスター1体を破壊。
攻撃力分の半分のダメージを与える。
せっかく取り戻したフレイムウィングマンが墓地へと送られ、十代のLPも残り550
更にリビングデッドの呼び声まで発動されてしまう。
特殊召喚したのはヘルソルジャー。
俺はこの回で初めてリビングデッドを知った。
ある意味思い出深いシーンだが、万丈目はそんなこと知らないだろうあっという間にアドバンス召喚しやがった。
攻撃力1800
十代の圧倒的不利だが、十代自身が言った”俺の引きは奇跡を呼ぶぜ”はあながち間違いではないだろう。
さすが、アテさんの跡を継ぐ者と称されるだけあって、本当に十代の引きは侮れない。
しかし、ここでガードマン登場でデュエル中断。
校則うんぬんとか説明してるけど
「そんなこと言ってる場合か、あと万丈目は明日香ちゃんいたのに気付けよ、明日香ちゃん背高いんだからチビのお前でも見えるだろ」
言葉がオブラートに包まれてないのはこの際スルーしてください。
俺は生徒じゃないし、退学とか関係ないけど、主人公やそのライバル、ヒロインが初っ端から退学は遠慮願いたいからね。
「嫌だ!! オイはここを動かない~」
と駄々をこねる十代を引きずりながら、なんとか見つかる前に施設の外へと逃げ出すことに成功した俺たち。
正門前――――――
「ふぅ、間一髪だったな」
「全く、世話の焼ける人たちね」
「え、俺も入ってるの?」
「当たり前です。」
「(しょぼーん)」
「どう? オベリスクブルーの洗礼を受けた感想は?」
「まぁまぁかな。瑓の方が強かった気がするぜ」
「アニキズタボロにやられてたもんね」
翔が苦笑いで相槌を打つ。
「まぐれで勝っただけだって」
「そうかしら? それに、邪魔が入らなかったら今頃大事なカード取られていたんじゃない?」
「そうでもないよ」
「え?」
「瑓の言う通りさ、今のデュエル俺の勝ちさ」
そう言って十代が見せたのは死者蘇生のカード
その後の展開が明日香ちゃんには見えたようだ。
俺もアニメを見たから知っているし
十代と翔は寮の方へと帰っていく
「十代って面白いだろ?」
「えぇ」
俺も、二人のあとを追った。
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