転生とらぶる
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コードギアスR2
0652話
「さて、いよいよこの世界での戦いも終盤に入った訳だが」
光明の政庁の中にある総司令部の中で、前に出ている俺がそう呟く。
現在ここにいるのはシャドウミラー幹部と陽光の幹部だ。ただし陽光の面子はかなり少なくなっている。それはそうだろう。中華連邦の各地に派遣して取りあえずの臨時とはいっても各地域を治めているのだから。
以前は中華連邦という国がやっていた事を、その中華連邦から独立した陽光のメンバーがやるというのだから、当然人材不足になる。それでも何とかやっていけているのは、陽光の人材が大宦官のような無能ではなく有能で若い人材だからというのがあるだろう。有能だからこそ仕事をこなし、若いからこそ多少の無茶が出来る。
あ、後は量産型Wを派遣しているというのもあるな。あくまでも出来るのは護衛だが、逆にあの特徴的なヘルメットを被っている量産型W、つまりシャドウミラーの手の者をどうにかするような者はまずいない。あるいはいたとしても極少数だ。
何しろ、現在の陽光は間接的な支配を考えれば世界の3分の2以上を治めているのだ。R1終了時のブリタニアと比べても、尚巨大な勢力といえるだろう。
ただし、人材の面でEUにしろ日本にしろ間接統治となっている。基本的にその土地に住んでいる者に統治を任せて、シャドウミラーから量産型Wを監視として送り出している状態だ。
まぁ、SEED世界でロゴスにやっているのと同じだと思ってもらえばいい。
既にEUの中では何人かが量産型Wを出し抜こうとして、逆に出し抜かれて処理されている。それを自分の目で見たからか、今のEUは大人しくこちらの指示に従うようになっていた。
エリア11に関しても、一応黒の騎士団との連絡役という面目で量産型Wを送り込んではいるが、向こうでは特に何も問題は起きていないらしい。
インド軍区のみは最初から友好的に付き合ってきたという影響もあり、量産型Wは送っていない。
「ブリタニアとの最後の戦いを始めるのか?」
「そうだ。こちらの戦力も十分以上に整っている。なら敵に時間を与える必要は無いだろう?」
星刻の問いにそう答え、他の者も特に異論は無いのか頷いている。
「そう言う訳で、戦いの開始日だが……10日後を予定している。各自準備は進めてくれ。戦略に関しては、コーネリア、星刻達と相談して決めて欲しい」
「分かった。正直、ブリタニアの息の根を私自身が止めるというのは微妙な気分だが」
そうは言いつつも、仕事に手を抜かないのがコーネリアだ。
小さく俺の言葉に頷き、早速作戦を考え始めるのだった。
「ところで今回の戦いに黒の騎士団は参加するのか?」
話が一段落したところでムウが尋ねてくるが、俺は首を振ってそれを否定する。
「黒の騎士団には日本の統治に専念して貰う。戦力的には十分以上に間に合っているしな。向こうからはかなり執拗に参加させろと言ってきたが、断ってある」
まあ、ゼロの気持ちも分からないではない。ブラックリベリオンでもナナリーを守る為にアッシュフォード学園を拠点として使うという名目で制圧したのだ。その原因のナナリーが今はブリタニアにいる以上、ゼロとしてはどうしても自分の手で安全を確保したいのだろう。だが、戦力的にはシャドウミラーだけで全く問題無いというのも事実。正直な話、星刻の率いる陽光部隊に関しても純粋に戦力的な意味では邪魔でしかない。それでも陽光がこの作戦に参加するのは、純粋にこの世界の実質上の頂点に君臨するのが陽光になるというのを知らしめる為だからだ。
数が必要ならメギロートを持ってくれば問題無いしな。
「なるほど、ま、KMFがメインならしょうがないか。いっそ陽光のガン・ルゥみたいに遠距離射撃に特化しているとかならいいんだろうが、黒の騎士団の暁は近接戦闘重視というか、万能型だしなぁ」
「黒の騎士団に日本を任せるのはいいが、現在の統治状況はどうなっている?」
ムウが俺の言葉に納得したように頷き、次にイザークが口を開く。とは言っても、その口調には念の為といった雰囲気の方が強く、心底日本を心配しているといった感じではないが。
