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緋弾のアリア 真実の皇偵

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アリアと水無月

 
前書き
前回の続きです。 

 
俺、水無月 蒼太は走っていた。
とある幼女、神崎・H・アリアを追う為に
あの幼女は見た目からは判断出来ないが武偵校生徒
しかもAランクオーバーSランク
人は見かけに寄らないと言うがこれは流石に想像も出来ない。
そして今もまた意外な光景を目にする。

「パーン、パーン、パーン、パーン!!」

2丁拳銃から2発ずつ弾丸が放たれる。
正確な射撃、角度
これがSランクの実力か?

俺は放たれた弾丸をスレスレに避ける。
正確過ぎる射撃は当たりやすいが避けやすい。
計4発の弾丸は壁に激突
俺も負けてはいられない。
ポケットから拳銃ピエロH7を取り出しロック解除
この拳銃は威力が低い。
普通の拳銃に使われている弾丸は使われておらず全て自分で製造している。
素材はプラスチック、ゴム弾では無い
別にゴム弾でもよかったがもし俺が放ったゴム弾が思いもがけない所に命中したら、
そんな事を考えると安全に使えて安く御手軽な方を選んでしまった。
俺も甘いな、そう心の中で呟き弾丸を放つ。

「パーン!!」

撃った弾丸は一発
これは様子見も兼ねての攻撃、さーどう出る?

弾丸の先にいる幼女、神崎・H・アリアは動いた。
まるで弾丸が止まって見えるのか、最小限の動きだけで回避し攻撃に転じる。
今度は弾丸を一発撃ってきた。

「アンタ、一体何者なの?」

それは幼女の声だった。
俺は今、壁に身体を隠し幼女は見えないがおそらく幼女の声
えらいアニメ声だな、良い声優さんに成れるぜ?

「お前こそ何者だよ?
なんでホームズと会っていた?」

ホームズは幼女、神崎・H・アリアを倒せば教えると言っていたがホームズの事だ。
何か適当に言って誤魔化して来る確率が高い。
ならホームズが会いに来た張本人に聞くのが早いだろう。

「ひいお爺様を知っているの!?」

それは驚きの声だった。
なんで驚いてんの、会った本人が

「知ってるよ。
だって俺のひいじいさんだからな!」

「え、な、何を言ってるのアタシのひいお爺様よ!」

「ちょ、だから俺のひいじいさんなんだって!!」

訳が解らん。
奴は世界一の名探偵シャーロックホームズのひ孫と言っている。
が俺も世界一の名探偵シャーロックホームズのひ孫
話が滅茶苦茶だ。

「あ、もう面倒くさい!
アンタをとっちめて吐かせてやるわ!!」

「は、やれるもんならやってみろ!!」

「な、なんですって!!!」

アリアは俺の挑発に似た言葉に腹が立ったのか突っ込んで来る。
コイツ、ガキだな。
こんな単純な事で頭に血をが昇るとは
ま、俺も逆に言われたら頭に血が昇ってまともな判断が出来なかったかもな。

俺は敢えて前に出た。
アリアの視線に映る距離に敢えて出た。
気が狂った訳では無い。
実力の違いを教えてやろうと思った、それだけだ。

アリアは勝ち誇った顔で2丁拳銃のトリガーを弾く。
そして2発の弾丸は俺の足を掠める様にして放った。

(見える、弾丸の軌道、角度、全てが!!)

俺は弾丸を2発連続で放つ。
その弾丸は空気の壁を打ち抜きアリアの放った弾丸に直撃する。

その時、アリアの顔は有り得ない物を見た時の顔になった。
アリアの弾丸は俺の撃った弾丸によって軌道を逸らせれ壁に衝突
で、済まなかった。
それは更に壁を弾きまたもや弾丸の軌道は変化する。

「チェックメイトだ。」

弾かれた弾丸はアリアの右足、左手を掠める。
当たってはいない掠めたのだ。
偶然では無い俺がわざと掠めるようにして仕組んだのだ。







 
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