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ソードアート ・オンライン 〜鋼鉄の城に輝く星々〜

作者:びーの
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エピソード2〜とある日常の一幕〜シリカ編〜

 
前書き
今回はみんなのアイドル シリカちゃんの登場です!!! 

 
「ふわぁ〜〜〜〜、昼寝日和だぁ〜〜〜〜」

40層「サンリクア」はいつも晴れていて、某黒の剣士曰く絶好の昼寝スポットの一つだとか……そして、現在、この層の主街区から少し離れたなぜか圏内扱いになっている林の中にあるリョウトの隠れ家的ホームでハンモックに揺られながら、久しぶりの昼寝を満喫していた。木々の間から漏れる木漏れ日、爽やかな風、小鳥のさえずりなど様々なファクターが重なりあい、リョウトに心地よい眠りを与えていた………が一通のメールによって、心地良い眠りを妨げられた。メールの主は、『中層のアイドル』やら、『竜使い』と呼ばれているビーストテイマーの少女シリカだった。

『From:シリカ
今、お暇ですか?暇でしたら、連絡ください。』

ホロキーボードを呼び出し、メールの返信を打って行く。

『From:リョウト
今、昼寝をするので忙しい。』

『From:シリカ
それって、暇ってことじゃないですか!!!え〜と、ちょっと相談したいことがあるので、風見鶏亭まで来れますか?チーズケーキ奢るので。』

『From:リョウト
りょーかい!すぐ行くわー(^◇^)』


「リョウトさん……どんだけ甘い物に目がないんですか……まぁ、いい人なんですけどね。」
「きゅる」
顔文字付きで送られて来たメールを見て、呆れるシリカとそれに対して首肯するフェザーリドラのピナ








「んで、相談したい事って?」

「実は私、もっと強くなりたいんです。それで、攻略組に入りたいんです!だから、その、レベル上げっていうか、修行っていうか、それに付き合ってもらいたいんです!」


(相談の内容はクエスト関連かレベリングの手伝いだろうと思っていたら、ビンゴだった。恐らく、攻略組に参加したいのは、某黒の剣士さんと一緒に居たいからだな。全く、あいつのことを思ってる女性が多数いるのを知ったらどんな顔をするかね。あの一級フラグ建築士め!)


シリカとキリト、俺との出会いは、たまたま素材集めとあるオレンジプレイヤー探しのために中層に降りていたときに出会った。《迷いの森》と言う名前のフィールドでシリカがMPKを仕掛けられていて、シリカを庇ったピナが殉職。そして、俺たちがシリカをギリギリ助けることができた。親友の突然の死でそりゃあもう散々泣かれました。そこで、キリトが使い魔蘇生アイテムがあることを教えて、泣くのは治まった。しかし、三日以内の蘇生というシリカにとって絶望的な条件があって、泣きかけたけど、俺たちがピナ蘇生に協力するということでなんとかなった。始めはなんでそこまでしてくれるのかと不審に思われていたけど、キリトが妹に似ていたから、俺が困っている人を助けられるのに、ほっとく人はいないとか説明したら、納得してくれた。それから、なんやかんやあって、使い魔蘇生アイテム《プネウマの花》を手に入れれたけど、帰り道にオレンジギルドの《タイタンズハンド》に襲われたけど、キリトと俺で瞬殺。探していたオレンジプレイヤーのロザリアさんとタイタンズハンドのメンバーは監獄行きにしてやった。
濃い二日間を過ごしたシリカはキリトのことを『お兄ちゃん』と慕うようになりました。ちなみに俺のことは『親戚で仲良しの男の子』だそうです。
めでたしめでたし。

「何かってに回想やっちゃってんですか。で、レベリングに付き合ってもらえますか?」

「いや、別に構わないんだけど……周りの視線が鬱陶しい。」

シリカはSAO内の数少ない女性プレイヤーかつその小動物を思わせるルックスから中層ではかなりの人気があって、追っかけ隊やファンクラブが作られているらしい。そして、現に周りにちらほらとこちらの話を盗み聞してる奴らがいて、シリカが「付き合ってください」なんて言うもんだから、モブどもが殺気だった視線をこちらにむけてくる。

(な、なんだって!シリカちゃんについに恋人が!?ほ、報告だ!)

