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転生とらぶる

作者:青竹
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コードギアスR2
  0639話

 ニーナをこちらに引き込んでから数日。技術班は時間があればフレイヤに関して調べていた。ニーナのコンピュータに残っていたデータを調べ、そこにあった理論を皆で読み、あるいはフレイヤ弾頭その物を分解し、細かく調べ上げてはデータを調べていく。
 そもそも、シャドウミラーとしてはサクラダイトに関しての技術的蓄積がそれ程多くなかった為に――何しろ本格的にKMFの研究を始めたのは俺が奪ったヴィンセントやギルフォード達のグロースターからだ――これまでのようにスムーズに技術を得る事は出来ていない。
 一応ガン・ルゥは以前から所持していたが、それでもKMFモドキでありサクラダイトの量やそこに使われている技術は高が知れていた。そんな時に意外な活躍をしたのが、ニーナ・アインシュタインだった。
 人見知りやブリタニア人以外に対する恐怖心はまだ捨て去っていないようだが、それでも一応はこちらに協力的な姿勢を見せてきたのだ。
 まぁ、考えてみれば原作のR2でも麗華とオデュッセウスの結婚式やその前日祭に参加していたのだから、それ程驚くべき事では無いのかもしれないが。
 そんな具合に、ニーナを講師として急速にシャドウミラーの技術班にサクラダイトを含むフレイヤ関係の技術は蓄積されていく。
 ……もっとも、ニーナはあくまでも科学者だ。KMF関係にはそれ程詳しくない為に、そっちはギルフォード達が入手してくれた機体データを基に技術を蓄積していくしかないのだが。この辺、前回のブリタニアとの戦いでロイド達を上手く捕獲出来ていればクリア出来たんだが。
 あぁ、そういえばダラス研究所に関しては、残骸の1つすら残さずに消滅した為か、それなりに大きな騒ぎになっている。シュナイゼルとしてはフレイヤの件を秘密にしておきたかったのだろうが、さすがに研究所が丸ごと消失してしまえばそんな風にしていられる筈も無く、新型で開発中だった爆弾が何らかのトラブルにより暴発したと公式に発表されている。
 面白いのが、その原因を俺達に向けている者がいる事だ。新型弾頭に脅威を感じ、少し前にブリタニア軍と戦った俺達シャドウミラーと陽光が何らかの手を打って開発中の爆弾を暴発させたのではないか。ネットではそんな噂が流れているのだ。
 その噂が殆ど正解に近いのだから、俺としては笑うしかなかった。
 とにかく、星刻がブリタニアに潜ませているスパイの報告によると、最近のブリタニア本国は雰囲気が暗いらしい。帝国最強の剣であるナイトオブラウンズ3人が俺1人にやられ、更には捕虜にされるという映像が公表され、そこに続いて研究所の消滅なのだから、それも無理は無いと言えば無理は無いんだが。後、ついでにスザクと俺の問答に関しても色々と問題になっているらしい。……まぁ、皇帝直轄のナイトオブラウンズだけに処罰とかはされていないようだが、自主的に謹慎しているらしい。
 ああ、ちなみにアーニャに関しては基地の1室に隔離してある。世話に関しても量産型Wがやっているので、マリアンヌがギアスでどうこうしようとしても無駄だろう。
 そのマリアンヌを焦らすという目的もあり、アーニャの隔離されている部屋にはTVを置いてあるから、アーニャを通してマリアンヌも現在のブリタニアが置かれている状況を理解している筈だが……さて、どう出るかな?
 ヘルメットを被っている量産型Wはともかく、俺が行けば動き出す可能性も高い。
 いや、魔法にある念話のようにC.C.と連絡が取れるというのを考えると、そこまで焦っていない可能性もあるのか。
 そんな風に思いつつ格納庫にいる技術班、その中でもトップにいるレモンへと声を掛ける。

「レモン、フレイヤに関してはどうなっている?」
「新しく作られた兵器だけあって、色々と不安定な箇所があるのは事実ね。研究データを見る限りでは、あくまでも実験段階というか、取りあえず作動させられるといったところよ。しかも1発ごとに微妙に差異があるから、その調整を考えると……ニーズヘッグに搭載するのは随分と先になるでしょうね」

