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八神 颯介

作者:金林檎
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魔法少女リリカルなのは編
  古河家

ソーヤはあの穴を抜けると赤ん坊になってしまいある家庭に拾われ一命をとりとめた

ソーヤ「(あの時はびひったな、赤ん坊になってるんだからな)…」

ソーヤがそう考え込んでいると母親の古河 早苗が話し掛けてくる

早苗「ソーヤ、ご飯ですよー」

ソーヤ「…わかった!!直ぐ行く…」

ソーヤは居間に向かうと新聞を見ている父親の古河 秋夫と赤ん坊用の椅子に座っている古河 渚が座っていた

秋夫「…遅えぞ!!早苗の飯が冷めたらどう責任とってくれるんだよ!!」

ソーヤ「…ハイハイ、さっさと食べましょうね…」

ソーヤは軽く流し自分の椅子に座りご飯を食べ始める

早苗「…申し訳無いんですけど、ちょっと仕事が入っちゃいましてソーヤの誕生日には帰れそうなんですが…」

早苗は申し訳無さそうに言うがソーヤはちゃんと理解していた、秋夫と早苗は時空管理局に所属しておりやはり余り休みが取れないのだ

ソーヤ「…大丈夫…渚の面倒は俺が見とくし困ったら伊吹さんに聞くから母さん達は心配しなくでいい…」

秋夫「…カァー!!お前も言うようになったじゃねえか…それじゃあ渚はお前に任せるが…いいな…」

秋夫達は飯を食べ終わると支度をして仕事に出掛けソーヤは洗濯物を取り込み渚にミルクを上げたので暇になった

ソーヤ「…遂に暇になってきた…」

渚を寝かし自分の布団に入るが全然眠れず知恵の輪を解いていると紅の魔方陣から一つの宝石が現れる

ソーヤ「アクセス!!どうした…何でお前が要るんだよ!!」

魔方陣から表れた宝石は早苗のデバイス 加速の心(アクセス ハート)早苗の愛用のデバイスで此処にいる筈ではないのだ

アクセス『坊っちゃま…マスター達は…』

アクセスは言いにくそうに言葉を紡ぐ。

「おい!どうしたんだよ!父さんと母さんは如何したんだよ!?」

嫌な予感がした。

アクセス『マスターたは・・・・・・・・死にました・・・・・・・』

その瞬間、俺は頭の中に物凄い衝撃を受けた。

ソーヤ「おい・・・・・嘘だろ・・・・・?嘘って言えよ!おい!」

俺は思わずアクセスを拾い上げて叫んだ。

一つのデバイスは何も言わず、記憶したと思われる映像を映し出した。

映像には、とある無人世界と思われる緑に覆われた場所を映し出した。

そして、その中に存在する魔法生物とそれと戦う両親を含めた管理局員たちがいた。

だが、その魔法生物は強力で、まともに戦えているのは俺の両親の2人だけでしかない。

他の局員たちは次々と負傷し、戦闘不能になっていく。

そんな中、両親は魔法生物と渡り合う。

しかし、その魔法生物のスピードは速く、甲殻も硬い。

やがて両親も押され始める。

俺は、この魔法生物に両親が殺されるのだろうと思っていた。

しかし、両親は一瞬の隙を突いて、その魔法生物にバインドをかけた。

2人が全力を出して、何とかその魔法生物の動きを止められるようであり、両親も必死だ。

だがその時、モニターに両親の上司と思わしき人物が映り、

ブルザー『これよりアルカンシェルを使用する。古河 秋夫執務官と古河 早苗執務官補佐以外は直ちに撤退!執務官、執務官補佐両名は、そのまま敵の捕縛を続けたまえ!』

秋夫「なっ!?てめぇ俺らに死ねと!」

父さんは叫ぶ。

ブルザー『異論は認めない!これは命令だ!』

通信は、それだけ言って一方的に切れた。

秋夫「ブルザー!糞野郎!!」

父さんは叫ぶが、反応は無い。

周りにいた局員は転送されていき、誰もいなくなる。

秋夫「ぐ・・・・・・早苗。お前だけでも逃げろ」

父さんは母さんにそう呼びかける。

早苗「それは無理です。これは貴方だけでは抑えきれません」

母さんはそう言った。

秋夫「だ、だが!ソーヤはどうなる!?」

早苗「あの子なら大丈夫。昔からしっかりしてるんですも。私たちが居なくてもきっと大丈夫・・・・・・」

母さんはそう呟く。

秋夫「・・・・・・そうだな・・・・・そのお陰で、余り甘えてもらえなかったからな・・・・・・」

早苗「本当ね・・・・・・考えてみれば、余りにもしっかりしてましたから、仕事を優先して構ってあげる時間がとても少なかったですからね・・・・・・・今更気付くなんてね・・・・・・」

父さんの言葉に、母さんは自傷気味に笑った。

秋夫「アクセス。お前たちにソーヤのことを頼みたい」

アクセス『そんな!マスター!』

父さんの言葉にアクセスが叫ぶ。

早苗「ここでバインドを張り続けているだけなら、貴方たちの補助は要りません。だから、ソーヤを・・・・・・私達の息子をお願い・・・・・・」

アクセス『マ、マスター・・・・・・・イ、イェス・・・・・・マスター・・・・・・・・』

母さんの言葉の重みを受け取ったのか、アクセスはその願いを受け入れた。

早苗「ありがとう・・・・・」

母さんはアクセスに礼を言う。

秋夫「聞こえるか?ユウ。すまねぇ、折角の誕生日なのに、俺と早苗は帰れそうにない」

父さんがそう謝罪する。

早苗「ゴメンなさい、ソーヤ。誕生日プレゼントなんだけど、貴方は前からデバイスを欲しがってましたよね?本当なら、新品のデバイスをプレゼントしたかったんですが、私達が手に入れられたのは、かなり高性能のインテリジェントデバイス。それでも、貴方の魔力量には耐え切れないそうです。だから、母さんたちのお古で悪いんですが、アクセスを貴方に送ります」

秋夫「俺達が手に入れたインテリジェントデバイスは、俺達のタンスの中にある。如何するかは、お前が決めなさい。そして、お前は幼いながらも大人の考えが出来る子だ。だから、この映像を見て、お前は管理局を恨むかもしれない。それについては、恨むなとは言わない。だが、それを生きがいにはしないで欲しい・・・・・・・俺達が望むのは、お前の幸せだ」

早苗「私達は、余り親らしい事はしてあげられなかったけど・・・・・・・貴方の事は、本当に愛しているわ。私達の息子、ソーヤ」

秋夫「すまない、ソーヤ。これでさよならだ」

父さんと母さんは顔をあげると微笑み、

秋夫/早苗「「誕生日おめでとう、ソーヤ」」

その言葉を最後に、映像は途切れた。



次回予告

家族を失ったソーヤ、創太はある家庭に生まれる

次回 テスタロッサ家 
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