原作に介入=生 不介入=死 何だ!この世界は!
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26話 vivid編開始
前書き
本編はかなり先になると思います。
vivid編からは主人公を巻き込むためにあることをするので、好きな人と嫌いな人が分かれるかもしれません。27話を呼んで嫌だと感じた方はStrikerSで小説は完結したとお考えください。それより先の話でも今までにない設定をつけたり、好き勝手に書いていこうと思っています。
六課が解散してから、半年が経過した。
あの後、夕は地球に戻り生活をしている。変わったことと言えば夕がミッドチルダに頻繁に訪れるようになったことだろう。
今回はなのはの知り合いから頼みがあると、呼ばれて本局の一室で相手が来るのを待っている。5分ほど待っていると、ある人物がやってくる。
「失礼します」
入って来たのは金髪の中性的な顔の青年だった。
「お待たせしてすみません。なのはに紹介されたユーノ・スクライアです」
「初めまして。三河 夕です。お話は剣逹から伺っております」
互いに頭を下げる。
「さて、話を始める前に敬語は無しにしましょう。年も近いですから」
笑顔でユーノは言う。
「わかりま、わかった。それで頼みごとがあるって聞いたんだが?」
「うん。これを見て欲しいだ」
ユーノはホロウィンドウ を操作して画像を出す。
「これは、遺跡か?」
ユーノの話によると、この遺跡は最近発見されたものらしい。最深部までの発掘作業は一応終わっているらしいのだが、難解な遺跡らしく調査は余り進んでいない。そこで無限書庫司書長であり有能な考古学者であるユーノに調査の依頼がきたらしい。 通常の依頼ならユーノ一人で行くらしいのだが。今回の遺跡にはAMFと同じ効果を持つ結界が張られていて魔法が使いづらいらしいのだ。そこで何かあってもAMFの中でも戦える魔道師を探していたところ、その話を聞いたなのはが夕を推薦したらしい。
「なるほど」
納得したようにうなずく夕。
「お願いできないかな?」
遺跡か…すこし興味あるな。少し考えた夕は受けることにした
「わかった。遺跡調査の護衛は俺がしよう」
「ありがとう!。よろしくお願いするよ」
二人は握手する。
そして現在、ユーノと夕は遺跡の建物の入口の前に立っている。入口には獅子の模様が刻まれていた。
二人はバリアジャケットを展開し、非常食の入ったショルダーバッグを持っている。
「さて、行きますかユーノ?」
「うん。お願いね夕」
二人は遺跡に入る。入口を通ると天井から青いスポットライトのような光が二人を照らす。
「うお、何だこれ?」
夕は避けようとしたがユーノが避けようとしないので止める。
「発掘した人が分析した結果、この光には害はないみたいだよ。調査を終えた人がその後、病院に行って精密検査を行なったけど異常は出なかったから大丈夫だよ」
それなら大丈夫か。夕は体の力を抜く。二人は青い光が照らされながら調査を続けた。細かな調査はユーノが一人で行なっている。壁の文字を見つければその前に座り込んで文字の解析を行い。石像を見つければ、壊さないように触って調べた。夕はその間、周囲を警戒し続けた。
「そういえばユーノ。この遺跡が何のために作られたものなのか、わかってきたのか?」
夕は後ろを歩いているユーノに問いかける。
「うん。全部じゃないけどわかってきたよ。この遺跡は古代ベルカ時代の王様の子供が作ったものみたいだよ。でも何の目的で作られたかは最後の部屋を調べるまで結論は出せないな」
「最後の部屋か……前の発掘チームが作った地図によると次がその最後の部屋だな」
夕は地図を見ながら言う。
「うん。そこを調べれば結論が出せると思うよ」
そう言っているユーノはとても楽しそうだった。歴史を調べるのが本当に好きなようだ。そして遂に最後に部屋に到達する。
「ここが最後の部屋か…」
最後の部屋の一番奥に青い石が置いてある。青い石の右側には3メートルくらいある獅子の石像が立っている。
「見かけからして動き出しそうだな、あの石像」
夕が部屋に入って最初の感想はそれだった。
「確かに、でも大丈夫だよ。前の人が調べたときも動かなかったらしいし」
ユーノは石像を気にせずに調査を始めた。夕はその間、警戒心マックスで周囲を警戒していたが何も起こらなかった。そうしていると
「こんなところかな」
調査が終わったのかユーノは青い宝石の前で立ち上がる。
「わかったのか?」
「うん。でも一番知りたいところの決定的証拠は僕達じゃ調べられそうにないな」
少し残念そうなユーノ。
「どういうことだ?」
〈僕達は〉の部分を強調するユーノに疑問を覚える夕。
「この遺跡は古代ベルカ時代の王様の子供が子孫のために残したものみたいなんだよ。その青い宝石に触れると子孫に残したものが出てくる仕掛けになっているんだ」
何とも面倒な仕掛けである。
「この青い宝石にそんな力が」
夕は特に考えもせずに石に触れる。その次の瞬間、石が光を放ち始める。
「ゆっ夕!石が光ってるよ。でもどうして!?」
ユーノも夕も予想外の事態に混乱する。しかし、事態は二人が冷静になる時間も与えてくれない。
〈後継者候補出現。選定の試練に入る〉
どこからか声が聞こえてくる。 そして宝石の右側にあった石像が動き出す。
「ユーノ、俺の後ろに入れ!何だかヤバそうだ」
動き出した獅子の石像に危険を感じた夕はユーノを後ろに庇う。石像はその鋭い牙で襲いかかってくる。
「石像は石像らしく。そこでじっとしてろ!」
夕は石像の牙を掴んで振り回し、地面に叩きつけた。そして全力で獅子の石像の横っ腹を蹴り飛ばす。しかし、蹴られた石像は驚くことに傷一つない。
「どんだけ堅い鉱物でできてんだ。この石像」
石像のあまりの堅さに悪態をつく夕。
「夕、大丈夫?」
「大丈夫だ。でも手加減してる余裕は無さそうだから、この石像、壊すからな」
心配そうに聞いてくるユーノに夕は石像を砕くことを告げる。
「うん。こうなったら仕方ないよ」
許可を貰った夕は体にノッキングガンを当てる。
「凍る火柱 発動!」
夕の凍る火柱は瞬時に石像を氷漬けにし動きを止める。
「終りだ」
夕の手が今度は高温を放ち始める。その温度たるや物体の触れた部分を瞬時に融解させるほどのものである。
「おらぁぁぁぁ!」
連続して放たれた高熱の手刀は石像をバラバラにする。バラバラになった石像は地面に落下して動かなくなる。
「これで終わってくれたら楽なんだけな」
夕が青い石を見ると石はまだ光っていた。
〈後継者候補の戦闘力、確認。引き継がる力 発動〉
光がさらに強くなり。夕の視界を真っ白に染めた。意識が薄れゆく意識の中、夕は恐ろしく低い声で無意識に呟いた。
「またか…」
そこで夕の意識が途切れる。
「収まった………夕は!?」
光が収まりユーノが周りを探すが夕の姿はどこにもなかった。夕の姿は
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