| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ガンダム大好きですが何か?

作者:和田真
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

サイコ・フィールド

 
前書き
オッゴ

型式番号 MP-02A

所属   ジオン公国軍

建造   ジオン公国軍技術本部

全高   7.8m

全長   11.6m

全幅   14.7m

全備重量 57.8t

出力   976kw

推力   48,400kg

装甲材質 超硬スチール合金

武装   120mmザク・マシンガン
     280mmザクバズーカ
     6連装ロケット弾ポッド(対艦ロケット弾等装填)
     シュツルム・ファウストなど
 

 
「どういうことだ!?連中は戦法も未熟なら戦い方もまるで素人()()()はずだ。
それがこの短期間でこれほどまでに成長するなど・・・まさか!またやつか!!」

アムロ達の実力は普通ではありえない早さで成長していた。
アムロはNTとしての才能も相まってシャアにはまだ防戦を強いられるもののそこらへんのパイロットには負けないだけの強さがあった
カイとハヤトもアムロほどではないにしろその実力を伸ばし、機体の性能の良さもあって3機のザク相手に善戦していた

一方シャアはガンダム達を早々に撃破・撃退し、ガウをホワイトベースに特攻させるつもりが思わぬ足止めをくらい焦っていた
戦況の流れを見てもこのまま行けば勝率は5割、半分といったところだろう

「一旦体勢を立て直す、退くぞ」

そして、シャア率いる先行隊との勝負は連邦の勝利で終わった

・・・ガルマ率いるジオン軍本隊・・・

「赤い彗星でもダメだったか・・・しかし、今更退くわけには行かん。ドップ隊先行しろ!マゼラアタック隊も前進!」

こうしていよいよニューヤークで決戦が始まろうとしていた

・・・ニューヤーク、ホワイトベース・・・

「左舷!弾幕薄いよ何やってんの!」

圧倒的物量で攻めてくるジオンに対しブリッジではブライトが次々と指示を出していた
しかし、そこは素人集団、どれだけ指示がよかろうとミスというものは生まれるものだ。そしてその隙をジオンが突く

「敵機、全速力で本艦に向かってきます!まさか、特攻する気か!?」

「弾薬補充中の為、迎撃できません!」

「総員対ショック用意!」

弾を切らし、エンジンに穴があいて上昇できなくなった一気のドップの特攻する先は主砲だった

「ジオン公国、万歳!!」

名も無きパイロットの特攻によって連邦は大きな被害を受けたのであった
そしてその隙を見逃さないのがシャアである。MS隊がドップとマゼラアタックの処理で手一杯の中シャアと3機のザクがホワイトベースに取り付こうとした

しかしその時、黒い影が高速で通過し、射線上にいた1機のザクが破壊された

「ちょっと遅れちまったか、まあいいヒーローってのは遅れて登場するもんだ」

その黒い影の正体は士郎の乗った旧ザクのようなものだ
ようなものというのはその腕が明らかに旧ザクのものとは違っていて細く、MSの腕にすら思えないものだった

「オッゴがあって助かったぜ、まだ作業用だから腕しかなかったけど今回はそれで十分だ
なんたって旧ザクの腕はザクの補修のためにバラしちまったからな」

正確に言うとオッゴの腕ではなくオッゴの元となったものの腕なのだが、ほとんどオッゴのものと変わりがなく、腕の代用品としては十分だった

「ええい、また私の前に立ちふさがるか!」

シャアは旧ザクのなり下がりに油断していた、いや、士郎の技能を過小評価していたと言ったほうが正しいかも知れない

ヒートホークで縦に斬りかかったその腕は横によけてから繰り出された膝蹴りとチョップによってあっけなく粉砕された
予想以上の動きにシャアは距離をとって作戦を練り始めた
そしてその作戦は10秒後に指示となって現れる

「2手に分かれて攻撃する。2機は木馬のメガ粒子砲の破壊、私の隊は黒の亡霊を引き付ける」

そして戦闘を再開した

・・・数分後・・・

「クソッ!まさかメガ粒子砲までやられるとは・・・」

士郎は焦っていた。

2手に分かれた相手は士郎とホワイトベースに向かっていく。
士郎の方は射撃武器がなかったため距離を取られての攻撃に苦戦するが、圧倒的な技能で1機を撃破、シャアを撃退した
一方ホワイトベースはと言うとザク2機を撃墜するには至ったが、最後の気力を振り絞った相手により、右舷の副砲は大破、左舷のものについても機能停止していた

