MUVLUVにチート転生者あらわる!?
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第四話
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悠斗side
無事に釜山港を出港できた俺達は艦内にて休息をとった。脱出から3日たちパイロットの休息も十分だと判断した俺は、ラル大尉とドライゼ艦長と共に今後の予定を協議するため、現在誰も居ない食堂にて珈琲を飲みつつ話し合いを始めた。
「さて、会議を初めよう。ドライゼ艦長。説明を頼む」
「畏まりました。現在本艦は、東シナ海を抜け太平洋に浮かぶ秘密基地に向け進路をとっております。到着予定は明日のAM08時00分と予定しています」
「ふむ。かなり遅いのではないのか?」
「ラル大尉。秘密基地に向かう以上秘密基地の存在を他の国、特にアメリカ等に知られては困りますので、このようにゆっくりとしか、動けないのです」
「そうだったな。すまない艦長。私が軽率だった。しかし、厄介ですな」
珈琲を飲みながら、眉間にシワを寄せている。ドライゼ艦長を見て見ると、彼も眉間にシワがよって厳しい表情をしていた。
「何が厄介なんだい?」
「悠斗大佐、アメリカの存在がですよ。かつての地球連邦のようなものですよ」
「確かに、あの国は戦後の世界統一の事が頭にあるせいか、自国こそが正義と信じて止まない国だ。だから国連軽視と言われるのだからな」
事実、オルタネイティヴの世界では、他国の領土に勝手にG弾を投下するは、クーデター軍を裏から操るは、
セコいことと卑怯な事ばかりしていたからな。大国が聞いて呆れる。結局のところ、自国を戦火に巻き込みたくないだけでなく、世界の王になろうとしているし力があるぶん質が悪い。確かに、力で抑えつける考えかたは地球連邦とよく似ている。そのやり方が後々、組織の腐敗を増長させてティターンズを生み、エゥーゴとの戦争に発展していくんだよな。
「まあ、アメリカ等の戦いも覚悟する必要はあるだろう。其よりも、艦長に頼んでいた件の方を教えて欲しい」
「そうでしたね。話が逸れましたね。大佐に指示された件のですが、第4計画は日本主導で行われています」
(よし!ここは、ゲームと変わらなかったな)
「またアメリカは、予備計画を国連に提出し、現在議論がされていますが、恐らくアメリカやアメリカ派の国々の工作で、安保理で採択され、賛成多数で可決されると思います」
(所謂、第5計画か。五次元効果爆弾(G弾)による、BETA殲滅とバーナード星系への移住計画が、セットになっているんだよな。まあ、第4計画が挫折したら発動すんだけど、そんなことさせないからいいけどね。神様から、00ユニットの作り方教えてもらってるし。まあ、白銀武が何周目かにもよるけどね。2週目なら精神が未熟だから、BETAに対するトラウマを克服してもらう必要があるだよな。もし、テンプレならSSなんかに有るような、3週目なんだと楽だから良いんだけどな)
ついつい思考を違う方に向けてしまった。
「大佐?大佐?聞いてますか?」
「え!はい?」
何やら、ドライゼ艦長が話していたが全く聞いていなかったため、変な返事をしてしまった。
「悠斗大佐。聞いてなかったんてすね」
「はい。すみません」
顔に、手をあてる二人「やれやれ」といった表情だ。
「大佐。会議なんですから確りしてください」
「そうですぞ。キチンと聞いておかなければ、後で自身が苦労することになりますぞ」
はい。怒られました。俺確かに、階級こそ二人の上になるけど、頭が上がりません。ベテランの経験に勝るものなど無いのですから。
「まあ、大佐も覚えるのが大変でしょうが、頑張って覚えてください」
ドライゼ艦長とラル大尉の二人が、馬鹿息子を見るような目で俺を見ていた。やめて!俺のライフはもう0よ!お説教されるのは苦手なんです。(涙)
「もう一度、説明し直します。この世界での不動悠斗大佐についてです。 まず、生まれは大日本帝国。不動家の三男です。ちなみに、不動家は斯衛に属しています」
え?なんて、言いました?今俺のお家は斯衛に属している?つまり、武士の家系ですか??神様あんた、なんてことしてるんですか!!
「家族は、父と母それに兄が二人がです。斯衛での色は山吹色です。父は斯衛軍中将。長男が斯衛軍少佐。次男が帝国軍大尉です」
ちょっと待て。俺の家の家系は、そんなに軍属ばかりなのか?
