妖精の十字架
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~It ventures together⑤~
前書き
クルスとミラの組合わせバトル、多いですねぇー…(´・д・`)
さて。
更新が無く、「あ、こいつ絶対辞めたな?」
と思われた方もいると思われますが…
大変お待たせいたしました!
いや…その…忙しくてぶっちゃけ小説に手、回りませんでした。
「覇龍の咆哮っ!」
蜘蛛本体でなく、蜘蛛の足元に咆哮を放ち奴の視界を一瞬で奪い去る
その隙に俺とミラはそれぞれ両サイドに動きだし、つぎの行動を開始した
「ミラっ!」
「OK!サタンソウル、カオスソウル!」
ミラのフワフワした雰囲気は禍々しい魔力に飲み込まれ、まさに混沌の形相へと変わる
「混沌の泡!」
俺の進行方向に巨大な泡を生みだす
もちろん、ただの泡ではない
「流石ミラ・・・カオスな泡だことで」
「・・・むぅー」
実はミラは、自分の魔法が闇よりなところに少しコンプレックスがある
本人曰く、『もっと可愛げあればな・・・』だそうで
・・・そんなこと、別に気にならないんだけどな・・・
「双無・覇王拳・・・!」
泡目掛けて渾身の一撃を繰り出す
拳が泡を砕き・・・
「炸裂せよ!混沌の渦!」
爆発した泡は割れるわけでもなく、巨大な渦を生み出して動き回る蜘蛛目掛け寸分狂わず襲い掛かる
「か~ら~のぉ~!」
悪魔の体をテイクオーバーしている割にかわいすぎる声を出しながら
「悪魔の制裁!!」
漆黒の大鎌を取り出して斬りつけた
いや、もうほんと、悪魔なの?天使なの・・・?
「キシュッ・・・」
情けない声を出して蜘蛛は息絶える
おそらく、出番の少なさを訴えたのだろう
「・・・ふう。クルス、魔力強すぎ・・・もらった、魔力渦にするの大変だったじゃない!」
「ん。すまない・・・一撃で葬りたかったんでな」
討伐を終え、俺達五人は合流する
「先生!お疲れ様です!」
「ナイト、お前一瞬真っ暗にしたろ?焦ったわアホ・・・」
軽く頭をたたく
まぁ戦闘中に前がみえなくなるのは流石に危険すぎだ
「まぁまぁ、ナイトさんもそれなりに頑張ってましたのよ?」
「あぁ、魔力で充分に感じたよ。・・・ってかチェス!?」
全身を真っ赤に染め上げ、服からは血が滴っている
「ん?これしきなんてことないですよ・・・」
さ、さすがにこの光景は俺でもひく・・・
笑顔で全身真っ赤ですぜ・・・?
「チェスト、じっとして・・?血、落とすわ」
ミラが型腕だけ水魔に変え、水で洗い流す
「申し訳ない。助かります」
「いいのよ~」
「さて、全員無事なことだし、上の階に向かうとするか」
そう切り出して俺達は中央から上に伸びるらせん階段を上り、次なる階に進んだ
そして、胴の扉を見つけた
それはもう、ここボス、てくらいに怪しい
「僕があけます」
「いや、そこまで用心する必要はないですよ?たかが扉です」
カグヤの楽観発言は緊張した空気をほぐすのにはいいが、たまに空気そのものを壊しかねない・・・
「ま、まぁそうですかね?でも一応僕が」
そう言って扉に手を掛けた瞬間、扉は何の音も立てずに静かに開いた
「真っ暗です・・・」
中は全く明かりがない
まぁ人がいないから当たり前なのだが
「・・灯れ!インフラマリア!」
カグヤの光る植物が部屋一帯を灯す
中には中央に円卓があり、周りに何本かのかがり火があるだけの単純な構造だ
「・・・これっ!?」
チェスとが円卓の真ん中で何かを見つけたようだ
俺たちはチェスの見る先に視線を集める
そこには・・・
「『覇界の扉が開かれし時。全てはおわり。そして始まる。この血塗られた歴史を浄化する者が現れるまで我ら円卓の騎士はこの塔を守り抜く。ここに、覇界竜王バハムートを召喚すー・・・』」
バハムート
覇界でもめったにお目にかかれない上級魔物だ
竜と言っても滅竜魔道士とは関係のない竜だが、その力は絶大だ
「これ、掘られたの555年5月5日ですね・・・」
ってことはだいぶ昔の事・・・だが
バハムートの寿命は約千年。いまだに生きているだろう
「!?上!!!」
ナイトが叫ぶと同時に俺達はなんのためらいもなくその場から飛び退く
「・・・本当にいましたね、バハムート」
「チェスさん、実験台に、とか考えてます?」
「まさか!この場で研究するさ・・・」
チェス、ナイト、ともに戦闘する気満々
「植物、バハムートさんに焼かれちゃいやですね・・・」
「なら一切の攻撃よけなきゃだなっ。頑張れよカグヤ~」
勿論俺も
「え・・・ちょ、あんなのと戦うの!?」
「あー・・・ミラは覇界をよく知らないものね」
ミラはやはりたじろぐようだ。まぁ無理もないが
「私たちの故郷では、このレベルがこの世界でのS級中の下クラスですよ?」
「まぁ、みんなでやれば楽勝だ」
「ブル・・・グゥァァァァァァ!!!」
口から火を吹くバハムート
ARMを光らせるチェス
植物で浮くカグヤ
夜を生み出すナイト
悪魔へと変貌するミラ
陰陽を構える俺・・・
「さぁ、行くぞ!」
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