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魔法少女リリカルなのは~転生してうちは一族になりました~

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第五話「救出劇」

 
前書き
小説の更新速度が早いのは2時間程度で書き上げているからです。
しかしその分質が落ちているので、あまりいい作品ではないのかもしれません。 

 
誘拐されたアリサとすずかを追って、現在俺は海鳴市の港に来ていた。

「あれか……」

俺の写輪眼は一つの倉庫を捉えていた。常人にはわからないチャクラを感知できる俺には倉庫の中に、数十名のチャクラがあるの感じている。 その中にはアリサとすずかのチャクラも……

「な、なんだお---!」

倉庫周辺を見張り役で回っていた男の前に神威で現れる。
男は俺が突然現れたことに驚いているが、叫ばれる前に口を手で塞ぐ。

「悪夢でも見ていろ」

ギン!!

面の奥に光る写輪眼を直視した男は泡を吹きながら、崩れ落ちる。

(おいおいマジかよ……)

倒れた男の股間から液体が流れ、ズボンを汚していき、周囲の空気に悪臭が漂う。
失禁した男を道端にある犬の糞でも見るような目で見ていると、見えるはずのない倉庫内の光景が鮮明に頭に浮かび上がる。

「さて……いくか」




「お、お願いです!私はどうなってもいいからアリサちゃんは、アリサちゃんは解放してあげて下さい!」

翠屋でなのはちゃんと別れた私とアリサちゃんはしばらく歩いて迎えを待っていたら、一緒に攫われてどこかの倉庫でガチガチに縛られている。多分お金目当てで誘拐したんだと思うけど、このリーダーらしい人は私の秘密のことを知ってる。だからこそ、せめてアリサちゃんを逃がさないと……!

「すずか!?アンタなに言ってんのよ!」

アリサちゃんを解放して上げてほしいと犯人達にお願いしたことを、アリサちゃん本人は凄く怒っている。
「んー、健気だねぇお嬢ちゃん。おじさんそういう友情ごっこは好きだけど、ごめんねー。それは無理なのね」

リーダーらしき人が私の前にしゃがみ、頭を触る。

「汚らわしい手ですずかに触るんじゃないわよ!」
「うっ!」

アリサちゃんは縛られていない足で落ちていた砂を蹴って男の人の顔にかける。

「このくそガキャ!リーダーになにしやがる!」
「きゃっ!!」
「アリサちゃん」

別の男の人がアリサちゃんの胸ぐらを掴んで持ち上げる。

「っく、苦し…い……」
「やめて!!」

私は必死に叫ぶ。
けど叫んでもアリサちゃんは苦しい思いをし続けている……お願い!助けてお姉ちゃん!アオグ君!

「ぐわあぁぁぁぁぁ!?」

そう願った時、絶叫が響いた。それはアリサちゃんの首を絞めていた男の人だった。
アリサちゃんは乱暴に地面に落ちて咳き込んでいるけど大丈夫そう。

「う、腕が!!腕がァァ!!」

私は男の人がどうしてアリサちゃんを放したのか理解した。
アリサちゃんを掴んでいた筈の男の人の右腕が肩から下が無くなったいた。放したのではなく放されたんだ。
周りの仲間の人達も何が起こったのか理解でずに、目の前で絶叫する男の人を唖然として見ていた。

「大げさな奴だ。たかが腕一本もがれた程度でのた打ち回るな」

不快感を顕にした男の人の声が耳に入った。
声がした方を見ると倉庫の入口に赤い雲の絵が入った黒いマントのようなコート着て、更に顔に右目しか見えないようなオレンジ色のお面を着けた男の人が立っていた。



倉庫に入る前に、アリサの首を絞める男の腕を左目の神威で時空間へと引きちぎった。
左目の神威は視界に入った対象しか効果が効かないため、面を取らなければならなかったが別に顔を見られてもよかったため、普通に外した。
この前左目も神威に移植して正解だったな。