 難しい顔をしながら、格納庫に置かれているフレイヤ弾頭の収納されているケースへと視線を送るレモン。まぁ、俺達が使っているテスラ・ドライブや重力関係の技術のようにある程度蓄積されてきたのならともかく、フレイヤに関しては正真正銘ここにあるのは最初期の物であるのは変わらないんだし、レモンの心配も無理は無いか。焦ってニーズヘッグに搭載して、いざ使おうとした時に暴発……なんてことになったりしたら洒落にもならないしな。
 そんな風に思っていると、続いてマリューが口を開く。

「それに、フレイヤを使用可能にするとしたら、ヒュドラの方にも改造が必要になるわ。現在のヒュドラの武装は前2つにランツェ・カノーネが1門ずつ、中2つがT.T.キャノンとグレートグランドマスターキー、後ろ2つがメガ・バスターキャノンとブラックホール・ランチャーでしょう? もしフレイヤを使うとしたら、どの武器を外すかの検討もしないと」
「……なるほど。だが、そうは言っても事実上どれを外すかは決まっているだろう? メガ・バスターキャノンとブラックホール・ランチャーはニーズヘッグの中でも強力極まりない武装だから外すのは却下だし、T.T.キャノンも念動力を使ってビームを自由自在に動かせるという利便性から却下。魔法を使う為のグレートグランドマスターキーにしても、こっちの手数の問題で却下となる。そうなると残るのはランツェ・カノーネだけだな」

 ランツェ・カノーネを1門外して、T.T.キャノンを前方のヒュドラに。そして真ん中のヒュドラにはフレイヤとグレートグランドマスターキーといったところか。
 そう説明すると、レモンとマリューも頷く。

「それしかないでしょうね。ランツェ・カノーネは使い勝手のいい武器だけど、他の武器を外せない以上はしょうがないでしょう。……本来ならたった1発の武器の為にランツェ・カノーネを外すというのは馬鹿げた考えだけど、幸いニーズヘッグには他にも大量に武器があるから、それ程影響は無いでしょうしね。分かったわ、フレイヤを発射する為の発射装置をちょっと考えて見るわ」

 そう言いつつ早速とばかりに考えに夢中になるレモンだったが、その寸前で一端こちらの世界に呼び戻す。

「どうせなら開発する発射装置でフレイヤ以外の弾頭も発射出来るようにしないか? さすがにフレイヤ1発の為にランツェ・カノーネを外すのは勿体ないしな」
「それは……まぁ、確かに」

 俺の言葉に頷くレモン。レモンにしても、言葉ではランツェ・カノーネを1門外すのはしょうがないとは言いつつも、出来るのならニーズヘッグの攻撃力を落としたくはないのだろう。確かにフレイヤは極大ともいえる攻撃力を持つ。だが、その大きさを考えるとニーズヘッグに搭載出来るのは精々1発程度だろう。なら、それを補う何かが必要になる訳だ。

「で、そういう風に言うからには何かアイディアがあるの?」

 レモンの代わりにという訳ではないだろうが、マリューが尋ねてくるのに頷く。

「フレイヤの発射装置である以上、新型の武装は自然とミサイル系等になる訳だ。これはいいな?」
「まぁ、そうでしょうね」
「で、だ。そうなると、変えるとしたらミサイルの弾頭になる訳だが……このミサイルにT-LINKシステムを応用出来ないかと思ってな」
「……T-LINKシステムを?」

 興味が惹かれたのか、レモンの視線が俺へと向けられる。
 そんなレモンの深い色を宿す瞳を受け止めながら、口を開く。

「ようは、誘導ミサイルだよ。ただ、今まではNジャマーとかジャマーとか、この世界だとゲフィオンディスターバーでその誘導性を妨害していたけど、ようはその妨害装置に影響されない誘導要素があればいいんだろ? で、俺達には丁度それがある」
「それが念動力?」
「ああ。念動力を実用化している兵器は、俺達の世界以外では存在しない。……いや。正確に言えば、まだ俺達の行った事の無い未知の世界では実用化しているかもしれないが、今俺達が転移可能な世界ではOGs世界しかない。でもって、あそこの世界でも念動力者はそれ程数がいないからT-LINKシステムを乱すような装置は開発されていない。あるいは開発されたとしても、俺の念動力は強力極まりないからな。生半可な妨害装置で防ぐ事は出来無いだろう」