下手したら、戦場で共闘するとかしたらマジで、あり得んぞ。この世界の俺の記憶って無いから、神様からの補助待ちになるから、ボロが出るぞ!とりあえず珈琲を飲む。口の中に仄かな酸味と強い苦味が広がる。
「同じ斯衛の中に、幼なじみが五人います。まず、煌武院悠陽殿下。次に、御剣冥夜様。斯衛軍赤の月詠真耶、 従姉妹の月詠真那。山吹の篁唯依の五名です」
どんだけご都合主義ですか!!神様あんた、もう少し考えてから、設定しといてくれよ!普通に胃に穴があきそいだよ。危うく、珈琲吹くところだったよ。
「ゲホゲホ、ゴッホゴホ」
「大丈夫ですか?大佐!」
ラル大尉が透かさず立ち上がる。
「大丈夫だ。噎せただけだ」
「そうですか」
座り直すラル大尉。すいません。噎せた事よりも、自分のご都合設定しますの方に俺はビックリです。
「続けますよ。大佐は、十二歳で国連軍に入隊。この時、斯衛とモメたらしいですが、父親のごり押しでそのまま国連軍に入隊したそうです」
うん。そうだろね。普通、斯衛の人間なら斯衛軍に入隊させるか、駄目なら帝国軍でしょうね。其れを、国連軍にねじ込むお父様の方が、俺は凄いと思うよ。てか、五摂家キチンと止めろよ!斯衛の山吹の人間を外にださせんなよ!組織として、管理しろよ!
「衛士適正では歴代一位を記録し、
訓練学校時代は、格闘訓練で上官を圧倒し、戦術機訓練でも高い評価を受けています」
まあ、ユウ・カジマの肉体ですから。一応シュミレーターとはいえ、アムロ・レイの乗るガンダムを倒していますから。
「その後、十四歳で初陣。初陣の時の作戦は、九ー六作戦に国連軍の増援部隊として激震に乗り参加。部隊は壊滅するも、300体のBETAを撃破する戦果を上げる。この作戦の戦果により、二階級特進により、大尉となりす」
スゲー!激震でその戦果上げるなんて、どんな化け物だよ!XMー3無しで、やったこの世界の俺どんな人間だよ!
「この作戦を皮切りに、1994年インド亜大陸撤退戦、1997年アラビア半島撤退戦、同年スエズ運河防衛戦に参加し多大なる戦果を上げる。また、1996年に、MSザク(旧ザク)を開発、性能テストを行う。当初のザク(旧ザク)の性能のレベルは、1.5世代機と同等と判断される。尚、小型核反応炉の情報はブラックボックス化されているため、現在この世界では量産されていない」
凄いな!旧ザクは、この世界で普通に認められてるよ!核反応炉造るのもこの時代でも有り得ないよ。宇宙西暦まで、待たなきゃならんのにな。まあ、今の愛機のグフ・カスタムもチート機体だし。てか、グフ・カスタムが光の翼が使用可能てどうだよ。ジェネレータ出力7350キロワットて、出力余りすぎだよな。
まあ、反省も後悔もしてないけどな。
「1997年、ザクの改良型の開発に成功。機体名は、ザクⅡJC型と名ずけられる。ザクⅡは中東での戦いで使用され注目を浴びるも、高コストが原因で一般には量産されていない。戦術機レベルは第3世代機と評価される」
まあ、ジオン公国の傑作量産機ですからそれぐらいのレベルでしょうな。まあ、反応炉積んだりしてる時点で普通につくれません(汗)
「1997年、国連事務総長直轄部隊の部隊長として、召還される。この時昇進して、大佐となる。この部隊には、独立作戦許可があり他国の戦闘に積極的に介入する事が許可されている。また、如何なる国または、組織であってもこの部隊に係わる技術を強要することはできず、人事件も持っているため、他国軍からでも人員の引き抜きが出来るとのことです」
はあ?なんですかそれ!アメリカさんでも、俺から技術を強要することができないし、俺は他人から戦力引き抜き放題ですか。神様、あんた自身アフターサービス良すぎてしょ。これで、勝てなきゃ俺単なる、ザコじゃん!頑張ろう。
「とまあ、こんな感じですよ。大佐の軍歴は何処を見てもエリートですよ」
「さすがですな。パイロットだけでなく、技術者としても一流なら非のうちようがありませんな」
「ハッハッハー」
と、笑う二人に俺は苦笑いしかできなかった。
しかし、この後秘密基地で更に驚く羽目になるとは思ってもいなかった。
悠斗sideout
ラルside
今私は、自分を呼んだ悠斗の軍歴をドライゼ中佐より説明されていた。
かなり若い大佐だが、軍歴を聞くと華々し戦果を持っていた。これくらい優秀な若手はなかなかいない。まして、上官でありながら技術者でもある。これから先が楽しみで仕方ない。ハモンが居れば、このような子供が欲しいと言うだろうか?
基地に着いたら、呼んでもらうように頼んで置こう。悠斗のような若手を、戦場に駆り立てるような世界か。
我がジオンも同じであっただろうが、やはり若い命が散るのは良くないな。まあ、悠斗が無理をせんように注意しながら見ているか。まあ、お節介だろうがな。親馬鹿なのだろうか?
ラルsideout
ドライゼside
私は、船乗りとして色々な人間を見てきたが、彼ほど異質なのは初めてだ。エースパイロットだけでなく、技術者でもあるまさにエリートのなかのエリートだ。大半の奴はエリート意識を持つと、録な奴にならんが彼は違った。下の指摘をキチンと受け入れられる人間だ。彼がこのまま出世して、実戦経験を沢山踏めばよい司令官になるだろ。
その指揮のもとで戦い続けたいが、反面まだメンタル面が弱いのは仕方ないな。此方も方も鍛え上げて行けば良いか。時間はまだあるのだから。
ドライゼsideout
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