「な、なんだお前!?」
「見張りは何をしていた!?」

突然現れた俺に驚きながらも銃を突き付ける。ふむ……ざっと30人くらいか。

「フっ……丸腰の相手に一斉に銃を突き付ける、か……とんだ負け犬の巣窟にでも踏み込んだような気分だな」
「なにっ!?」
「付け加えるなら烏合の衆ってとこか。頭数を増やしたところで俺が腰を抜かせ、無様に逃げかえるとでも思ったか、木偶の坊が」
「こ、このお面野郎……ぶっつぶす!!ヒャッハ!!」

まるで某世紀末世界の悪党のようなセリフを話す誘拐犯の一人。

「……お前達では、無理だな」
「オラッ!」

背後から一人、俺を鉄パイプで殴りかかろとしたが、男の鉄パイプは俺の体をすり抜け、突っ込んできた男自身もすり抜けしまう。何が起こったのかわからない男は背中を向けたまま立っいる。
俺は両腕を男の首に絡ませ思いきっり右側へ力を加える。

ボキキ

首の骨から食欲を無くすような男が聞こえると、男を適当に放り捨てる。
殺してはいない。ただ少々首にショックを与えただけなので問題ない。

「最初で最後の警告だ。そのガキ2人を俺に引き渡せ。そうすれば命だけは取らずにおいてやる」
「こ、殺せっ!!」

どうやら警告は無駄に終わったようだ。奴ら遠慮なく銃をぶっぱなしてきやがる。てかよくこんだけ銃を日本で手に入れたな。中にはマシンガンまでな……日本の警察は本当に税金泥棒だな。

「あ、あたらねぇ!?」
「いや、鉛玉がすり抜けてるぞ!」

どれだけ銃を撃っても俺は傷ひとつ負うことはない。今俺の体はそこに有って無いようなものだからな。
俺は悠々と前を歩いていきながら、クナイを男達の急所を外して投げる。

「い、行け!ぶっ殺せ!!」

『うおおお!!』

相変わらず銃を乱射するしか脳のない奴らだ。
ん?アイツが担いでいるのは確か……RPG-7だったか?対戦車ミサイルなんてどういう状況想定して用意したんだよ。前世でヤ○ザが持っていたなんて聞いた覚えがあるがまずよく手に入ったよ。
流石にアレを撃たせるわけにもいかないため、飛雷神のクナイを敵の真上に投げ馬鹿共の注意をそらす。

ギン

「………」

飛雷神でクナイの一つに飛ぶと、RPG-7を持っていた男に幻術をかけ、前に着地して直ぐに右目の神威でRPG-7を吸い込んだ。

「こ、この化け物がァァァァ!」

神威の能力を見て完全に恐れを持った一人の男が刀で斬り掛かってくる。
振り降ろされる前にその絵を下から平手で弾き、刀は男の手からすっぽ抜ける。
宙に舞うそれを握ると、容赦なく相手の左肩ごと斬り落とす。

「ぎゃあアアアアアアア!!」

泣き叫ぶ男を蹴り飛ばし黙らせ、地面にある男の一部だったモノを踏みつけ、粉々に粉砕し、血混じりに骨の破片が弾け飛ぶ。その残虐の仕打ちは誘拐犯共に恐怖を植え付けるには十分だった。

「さて……見せしめはこんなところか。安心しろ、あれでも生きてはいる……五体満足ではないがな」
「ひぃ!?」

そこからは一方的な虐殺だった。
武器は何一つ使わなかったが、もはや凶器とも言える体術で男共を無力化していく。
一人は両手をへし折られ、また一人は腰の骨を粉砕され、誰しも必ず重症を追っていく。