 当然、このアイディアはガンダムから持ってきている。閃光のハサウェイという小説では、ミサイルにサイコミュを仕込むことによりミノフスキー粒子下でも誘導可能なミサイル、ファンネルミサイルを開発しているのだ。なら、サイコフレームを参考にしてT-LINKフレームを開発した以上、ファンネルミサイルを参考にして似たような兵器の開発も可能だろう。
 そんな風に思って出した意見だったのだが、予想外にレモンとマリューは難しい表情を浮かべていた。

「どうした? 無理っぽいか?」
「いえ、可能かどうかと言われれば十分可能なのよ。ただ、その場合……取りあえず、T-LINKミサイルと呼称するけど、恐らくかなり高コストの兵器になるわ」
「レモンの言う通りよ。元々T-LINKシステムは高価だし、それをミサイルに内蔵するとなると……つまり、使い捨てでしょう?」
「まぁ、そうなるだろうな」

 ミサイルなんだから、敵に着弾すれば当然爆発する。そうすれば弾頭が壊れるのは火を見るよりも明らかだろう。
 しかし、なるほど。確かにコストの問題を考えてなかったな。特にT-LINKシステムに関しては高性能な一点物を作るというのが基本になっている。シャドウミラーで現在念動力を使えるのが俺しかいない以上、今まではそれで良かったのだが……これがミサイルとして使う、つまり消耗品にするとなると話は違ってくるのだろう。

「無理か?」
「うーん、今あるT-LINKシステムに関しての設計データは最高級品といってもいい物だから、それをミサイルに使うのは勿体ないわね。でも、T-LINKシステムをミサイルに搭載するというアイディアは捨てがたいし、ちょっと考えてみるわ。廉価版のような物を作れればそれがベストなんでしょうけど」
「そうね。やっぱりそれしかないかしら」

 レモンの言葉に、マリューが同意するように頷く。

「なら、その方向で考えてくれ」
「任せておいて。でも、そうなると開発が完了するまで暫く時間が掛かるわよ?」
「構わない。このギアス世界では今の状況でも過剰戦力と言えるしな。最悪、この世界の揉め事が終わった後にホワイトスターで開発して貰うというのもありだろう」
「そう、そこまでゆっくりと考えているのなら構わないわ」

 これで取りあえず話は終わり。そう告げて、再びレモンとマリューはフレイヤやサクラダイトについての技術的な話を再開する。
 それを見守っていたのだが、ふと格納庫に向かって走ってくる足音が聞こえてきた。この辺、普通の人間では聞き取れなかっただろうな。
 耳を澄ますと、走ってくるそのリズム音は覚えのある人物のものだった。

「アクセル! いるか!」

 その人物、ムウが厳しい顔をしたまま格納庫に入ってきて叫ぶ。
 血相を変えてと表現するべき表情だった。

「どうした? その様子だと余程の事があったみたいだが」
「あったんだよ、その余程の事が。中華連邦がまた動き出したらしい」
「……へぇ、随分と戦力を立て直すのが早かったな」

 6ヶ所同時侵攻して、俺達にやられてからまだ2月程度しか経っていない。更に言えば前回程の戦力は出していなかったとしてもブリタニアとの共同作戦からは20日程しか経っていないのだ。この短時間で戦力を立て直したのはさすがと言えるだろう。
 いや、生産性特化のガン・ルゥが主戦力なのを考えると、それ程おかしなことじゃないのか?

「だが、所詮は中華連邦の残滓だろう」

 元々の中華連邦で、星刻や香凛を筆頭に有能な奴等は軒並み陽光に引き込まれている。まだ向こうに残っているのは、有能ではあるが野心家で建国時に引き込むといらない騒ぎを起こすような奴くらいだ。それと、無能の象徴でもある大宦官。そんな奴等相手だけに、ムウがこれ程まで慌てるのは……いや、待てよ?

「動いたのは中華連邦以外にもいるのか?」
「ああ。前回と同様にブリタニア。そして黒の騎士団までもが一緒らしい」
「それはまた、何とも……黒の騎士団とブリタニアが共同作戦とは、呉越同舟もいい所だな」

 その節操の無さに呆れた様に溜息を吐く。
 だが、それは同時に中華連邦の後の無さを示してもいるのだろう。

「とにかく話は分かった。まずは陽光の政庁に顔を出して来る」

 そう告げ、影のゲートへと身を沈めていく。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:41
PP:120
格闘:274
射撃:294
技量:284
防御:284
回避:314
命中:334
SP:734
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    ギアス(灰色)
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    ???

撃墜数:533 
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