転生とらぶる
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コードギアスR2
0665話
麻帆良での卒業記念パーティから10日程。ギアス世界では未だに完全な平穏とは言えない日々が続いていた。
勿論EUと日本は実質的に陽光の支配下に入り、間接統治という方法を使って上手く治めている。……いや、日本に関しては黒の騎士団が上手く治めているのだが、EUに関しては苦戦していると言ってもいい。何しろ、間接統治という形を取る以上は誰かその国の代表にならなければいけないのだが、その代表がいないのだ。
正確には代表を希望する者は多数いるが、その能力を持つ者がいないというのが正しいだろう。なので、結局政治家の中から陽光やシャドウミラーに対して裏切りそうにない人物を選び、そこに量産型Wや陽光から派遣された人物を通して補佐させるという形を取っている。勿論脅し的な意味や護衛も兼ねてメギロートが派遣されており、何かあったらすぐに出撃出来るようにしてある。
……EU全体で考えればかなり広くて国力も期待出来るんだが、そんな状態の為に日本に比べると上手く治まっていないというべきだろうな。
あ、ちなみに当然というべきかシュナイゼルが切り取った地域は既にEUに対して返還されている。EU側からは賠償金云々という要請が来ていたが、それは星刻が却下しておいた。そんな事を言ったら、陽光もEUに対して進軍してきた賠償金を支払って貰わないといけないとか言ってな。
日本に関してはゼロが上手い具合に纏めている。こちらも量産型Wがメギロートを連れて連絡要員兼監視役として派遣されているが。サクラダイトもきちんと納められているので、俺としては文句は無い。
あぁ、そうそう。日本と言えばちょっと驚きの報告があった。ルルーシュがシャーリーと付き合い始めたらしい。その辺は恐らく原作通りに進んだのだろう。キューピットの日があったかどうかは分からないが。
尚、現在のアッシュフォード学園にはギアスキャンセラーで視力を取り戻したナナリーが通っているらしい。ロロと色々な意味でやり合っているとかなんとか。
日本を黒の騎士団が取り戻したが、それでもまだアッシュフォード学園が普通に運営されているというのに驚くべきか。当然ブリタニアに戻った生徒達も多いので規模は縮小しているんだが。
インド軍区は普通に陽光の同盟国という扱いになっており、実質的にこのギアス世界のNo.2国家となっている。ラクシャータは以前の件で取りあえずこっちに入り込むのは諦めたのか、あれから特に何かを言ってくる様子は無い。
ブリタニアに関しては、臨時代表のマリーベルとかいう女が治めており、かなり支持されているらしい。
ただ、ブリタニアには植民地エリアという問題がある。植民地エリアの中でも何ヶ国かの総督が未だに抵抗の意志を示しているのだとか。その関係もあって、陽光に……引いてはシャドウミラーから近々出撃する予定になっている。
とは言っても、シャドウミラーの戦力はシャドウとメギロートだけだが。
そしてギアス世界の覇者となった陽光は……
「では香凛、私がいない間の陽光の運営に関しては任せたぞ」
「はい。星刻様も治療の方を頑張って下さい」
「頑張るというか、治療している間は意識が無いからな。星刻としてはチャンバーに入って意識を失ったら次の瞬間にはもう治療が完了しているぞ」
俺の言葉に照れくさそうな表情を浮かべる香凛。
そんな香凛の横では麗華が心細そうな表情で星刻を見上げている。
「星刻、大丈夫だよね? すぐに戻って来るよね?」
「はい、天子様。実際に治療をするレモンの話によれば、10日程度で戻ってこられるそうですので、安心して待っていて下さい。幸い、シャドウミラーは私のような身体に病を持っている者をこれまで何度も治療してきているらしいので、心配は無用です。それよりも、天子様はオデュッセウス殿から勉強をしっかり受けていてくださいね」
「うん、分かった! だから星刻も頑張ってね!」
香凛と同じような事を言うが、さすがにここで突っ込む程に野暮ではない。……香凛からはジト目を向けられているが。
「さて、そろそろいいか? 心配しなくても治療中はホワイトスターに来ればいつでも星刻と会えるから心配はするな」
「え? じゃあ私もホワイトスターに行ってもいいの!?」
俺の一言に目を輝かせる麗華。ああ、そう言えば前々からホワイトスターや他の世界に行ってみたいって言ってたか。
「こっちは問題無い。後は陽光側の問題だな」
「……星刻」
チラリ、と星刻を見上げる麗華。上目遣いでその目に薄らと涙が溜まっているように見える辺り、泣き落としとしては上手いのだろう。
いや、だれがこんな事を教え込んだのかは分からないが。まさかレモンとかじゃないだろうな?