「な、なんなんだよお前!?俺達が何したっていうんだよ!!」

最後に残ったリーダー格の男は、一人残された恐怖に支配され、構えている銃がガタガタと大きく震えている。アレでは狙いを定めて撃つことなんて出来ないだろう。

「何をしたかだと?ついにまともな思考すらできなくなったようだな」
「うわあぁぁ!」

男は俺に背を向けるとすずかとアリサの下へ行くと、片腕で2人を動けないようにし引き寄せると、銃を突き付ける。人質を盾にすれば攻撃できないと思ったのだろう。

「……なんのマネだ」

自分でも分かる。無意識に両目を万華鏡写輪眼に切り替えてしまうほど、ここまで半殺しで留めていた努力を無にしてでもこの男を本気で殺してやろうと思った。
俺の怒りが沸点を越えたことも知らない男はべらべらと口を開き続ける。

「ヒ、ヒャッハ!なんでお前はこのガキ共を助けようとするんだよ!」
「特に意味はない。そうしようと思ったからそうしただけだ」
「馬鹿かお前は!この金髪のガキは救う価値があっても、月村のガキは助ける価値なんざゼロなのによ!」
「……なに?」

沸き上がる殺意を必死に自制し続けるが、いつまで持つか。

「こいつはお笑い草だ!ヒャッハ!知らねえなら教えてやるよ!そこのガキを含めた月村家はなぁ!」
「やめて!言わないで!」

男が言おうしている内容は余程聞かれたくないのか、激しく動揺するすずか。

「ソイツらはな、夜の一族と呼ばれる吸血鬼の血を受け継ぐ化け物なんだよ!」
「!」
「いや…いや…いやぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「すずか!?」
「……!」

真偽はわからないがすずかは正体をばらされ泣きながら悲鳴を上げている。
内心俺も驚いているが、それでもやることはかわらない。

「ヒャッハ!類は友を呼ぶってか!?化け物どうし仲良く仲良くしましょうってね!!アヒャハハハハぐぼおっ!?」
「辞世の句は呼んだか?」

グシャ

銃身を握り潰しつつ耳障りな声で笑う男の口に右手をねじ込む。
そして容赦なくそのよくまわる舌を引き抜いた。

「□■■■■■」
「おしゃぶりが上手そうな面になったな」

舌を抜かれ話せなくなった男はのた打ちまわる。何を言っているかはわからないが、激痛で叫んでいるのだろう。そして男は痛みでついに気絶してしまい、ピクリとも動かなくなった。

「!警察か」

複数の警察車両のサイレンがこちらに向かってくる。その中には救急車のものもある。
あれだけ派手にドンパチしたんだ。一般市民が銃声に気づいて通報したのだろう。

「おい、とりあえずここから離れ---」
「く、来るんじゃないわよ!」

アリサと放心状態のすずかを連れ神威で退却しようとしたが、アリサは敵意むき出しで俺を睨む。
俺の誘拐犯共にしたことに対して恐怖を抱くことはまずない。
絶対にあり得ないのだ。

「今度はアンタが私達を攫う気ね!?」

やはり俺のこの格好を警戒してのことだった。
絶対に誘拐犯共のことで恐怖を抱くことがあり得ないというのは、簡単に言えば二人が俺の幻術にかかっているからだ。
あのクナイを上に投げて飛雷神を使った時、瞬時にクナイを目で追った誘拐犯と同じようにクナイを追った2人を利用し、俺の写輪眼を直視させある幻術をかけた。俺が誘拐犯を半殺しにする姿ではなく、殴って気絶させているように見えるように。
今後彼女達が俺のやったことでトラウマに残らないようにするための最低限の配慮だった。

「落ち着け。俺だアリサ」

アリサの警戒心を無くすため面を取り、変化を解き、彼女のよく知る内羽アオグの姿をさらす。

「「アオグ(君)!?」」

面の男がよく知る知人に変わり驚きを隠せないアリサとすずか。

「話は後だ。とにかくここから離れるぞ」

左目の神威で2人を時空間に飛ばし俺自信も右目の神威で時空間へ移動。
ほどなくして警察が倉庫に到着し、体の一部を失った人間達で溢れた異様な光景に驚きを隠せずにいた。
これは別の話しだが、この事は翌日新聞になり「倉庫で銃撃戦。犯人全員意識喪失な上、重傷」
という記事が一面に乗り世間を騒がせた。

 
 

 
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