(あんな奴なんか、シリカちゃんとつりあわねぇ!ちょっと痛い目合わせてやる!)

(あ、あんな女顏でチビのどこがいいんだ!だったら、俺の方が!)

思考ダダ漏れです。しかも、時間が立つごとにモブどもの思い込みが激しくなっていく。

って誰が!チビで女顏だ!表出ろ!確かに平均身長に少し足りないけど、容姿だって、中性的な服を着れば、性別誤魔化せそうだけど、だからなんだ!

「あの〜、リョウトさん?」

心の中で、叫んでいたら、シリカが少し引き気味で話しかけてきた。ちょっと腹が立って殺気が抑え切れてなかったみたいだ。もう、早く用件済まして、ここから出よう。

「で、レベリングするに当たって、今レベルはどんぐらいだ?」

「え〜と、55ぐらいです。」

「へ〜、だいぶ上がってるな。」

「まあ、頑張りましたから。けど、さすがに中層プレイヤー同志でレベル上げしてもそろそろ限界なんですよ。だから、高レベルプレイヤーの人に手伝って貰おうと思ったんですけど、知り合いがキリトさんとリョウトさんしかいなかったので。」

「けど、キリトには頼まなかったのか?」

「今、迷宮区にいるらしくって連絡がつかなかったんです。で、リョウトさんに頼んだわけです。」

「だいたい、経緯はわかったし、プランも練れた。じゃあ、装備整えて行きますか。」





それから、ポーションとかを揃えて、シリカの装備を新調して(本人は遠慮していたが、どうせストレージの肥やし確定だったから上げといた。)、転移門のある広場へ向かったら、中層プレイヤーの皆さんがうじゃうじゃ。どうやら、俺らの会話を盗み聞きしてた奴らがファンクラブかなんかに報告して、集まってきたんだろう。全くご苦労なことで。

「おい、あんた!抜け駆けはやめて貰おうか。シリカちゃんには、俺らがずっと前から声かけてんだよ。それにおまえ見たいなお子様が俺らのシリカちゃんを守れるのか?否、守れない!というわけだ、おとなしくここは引き下がってもらおうか。」

「す、すいません。私からお願いしたんです。」

「シリカちゃん、レベリングぐらいなら俺らが手伝うのに、なんでこんな"女顏"のやつを選ぶんだ?」

ピシリ

その場の空気が凍りついた。比喩でもなく、実際に。リョウトは怒りのスイッチを入れられ、これでもかというぐらいに殺気だって周りの雰囲気を圧倒している。その異変にきずいたものは、そうそうとこの場を立ち去った。そして、残っている者シリカと雰囲気の変化にすらきずかずにシリカをナンパしている馬鹿どもである。シリカは逃げるわけにもいかないので、殺気に耐えてオロオロとしている。

「おっさん。そんなに言うんだったら、デュエルで決めるか?」

そう言って、半減決着デュエルの申請を相手に送り、相手がOKを押して、カウントダウンがスタートする。
とりあえず、バカにしてくれた見せしめとして、率先してシリカを口説こうとしいるシルバーアーマーを着込んだ男へとデュエルを申し込む。内心では、どのようにいたぶってくれようかと考えながら、いたって普通に。そして、シリカのほうはデュエルを申し込まれた男に対して亜無阿弥陀仏と念仏を唱えるしまつ。

「いーぜ、じゃあ、俺が勝ったらシリカちゃんとパーティーを組ませてもらうからな。」

これはラッキーと言わんばかりに笑みをこぼすモブ男。男は中層プレイヤーの中でも名の知られた実力者であり、中層の中ではトップクラスだ。装備も全てシルバーシリーズと呼ばれる鎧に揃えており、両刃の大剣を装備しており、いかにも、俺は強いぜ的な雰囲気を出している。そして、男の自信は中層でトッププレイヤーの一人という称号だけではなく、リョウトの装備を見定めたからである。現にリョウトは紺のコートを羽織っているだけ(実際は相当の高性能)であり、金属製の装備を着けているわけでもないので見た感じたいして強くなさそうである。しかも、武器らしきものは一切装備していない。よって、このデュエル楽勝。シリカちゃんとあんなことやこんなことと皮算用をし始めている始末である。

「この勝負もらったぜ。残念だったな。俺様が中層四天王のうちの一角、銀光のガウス様だったとは、相手が悪かったな。ははは。」

(銀光?ぎんこう?銀行の間違えじゃなくて?)

