| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

『自分:第1章』

作者:零那
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

『腐敗』

他人には解り得んくても零那には解る。
せやのに通じんくてムカつく。悔しい。

姉を陥れようとしよんか聞かれた事がある。
筋違いも甚だしい。


なんで?
解らんのん?
どんだけ腐ってんの?
今迄、どれだけの被害者みてきたか知らんけど学んでる?


辛かった、苦しかった、痛かった、悔しかった、死にたかった...
そんな子が保護されてきて、皆が皆、おとなしくて毎日毎日泣いてた?


保護してくれて有り難う、助かったって泣きながら感謝された?


そうじゃないやろ?
皆が皆、素直じゃないやろ?
長年耐えてきたら捻れるよ?
正常な心は無いよ?
助けを求めて、振り払われてきた子なら尚更...歪むよ?


子供を綺麗なものとして見るのは間違いや。


姉が腹黒くて汚い性格なんは零那が良く解ってる。


本心を悟られん為に喋らんだけや。
可哀相なフリしてればコトは穏便に終わる。
零那が喋ってるから自分は黙秘を続けても裁判は出来る。
そんなん計算済みやから。

それを零那が見抜いてるのを解ってても『可哀相な私』を続ける。


えぇ根性しとるわ。
腐っとる。
母親の旦那寝取る女は違うなぁ。


姉と同じ施設に行くことは無いから、それだけが救いや。

 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