「皇神楽耶が政治面で表向きの顔として活動しているせいか、特に混乱の類は無いようだな。ただ……」
そこまで告げ、ふと少し問題として報告されていた事を思い出す。
「ただ?」
「ブリタニア軍の残党が一部、日本に潜伏しているらしい」
「え? その……ブリタニアに撤退していないのですか?」
「オウカの疑問はもっともだが、何故か撤退せずに日本の中に残って黒の騎士団を相手に抵抗活動を続けているらしい。この辺に関しての理由は謎だ」
実際、ブリタニア軍が日本から撤退するときに取り残されたとしても、脱出する手段は幾らでもある筈なのだ。それなのに、何故か敢えて日本に残って抵抗活動を続けている。……まるで少し前の日本と同じようにも思えるが、ただ1つ違うのは、この場合抵抗活動をしているのが日本を占領していたブリタニア軍だってことか。おかげで、エリア11時代のように住民からの援助を貰う事も出来無い筈だが……それでも日本に潜伏し続けているからには、恐らく何らかの意味があるんだろう。
「その辺については日本に任せるさ。間接統治という形式にしたのは、こういう時にこっちの手を患わされたく無い為というのもあるしな」
そういう意味もあって、黒の騎士団には今回の戦闘に参加して貰わずに日本で頑張って貰いたい。まぁ、一応陽光の傘下、支配下、保護下。とにかく陽光の支配下にあるという関係上、シャドウミラーからもメギロートを50機程送ってある。出撃させるのには量産型Wの許可といったものが必要だが、それでも何かあったらゼロなら面子に拘って手を打つのを遅れるというような事はしないだろう。
「取りあえず、話はこれで終わりだな。後は各自で必要な役割に応じて行動を開始してくれ」
そう告げ、会議の終了を告げるのだった。
その途端、残り10日と短いこともあってそれぞれが必要そうな作業をする為に散らばっていく。
中には、シロガネの輸送に期待しているのだろう。数人がマリューへと声を掛けているのも見える。
「アクセル、この世界での戦いも次で終わりだな」
そんなマリューを見ている俺へと、スレイが声を掛けてくる。
「そうだな。色々な意味で印象深い戦いになったが……それもようやく終わる」
とは言っても、この世界の……特に野心を持っている者にしてみればこの戦いが終わるというのは嬉しく無いだろう。実際、この世界の戦いが終わるというのはギアス世界が陽光に支配される事を意味しているのだから。
まぁ、ブリタニアのように植民地的な扱いじゃなくて間接統治的な扱いではある。どちらかと言えば中華連邦のよな国家体制になる訳だが……それでも、上に立つのが星刻達である以上は大宦官の時のようにはならないだろう。
「私は、その、この世界に来て良かったと思っているよ」
小さく呟きながら、俺の腕を抱きかかえるスレイ。その豊かな胸が腕で押し潰される感触が伝わってくる。
「この世界に来たからこそ、私はアクセルに自分の想いを伝える事が出来たんだ。もしレモン達や兄様の後押しが無ければ、恐らくずっとこの気持ちを言い出せずに内に秘めていただろう。それを考えれば、私はこのギアス世界に対して幾ら感謝しても足りない程だよ」
薄らを頬を赤く染め、潤んだ目を向けてくるスレイ。
俺もまたスレイの顔を覗き込み……
「ん、コホン。アクセルさん、スレイさん。イチャつくというのはもう少し場所を選んでくれませんか?」
次の瞬間、後ろから聞こえてきた声にスレイが反射的に俺から距離と取る。
と言うか、背後からの声を聞いた途端に俺の背筋にゾクリとしたものが走ったんだが、これは一体。
とにかく、確かに人目の多い場所でイチャつくことじゃなかったのは事実だし、部屋の中に残っている者達からも好奇心に満ちた視線を送られているのは事実だ。
……レモンは面白そうな笑みを浮かべ、マリューは見守るような視線を送っているが。
幸いコーネリアは星刻を始めとした陽光のメンバーとブリタニアをどう攻めるかの相談があるらしく、ここにはいない。これがいい事なのか、悪い事なのか。
