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東方変形葉

作者:月の部屋
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変化と不変の入り乱れ
  東方変形葉28話「決戦!vs霊夢!」

 
前書き
~前回の前書きの続き~
豊姫「あっこれとかいいんじゃないかしら?」
レイセン「これですか、いいですね!これとかもどうでしょうか?」
豊姫「あっいいわね~!この二つならきっと裕海も喜んでくれるわね!」
レイセン「はい!で、これ合わせていくらなんでしょうか?」
豊姫「案外高いわね。でも十分お金は持ってるから心配はいらないわ。」
レイセン「そうですね。」
 

 
「「勝負!」」

神霊「夢想封印」

狂変「皆既月食の紅き月」

8つの光る弾が飛んでくる。回避するのは簡単なようでかなり難しい。当たったらかなり痛い。
紅い弾幕は霊夢目掛けて、あるいは四方八方に飛んでいる。しかし、でっかい光る弾が見事に弾幕を跳ね返していく。
「『幻想空想穴』」
と、頭上にいきなり霊夢が現れた。
「いたあっ!?どこから出てきた!?」
冗談抜きで痛い。と、少し油断した。
「もっと気を配りなさい。」
霊夢が背後にいた。そして、8つの光る弾が直撃する。
「っ!!!!!」
近接扱い。しかしとんでもない威力だ。痛すぎて声も出ない。
だが、こんなこと、もう計算済みだ。トラップを仕掛けておいたからな。
「さあ!まだまだ行くわよ!」
・・・え?どうしてトラップにかかっていない?“麻痺の変化”の小さな結界を作っておいたのだが。
「ああ、ここにあった結界、私には効かないのよ。」
「っ!?」
ばれてる!?しかも効かない!?どういうことだ?たしか霊夢の能力は・・・ああ!そういうことか!
霊夢の能力は、空を飛ぶ程度の能力。宙に浮き、どのような力にもとらわれない。だから、霊夢の能力は制限しようとしてもできない。そのため、状態異常を起こすことができない。そのことは映姫や小町にはわからなかった。なにせ、彼女はその能力を有効活用していないのだから。ただ単に空を飛ぶ以外の、力にとらわれない能力は霊夢は意識して使っていない。だから審判の目では分からなかった。霊夢もそのことはわかっていないようだ。
状態異常の結界系で攻めるのは無理だ。

結界「速度と停滞の変化 ~spellcard version~」

自分に“速度と停滞の変化”の結界を張り、とんでもない勢いで霊夢から遠ざかる。
「あら、ずいぶんと速く動けるようになったわね。これならどうかしら?」

神霊「夢想封印 瞬」

霊夢が直線に飛びながら弾幕の塊をを配置する。・・・え?訳が分からない。霊夢はまっすぐ飛んでいるはずなのにいつの間にか周りは弾幕の塊がたくさん配置されていた。そしてそれらがこっちに目掛けて飛んでくる。時間とともにめんどくさい量になってきた。

変異「無限変幻 拡」

小さな弾幕が、相手に近づくにつれて大きくなる。
「ち、ちょっ!?なにこれ!?」
高速で動いていても無駄。これは微妙にホーミング機能もついているから。
「なら、消えてなくなりなさい!」

神技「八方龍殺陣」

霊夢が手を合わせると、下からとんでもない勢いで光が現れた。
危うく喰らうところだった。しかし弾幕は消されていく。

「蛍石は輝く星に照らされ美しく光る」

「いけっ!きらちゃん、ほたるちゃん!」
「いえっさぁ~!」
「やっほ~!」
木の陰から2人が飛び出し、飛びまくる。ある程度弾幕を出した後、2人が合わさって、様々な色に変化する光線が飛んでくる。
「『幻想空想穴』」
光線を喰らったと思ったら、頭上にまた霊夢が現れた。とっさにかわすが、体勢を崩してしまった。と、霊夢が背中に触れた。
「最後よ。」

宝具「陰陽鬼神玉」

どんでもない大きさの陰陽玉が現れ、俺にのしかかった。あっついし重い。ついでに痛い。
「ぐっ!」
くそっ、かなり不利だ。体中が痛い。どうするか。
「あら、まだ立っていたの。じゃ、もう終わりにしましょう。」

「夢想天生」

霊夢の周りに陰陽玉が現れ、くるくると回る。
やられて、たまるものか!