「んだと!こらぁ!ガキが!ちょーしに乗りやがって!すぐに表に出られないくらいボコボコにしてやる!」

「あ、心の声漏れてました?すいません、本心です。と言うか、弱い犬ほど、よく吠えるってやつ、ホントーですね。」

わざと、丁寧な言葉を使って、相手を激昂させる。実際にガウスと名乗った男は、一撃で叩き潰さんと突進系のソードスキルの構えをとっている。一方、リョウトは両手を自由にして、リラックスしている。余裕な態度を見せるリョウトに対してさらに怒りをつのらせるガウス。

2・1・0 DUEL!

カウントダウンが終了して、デュエル開始の合図が空中に表示されるや否や、力任せに突進して、ソードスキルを放ってくるガウス。それに一瞬で接近して、間合いを詰めると相手の手首を掴み、勢いを殺さないように、体を捻る。そして、一本背負い要領で地面へと叩きつける。突進の速度を利用して、地面へと叩きつけられ、HPバーが三割程削られる。そして、無防備にも、地面に伸びているガウスの鳩尾へとソードスキル無しで拳を叩き込む。その一撃はガウスの自慢であった銀の鎧を砕き、ポリゴン片となり消滅させた。そして、それと同時に勝利を讃えるファンファーレが流れた。
デュエルが終わるとリョウトは一仕事終えた後のような清々しい笑顔をシリカへと向けて、転移門へと向かって行った。残された者達は呆気なくやられ、さらに鎧も失ったガウスを呆然としていた。
余談だが、自慢の(中層のなかでは)レア装備の鎧を失い、さらに大口を叩いておきながら、素手に、さらに自分よりも年齢が10は離れている少年に瞬殺されたということのおかげで四天王とやらの称号は剥奪されて、彼がし切っていたギルドは大半の人数が脱退したらしい。









ところ変わって、60層《フロッグの密林地帯》へとリョウトとシリカは足を運んでいた。シリカのレベルより5も上の層だが、リョウト貰って新しくなった装備によってステータスが底上げされたため、シリカでも十分倒せるとのこと。この密林に出てくるモンスターはほとんどが動きがのろく、その上体力が多いものがほとんどでAGIに多く振っているシリカなら、一体一なら一人でも倒せるので、ここを選んだ。そして、レベリング兼修行の場所を選んだもう一つの理由があった。それは………

「ぎゃああ!何これ!気持ちわるっ!!」

シリカが嫌いだった動く花やぬるぬるの触手を持ったモンスター達がPOPするからである。それに関してはただのリョウトの悪戯であるが。

続く



 
 

 
後書き
作「なんかすごく中途半端で終わってしまった。」
リ「だな。てか、なぜに??」
作「何と無くです。特に理由なし。強いて言うなら、中途半端なところで区切って、次を読みたくなるようにする的な?よくドラマとかで使われる常套手段。」
リ「ダメじゃんそれ。で言うか、流石に中層プレイヤー叩きのめすのはよくなかったかな?」
作「そーだぞ!少しは手加減してあげなさい!」
リ「いや、あんたが俺をそうけしかけただろ!」
作「^_−☆まぁね。……ちょっとそんなに殺気出さないでよ!(・_・;」
リ「いや、ちょっとあの失礼な奴のこと思い出したら、衝動が…」
作「ぎゃぁぁぁぁあ!!」
リ「ふうスッキリ(^◇^)。というわけで、またよろしく(^o^)/」 
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