「あー、悪い、オウカ。変なところを見せてしまったな」
「いえ、アクセルさんはスレイさんと付き合っているんですから別に変とは思いませんが、出来れば人目に付きにくい所でやって貰えると、独り身の私としては助かります」
「独り身ねぇ。オウカは魅力的なんだから、その辺の男達も放っておかないと思うんだがな」
「そんな事を言われても……実際、誰も言い寄ってはくれませんし、何より好きでもない相手に言い寄られても迷惑なだけです」
ツンッとでもいうように顔を背けるオウカ。
「うーん、イザーク、お前とかはどうなんだ? オウカと年齢も近いし」
近くにいたイザークへとそう声を掛けるが、次の瞬間には顔を真っ赤にして怒鳴りつけてくる。
「馬鹿を言うな! なんだって俺が人の恋路を邪魔しないといけないんだ!」
「……恋路? オウカ、誰か好きな相手でもいるのか?」
「え? ええ、まぁ、いる事はいるんですが……どうも、その方は他人からの好意に酷く鈍感なようでして。気が付いてもらえないんです」
オウカの好意に気が付かない鈍感な男か。誰だそんな勿体ない事をする奴は。オウカの兄代わりとしては、是非ともそいつにオウカの魅力を教え込んでやりたい。
今時珍しい大和撫子といってもいいお淑やかさに、PTを始めとした機動兵器の操縦も上手い。人の世話を焼くのが好きな姐御気質なところもあるし、料理も得意という訳では無いが、苦手な訳でも無い。細かいところに良く気が利くし、普通に考えれば男に人気が出てもおかしくないんだが。
「オウカの好きな相手というのが誰なのかは知らないが、俺が紹介するか? 勿論相手にもよるが」
既婚者だったり、あるいは既に恋人のいる相手だったりすればさすがにどうしようもない。……恋人? もしかしてムウとかだったりするのか? キラ……は面識はある筈だが、そこまで親しい訳じゃ……いや、一目惚れとかの可能性もあるのか。
だが、そんな俺の疑問とは裏腹に、何故かオウカは再び拗ねたような目で俺へと視線を向けてくる。
「おい、アクセル。お前本気で……いや、そうだよな。アクセルだもんな」
何故かムウが溜息を吐きながらそう告げてくるが、この様子だとオウカの好きな相手を知っているのか? あるいは、恋愛相談を受けて……いや、それならムウのような男じゃなくて女にするか。
だがまぁ、取りあえずこの話をこれ以上ここでするのは拙いというのは何となく本能的に理解した。
「あー、とにかくオウカに好きな相手がいるというのは分かった。何かあったら俺も協力するから、是非頼ってくれ。その相手が既婚者だったり、既に決まった相手がいない限りは出来るだけ手を貸そうと思うから」
「……決まった相手がいる人は駄目なんですか?」
ポツリ、と呟くオウカ。
これは、既に恋人持ちに惚れたか?
「別に駄目とは言わないが、もしそうだとすると色々と大変だぞ? お前にとっても、相手にとってもな」
複数の恋人がいるとなると、俺とかキラとか。……ネギはちょっと違うか。
「……そうですねっ! 確かに大変そうですっ!」
何が気に触ったのか、そう怒鳴りつけると怒って総司令部から出て行くオウカ。
それを見ていた殆どの者が、やっちまった的な顔をしているが……何か失敗したのか? いや、失敗したのは分かる。現にオウカは怒っているんだし。だが、何故失敗したのかが意味不明なのだ。
まぁ、とにかく……
「後で機嫌を取っておかないといけないな」
「ま、そうだろうな。乙女心って奴は複雑なんだから、繊細に扱わないと駄目だぜ?」
近くまでやって来たムウが、笑みを浮かべてそう声を掛けてくるのだった。
結局、その後は陽光でオウカの買い物に付き合い、機嫌を直すことに成功する。
後書き
アクセル・アルマー
LV:41
PP:250
格闘:274
射撃:294
技量:284
防御:284
回避:314
命中:334
SP:734
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
???
???
撃墜数:559
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