大変化「無と有の境界」

「喰らいなさい!私の究極奥義!」
「喰らえ!俺の切り札!」
同時に発動された。爆発音と衝突音があたりに響き渡る。
そして俺は、意識が薄れていった。



あれからどれだけの時間がたったのだろうか。結局どっちが勝ったんだ?意識を取り戻した俺は布団から起きた。
「・・・うっ、体が痛い」
「ぬ~、体全体が痛いわ~。」
霊夢も同時に起きたようだ。
「あっ!目が覚めたのね!って両方同時!?」
紫が言った。そして続けて言った。
「あなたたち両方の力は互角で、スペカ効果が終わったころに両方とも倒れていたのよ。で、判定がつかないから先に起きた方が勝ち、すなわち優勝という形にしたんだけど・・・」
なるほど、同時に起きてしまったからどうしようと。
「だから、もう引き分けでいいわね?優勝報酬は半分こになるけど。」
俺は別に構わない。霊夢はどうだろう。
「そうね、これからまた戦えと言われても無理があるからもうそれでいいわ。裕海もそれでいい?」
「ああ。」
「じゃあ決まりですね。」
横にいた映姫が言った。
「優勝は、なんと驚きの2人!葉川裕海と博麗霊夢だー!」
小町が大声で言った。よく見たらここって博麗神社だな。
「「「「わーわー!」」」」
まわりから歓声の声が上がる。
「それよりも、早く優勝報酬をちょうだいよ。」
「は~い!そう来ると思ってました!」
そういって文が渡してきたのは、金一封・・・ではなく。
「・・・請求書?」
「これからする宴会の代金を、お二人に払ってもらいま~す!」
いろいろ言いたいけど、とりあえず一言だけ言わしてもらおう。霊夢も言いたそうだから、頷きあって言う。
せ~の、
「「ふざけんなーーーー!!!」」



霊夢に金銭的余裕はないらしく、霊夢が調理、俺が支払い、霊夢の調理の手伝いをするという形になった。霊夢だけが優勝していたらいったいどうなっていたのだろう。
「ぶう~。紫のやつめ、あとできったんぎったんにして手足を縛って川に沈めてやるんだから!」
頬を可愛らしくふくらましていてすごくかわいいのだが、言っていることが怖すぎる。
「さて、もう調理はこれぐらいかな?」
酢豚、から揚げ、ミートボール、寿司、春巻き、レバー炒めなどその他様々なメニューを作って机に並べた。
「え?まだ30分しか・・・もうできてる!?」
久しぶりに本気を出したから疲れた。というか、意識が戻ったばかりの人間に調理をまかせるとかひどくないか?
「裕海様、すご~い!」
「すご~いすご~い!」
ちなみに、人形たちにご主人様は恥ずかしいから別の呼び方でお願いって言った結果、ああなった。この子たちはまだ料理はできないので、今度教えてやらなければならない。
「ほら、作ってやったわよ~、残さず食べなさいよね。」
霊夢が宴会会場に料理を持って行った。俺もやれやれという感じで向かう。
「おっゆう~み~!さけのめ~!」
萃香が酒を飲ましてくる。そういえば萃香はいいところまでいってたのに結局霊夢にやられたんだっけ。
「俺は未成年だぞ。」
「何をいう!ここは幻想郷だ!さあ、のめ~!」
口に酒を放り込まれた。
「ぐぶがぁああああぁぁぁぁぁっ!?」
「うわーっ萃香強引すぎ。飲んだことない奴にそんなに飲ませたら駄目だぜ?」
魔理沙はなぜそんな落ち着いてみているんだ!?
「いや~、やられた側は心が潤うぜ。」
そういうことかっ!・・・しかし、酒をこんなに飲まされているのになぜ何にもならないんだ?普通なら、もう意識が飛ぶとか、酔うとか、眠たくなるとかなるらしいのに。
「おっ?ゆうみ結構酒に強いじゃね~か?さあもっと飲め、もっと飲め。」
「萃香・・・それ、樽。」
「だからど~した?さあ、のめぇ~!」
「ぐわあああああああああああっ!!!」
がばがばって、とんでもない勢いで口に入れてきた!
「た、たすけて・・・きらちゃん、ほたるちゃっ・・・あ~あ、もう寝ちゃってる。」
フラン、橙、チルノ、その他レミリアを除く子供体型の子たちはみんな寝ている。



「・・・?みんな、なんでもう寝てんだ?」
ほとんどの人がもう眠っていた。
「お、お前・・・酒・・・強すぎ・・・」
魔理沙が苦しみながら言った。ああ、疲れた。樽2つ分の酒が体内に入った時は焦ったけど、ぜんぜん酔わないじゃないか。意識もある。眠たくない。・・・どういうことだろう。明日はどうするか。ああ、そうだ。月へ行くんだった。で、明後日は・・・あまり行っていない守矢神社でも行こうか。う~ん、それにしても、話相手いないかな~。すっごく暇だ。宴会料理はもう食べちゃったし、俺も寝るか。



朝になった・・・のだが、だれも起きていない。はあ、かたづけないと。
こうして、イベントとその直後の宴会は終わったのだった。



続く
 
 

 
後書き
28話です。あ、先に言いますけど、未成年の飲酒はだめですからね?そこのところ注意を。
次は月へ行きます。バトル?次はないんじゃないかな?いや、すこしだけあるかな。
では! 
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