「その……香凛が許可をしたのなら問題はないかと」
「本当!?」
そのまま香凛へと視線を向ける麗華だが、香凛は星刻程には甘くは無かった。
「そうですね、やるべき事をきちんとやった後でなら問題はないでしょう」
「やるべき事?」
「ええ。具体的にはオデュッセウス殿から教えて貰っている勉強とかですね」
「うん、分かった!」
こうして両手の拳を握って力を込めている麗華を見ながら、俺と星刻はゲートでホワイトスターへと転移するのだった。
「さて、治療方法については以前説明した通りよ。そこにあるバルシェム生成チャンバーに入って貰えば後は問題無くこっちで終わらせるわ。治療期間は以前も言ったように多少余裕を持って10日程の予定ね」
星刻がレモンにそう言われ、渡された着替えを持って物陰へと移動する。
一応付き添いということで、シャドウミラーの中では星刻と一番付き合いの長い俺が案内し、レモンの研究所へと連れてきたのだ。
星刻も何度かホワイトスターに来ているとは言っても、基本的には交流区画や俺の家といったところだからな。さすがにバルシェム生成チャンバーのあるレモンの研究室は初めてだった。
星刻本人としてはネギま世界とかSEED世界とかにも顔を出したかったらしいのだが、執政官という立場上そんな暇もあまり無い。
……その代わりに、何故かオデュッセウスが張り切ってウズミや近右衛門と会談を重ねているのはどうなんだろうな。
そんな風に思っていると、生成チャンバー内で着る服に着替えた星刻が戻って来て、興味深そうに周囲を見回していた。
「この中で治療をするのか。一応聞いておくが危険性は?」
「問題無いわよ。これまでにも何人も治療しているし」
麗華にはああ言ったものの、やはり多少は不安だったのか尋ねる星刻だったが、レモンは問題無いとばかりに笑みを浮かべながら返事をする。
いや、この笑みは星刻の治療を出来るだけって笑みじゃないな。量産型Wの技術を使った治療が出来ると言うのが嬉しいのだろう。
勿論安全性とかはきちんと確認されてはいるが、それでも実際に使うのは初めてなのだから無理も無い。……やる事だけを考えれば、悪の組織の科学者って感じしかしないんだが。
「アクセル?」
女の勘か、笑みを消してジトリとした目でこちらへと視線を向けてきたレモンに何でも無いと首を振り、星刻の肩を叩く。
「さ、チャンバーの中に入ってくれ。次に目を覚ませば既に身体は回復している筈だからな」
「ああ、頼む」
短くそう告げ、チャンバーの中に入っていく星刻。そしてチェンバー内へと何らかの液体が注ぎ込まれ……やがて星刻の意識が途切れる。
「レモン、治療の方は任せていいんだよな?」
「ええ、問題無いわ。治療の他に弱っている部分を量産型Wの生体部品を移植して……前もって言ってる通り、大体完治までは10日前後ね」
俺の言葉にレモンが頷き、不意に机の上にあった書類を手渡してくる。
「これは……ニーズヘッグの改修具合か」
「ええ。フレイヤ弾頭については既に完了済み。元々の計画通りにランツェ・カノーネの銃身にグレネードのような形で発射可能にしたわ。起爆範囲は一応コックピットからT-LINKシステムを通して設定可能よ」
「……へぇ、随分と早いし便利だな」
「フレイヤ弾頭の小型化については元々進んでいたしね。難しかったのはT-LINKシステムとの連動かしら。何しろ、威力が威力だけに、下手に失敗すると色々と大変な事になるから」
「……だろうな」
ふと、脳裏にT-LINKシステムで起爆範囲を失敗した時の事が過ぎり、ゾクリとする。
「ま、今はもう大丈夫だから安心してちょうだい。……起爆範囲の調整に関しての連動は何度も試験済みよ」
「それは何より。……で、こっちは?」
