マクレガーさんのお話
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第四章
「もうな」
「じゃあマクレガーさんのお家は」
「ゴミ箱だけ漁ろうか」
「あそこだね」
「あそこでキャベツとか人参を漁ろう」
「何か寂しいね、それだと」
「しかし仕方がない」
それもだと言うお父さんでした。
「あの畑の状況だとな」
「近寄れないから」
「ああ、それでな」
「わかったよ、それじゃあゴミ箱だけ漁るね」
「その時もマクレガーさんには注意するよ」
「うん、わかったよ」
ピーターラビットはお父さんの言葉に答えました、そうしてなのでした。
ピーターラビットの一家も他の動物達も畑には殆ど近寄らなくなりました。マクレガーさんの畑は平和になりました。
しかしです、平和は完全に訪れた訳ではなく。
ゴミ箱は荒らされました、それでなのでした。
マクレガーさんは荒らされたゴミ箱を見てです、奥さんにまた苦いお顔で言いました。
「全く、畑が無事でもな」
「それでもね」
「ああ、ゴミ箱はな」
「こんな有様ね」
「全く、あいつ等もやるものだ」
「畑が無事になってもね」
それでもだとです、奥さんも言うのでした。
「ゴミ箱を漁って来る様になったわね」
「どうしたものかな」
「ううん、犬もいるから」
「犬に番をさせるか?しかしあいつはな」
「畑にいるわよね」
「そうだ、あいつには仕事がある」
その畑の番です。
「あれがあるからな」
「ゴミ箱にはなの」
「そうだ、回せないぞ」
「畑の被害はなくなったけれどね」
「安心は出来ん」
こと畑のことだからだというのです。
「あいつは畑だ」
「じゃあゴミ箱は」
「ゴミ箱に覆いをかけるか」
「そうしようかしら」
「ああ、とにかくここもな」
ゴミ箱もというのです。
「何とかしないとな」
「あれもこれもよね」
「全くだ、畑を持っているとな」
マクレガーさんと奥さんの糧です、ですがそれを持っているとというのです。
「動物に悩まされる」
「どうしてもね」
「これは仕方がないか」
「そうみたいね」
「しかしな」
それでもだと言うマクレガーさんでした。
「ここで何とかしないとな」
「ゴミ箱もね」
「さて、今度はどうするかだ」
マクレガーさんはまた考えるのでした、そしてです。
奥さんにです、こう言いました。
「覆いをかけるか」
「やっぱりそれね」
「ああ、さもないと荒らされ放題だからな」
「残飯やり何やらを荒らされてね」
「ここが汚くなる」
だからゴミ箱を荒らされたくないのです。
「畑に行けなくなっただね余計に荒らされる様になったからな」
「そうね、ここも何とかしないといけないし」
「覆いをかけるか、ゴミ箱に」
「そうしましょう」
こうお話してでした、今度はゴミ箱に覆いをかけて荒らされることを防ぐことにしたマクレガーさんでした、ですがそれでも動物達は来てです。
またです、こう奥さんに言うのでした。
「ここにも鳴りもの置くか」
「そうするの?」
「ああ、そうしようか」
「何でも鳴りものね」
「仕方がないだろう、荒らされるからな」
「あれ結構五月蝿いのよね」
「五月蝿くないと効果がないだろう」
不満そうに言う奥さんにこう返すマクレガーさんでした。
「それならな」
「じゃあここにも」
「鳴りものを置くな」
木のそれをというのです、マクレガーさんと動物達の戦いはこうした感じでさらに続くのでした。
マクレガーさんのお話 完
2014・4・15
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