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レインボークラウン

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第百四十一話

               第百四十一話  カレーの味は
 七人は一緒に飲むものを牛乳と決めてだ、そうしてだった。
 遂にその作ったチキンカレーを食べる、御飯は十六穀だ。それを皆で同じ席に着いてそのうえでだった。
 スプーンでカレー皿に入れたカレーを食べる、その味は。
「これは」
「いいわね」
「そうね、かなり」
「成功したわね」
「美味しい」
「食べやすいし」
「幾らでもいける感じやで」 
 七人それぞれが言う。
「いや、これは」
「上手くいったわ」
 こう言ってだった、一口だけでなく。
 さらに食べていく、赤音はカレーの中の鶏肉を食べて言った。
「いい感じよ」
「美味しいのね」
「ええ、柔らかくてね」
 美奈子ににこりとして答えた。
「食べやすいわ」
「成功したのね、ヨーグルトに漬けたことが」
「そう思うわ、それにね」
「味もなのね」
「ヨーグルトのお陰でね」
 そのせいでというのだ。
「よくなっているわ」
「やっぱりカレーにはヨーグルトなのね」
「そう思うわ」
 赤音もだというのだ。
「これはいけるわ」
「そう、よかったわ」
「お野菜も」
「そうよね」
 今度は梨花と美樹が話す、人参やジャガイモを食べながら。
「柔らかくなっていて」
「食べやすいわ」
「やっぱりカレーはね」
「じっくりと煮込んでこそね」
「お野菜も柔らかくなって食べやすくなって」
「味もよくなるのね」
 カレールーがよくしみ込んでだ。
「いや、これはね」
「じっくり煮込んで正解だったわ」
「そのせいでね」
「こんな美味しいカレーになったのね」
 笑顔で話しながらそのカレーを食べていく、七人共満足していた。
 皆一杯だけでは終わらなかった、おかわりもした。そうしてカレーをお腹一杯になるまで食べたのだった。
 そしてだ、それから。
 七人は満足している顔でテーブルに座っていた、しかしまだやることがあった。料理は食べて終わりではないのだから。


第百四十一話   完


                       2014・6・13 
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