次の書類へと目を向けると、そこに書かれているのはエナジーウイングについて。書類の進捗状況を見ると、まだ全体の20%程度らしい。エナジーウイングその物は既に技術が確立されているのだが、それはサクラダイトを使ったエネルギー源としてであり、ニーズヘッグのようにブラックホールエンジン、時流エンジン、更にはトロニウム・エンジンを使ってのエナジーウイングの形成に手こずっているらしい。
まぁ、消費するエネルギー量で考えれば、ニーズヘッグは桁違いだからな。上手く安定させられなくてもしょうがない。
「手こずっているのか」
「そうね。ギアス系世界の技術という事もあって、エナジーウイングについてはロイドとセシルをメインにして開発しているわ。私や他の技術班のメンバーはその手伝いをしながら技術を習得しているといった感じかしら」
「手こずっているのはやっぱりエナジーウイングに供給されるエネルギーが安定しない事か?」
ふと気になり、そう尋ねる。
まぁ、俺自身は技術的な話に詳しくはないが、それでもT-LINKフレームのようにアイディアを出す事は出来るからな。
「ええ。最初に作ったエナジーウイングを取りあえず引っ張り出してきたエルアインスに付けて起動してみたら、プラズマジェネレーターの出力に耐えられないで爆発したわ」
「……爆発か」
さすがにエナジーウイングを使っている時に背後で爆発されるのは止めて欲しい。というか、ニーズヘッグの場合はバリオン創出ヘイロウとか装備しているんだから、そっちに被害が出ても困るしな。
「そ。プラズマジェネレーターの出力程度でも爆発するんだから、ニーズヘッグではまず無理だと言うのは理解出来るでしょ? 今はエネルギーをどうにかして調整する方法を探しているところよ。それにロイドやセシルもシャドウミラーの技術を急いで勉強しているしね」
「なるほど。まだ少し時間が掛かりそうだな」
「ええ。もっとも、魔法球があるから実際にはそれ程時間は掛からないと思うわ。ギアス世界は技術レベル的にはそれ程高くなかったけど、ロイドやセシルは急速にシャドウミラーの技術を身につけているもの。そう遠くない内に技術班のメンバーとして十分な実力を習得出来るでしょうね」
「……セシルもか?」
「ええ。ロイドもそうだけど、セシルも十分天才といってもいい技術者よ」
まぁ、ランスロットを開発したのはロイドだが、俺が欲しいと思ったエナジーウイングを開発したのはセシルなんだから、その評価も正しいと言えば正しい……のか?
そんな風に自画自賛しながらも、次の話題に移っていく。
「サクラダイトの方はどうなっている?」
「日本から送られて来る分は大半を取りあえず貯蔵して、今は1割程を研究用として使っているわ」
「そうか、一応今は日本からサクラダイトが供給されているが、何かあった時の為に貯蔵の方を重視してくれ」
何しろ、現在の日本を治めているのは実質的にルルーシュなのだから、何をしでかすか分からない。勿論現状で明らかに分かるような反逆行為をするとは思ってはいないが、こちらの予想外の行動をする事こそがルルーシュなのだから。
「そこまで心配する必要も無いと思うけど……」
「星刻がいればルルーシュが何か行動を起こしてもすぐに対応出来るんだろうが、今はご覧の通りだからな」
バルシェム生成チャンバーにて意識を失っている星刻へと目を向け、そう口に出す。
星刻の不在は知られないように手を打ってあるが、それでも完全に安心出来無いのは事実だから。
「分かったわよ。そこまで言うのなら、少しでも早く治療を完了出来るように頑張ってみましょうか」
そういい、早速とばかりに星刻の治療に取り掛かるのだった。
後書き
アクセル・アルマー
LV:41
PP:255
格闘:274
射撃:294
技量:284
防御:284
回避:314
命中:334
SP:734
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
???
???
撃墜数:560
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