そして眼前に迫るはシャアによってエンジンを破壊され特攻するガウとそれと運命を共にするドップ、マゼラトップたちの集団特攻だった

「仕方ない!ハロ!!」

背後にはドームがあり、前に進んでもよけられない。そして撃ち落とすこともできないホワイトベースは残った機銃でガウの周りの機体を落とすのが限界だった

そこでハロを呼びつける士郎。わずか十数秒後に目的のブツは届けられた
そのブツとは士郎が改造したザクだった

「これで何とかするしかない!」

そう言って機体を乗り換え戦場へと向かう

ホワイトベースの前に行った士郎は手持ちの高火力兵器をふんだんに使ってガウを落としにかかった
しかし、周りの機体がそれをさせなかった。時にミサイルを撃ち落とし、時に自らの身を盾にし、ガウを、ガルマを守るのであった

「クソッ!!もう弾がない!!これじゃあガウは・・・」

ハロが短時間で集めた武器は結局ガウに届くことはなかった
ガンダム達の兵器はどうかとも思ったが、過度な戦闘によりどれも冷却が必要で、武器も攻撃を受けてひしゃげていた

「こんなところでホワイトベースをやらせるかよ!!」

そう言って士郎はガウに向かって加速する。打ち上げシャトルのブースターまで装備したその機体はガウに向かって矢のように突っ込んだ
そしてガウの前に立ちはだかりガウを押し返しにかかる

「うをおおおぉぉぉぉぉぉ!!!」

ミシミシと機体が悲鳴を上げても気にせず全力で押し返そうとする士郎
その努力のかいあってガウとザクはお互いに一歩として動くことはなくなった

なんとかその間にホワイトベースが脱出を試みる
艦の3分の1程がガウの下を通過した頃、ついにザクの左腕がもげた。そして同時に力の均衡が破れどんどん押されていく

「このままじゃ俺もホワイトベースも潰されちまう」

口に出した瞬間、士郎はそれでもいいかなと思ってしまった。
実際に体験してわかった戦争にも神に定められた運命を生きるのもうんざりだった。

そんな時に士郎は見たのだ

何やらアムロ達パイロット組とブライトが言い合う様子を、その後走り去ったアムロ達を見送ってから士郎に一心に願いを捧げるクルー達を







・・・生きることに精一杯な人達を







「・・・・・・・・・・・・まだだ」

士郎の目に再び力強い光が宿る

「まだだ、まだ終わらんよ。いや、終わらせない、終わりにしたくない!!」

ザクの腕にいや、全身に力がみなぎっていく

「たかが、ガウの1隻、このザクで押し返してやる!!」

その時、微かに、ほんの微かにコックピットのあたりから緑の光の粒が見えた

「うをおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

そして緑の光はまるで水面に石を投げたかのようにザクを中心に弾けた
その時二つの奇跡が起きた

1つ目は士郎の『守りたい!』という意志がその場にいた全員に共有されたということ
2つ目はガウが少しずつ押し戻され始めたということ

そしてその奇跡は1つの必然を生み出した

「アムロいっきまーす!!」

「ガンキャノン、出るぜ!!」

「ガンタンク発信用意よし、リュウさんいつでもいけます!!」

「よし!ガンタンク出撃する!!」

ホワイトベースの右舷から3機のMSが出撃したのだ

「大尉をやらせるわけには行かないのよね!」

「大尉が頑張ってるんだ、僕だって!」

ガンキャノン、ガンタンクがガウの左翼の根元を狙い撃つ

「見えた!!そこだあああぁぁぁ!!」

ガンダムが止めの一撃とばかりに根元を一掃するような一撃を撃つ

しかし、運が悪くガウの翼は重りとしてぶら下がっていた

「これ以上はやらせんぞ!!」

ガンキャノンから飛び出したコアファイターがガウと翼の最後の連結部分を撃ち抜いた
そして翼が落ちる・・・と同時にブリッジでブライトの声が響いた

「メガ粒子砲、撃てえええぇぇぇ!!!」

なんとか一発だけでも、と修復されたメガ粒子砲はガウの右翼を削ぎ落とした

そして重量が下がったガウを士郎が勢いよく押し返す

「ホワイトベースはやらせねええええぇぇぇ!!!」

そしてホワイトベースがガウの下を通過したのを見て士郎はガウの射線上から退いた
ニューヤークのとあるドームで起きた大爆発を尻目にホワイトベースは進んでいくのであった



・・・士郎・・・

♦♫♦・*:..。♦♫♦*゚¨゚゚・*:..。♦

士郎の頭の中で音楽が流れたのを気絶していた士郎は知らない。それがどんな意味を持っているのかも・・・ 
 

 
後書き
というわけで一旦キリがいいのでここでストップ
この続きはまたテスト明けからということでよろ!!

あ、感想に関しては多分返信できると思うんで、そっちの方は気にせずどんどんカモン! 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