『自分:第1章』
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『腐敗』
他人には解り得んくても零那には解る。
せやのに通じんくてムカつく。悔しい。
姉を陥れようとしよんか聞かれた事がある。
筋違いも甚だしい。
なんで?
解らんのん?
どんだけ腐ってんの?
今迄、どれだけの被害者みてきたか知らんけど学んでる?
辛かった、苦しかった、痛かった、悔しかった、死にたかった...
そんな子が保護されてきて、皆が皆、おとなしくて毎日毎日泣いてた?
保護してくれて有り難う、助かったって泣きながら感謝された?
そうじゃないやろ?
皆が皆、素直じゃないやろ?
長年耐えてきたら捻れるよ?
正常な心は無いよ?
助けを求めて、振り払われてきた子なら尚更...歪むよ?
子供を綺麗なものとして見るのは間違いや。
姉が腹黒くて汚い性格なんは零那が良く解ってる。
本心を悟られん為に喋らんだけや。
可哀相なフリしてればコトは穏便に終わる。
零那が喋ってるから自分は黙秘を続けても裁判は出来る。
そんなん計算済みやから。
それを零那が見抜いてるのを解ってても『可哀相な私』を続ける。
えぇ根性しとるわ。
腐っとる。
母親の旦那寝取る女は違うなぁ。
姉と同じ施設に行くことは無いから、それだけが救いや。
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