ファンタシースターオンライン2 蒼穹の剣士
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第八話 死神髑髏の正体
前書き
新キャラですぞー
クルル・エンブラス 年齢16歳 性別女 種族 デューマン
第二学年B組 誕生日3月10日 クラスフォース/テクター
得意武器 長杖 身長146cm 体重46kg イメージ声優 佐倉綾音
容姿 幼くて大人しい雰囲気の顔立ち、額に生えてる二本の角が特徴(本人は嫌っているので普段は隠している)ラージツインテールの髪型で色は赤い
性格 かなりの人見知り、臆病
いきなり魔法少女がジルベールの前に現れ
「そう、このわたしこそ…死神魔法少女、ドクロちゃんなのだー☆」
そう高々と名乗ったが…
ジルベール達の思考は全員一致で
『だ…ダサい…』
しかしここに失礼な少女が一人
アテナ「…ネーミングセンス無い…」
ドクロ「んなっ!なんだとぉー!!」
この挑発的言動を言ったのはただ一人…毒舌アテナだ…
と、
もう一人
クラリスクレイス「なんだその格好は?死神気取りで何が魔法少女だ、頭を冷やして寝言は寝て言え!」
ドクロ「こ…このぉ…チビでガキの癖に…」
クラリスクレイス「誰がチビでガキなのだ!?もう一度言ってみろ!!」
なんやかんやで喧嘩をおっ始めたクラリスクレイスとドクロ…
とここでジルベールは
ジルベール「おい、ここいら一帯荒らし回っているのはお前か!?」
ドクロ「荒らし回っているってのは心外だなー、あたしはストレス発散してたのに」
と軽く返すドクロ
キース「ってか、さっきのスノウ夫妻が獲物って?お前が追ってたのか?」
ドクロ「違うよ、探してたのよ!そしたら君達が狩っちゃってさ、なんかムカついたから滅殺しようかなーなんて♪」
この言動にカリーナと由花里がぶち切れた
カリーナ「あんたね!さっきの当たってたらどうすんのよ!」
由花里「人に向かってテクニックを放つなんて正気の沙汰ではありませんわ!」
ドクロ「うっさいなぁ…別にいいじゃん当たって死ぬわけでもないしー」
ジルベールはこの言葉に怒った
簡単に死ぬという言葉を放った…
自然とジルベールの鋭い双眸が更に鋭くなる
そしてそれは同じナハト家であるヒューイも同じであった
ヒューイ「おい…簡単に死ぬという言葉を使うんじゃねえよ…」
普段のヒューイとは思えない低く、ドスの効いた声で言った
ドクロ「はぁ?」
ジルベール「従兄上?」
ヒューイは更に声を大きくし、ドクロに向かって吠えた
ヒューイ「だからさぁ…簡単に死ぬという言葉を使ってんじゃねえって言ってんだよ!!」
その恐ろしい剣幕にジルベール達は
ジルベール「従兄上が怒るとは…珍しいな…」
キース「ヒューイがあんなになるって、初めて見るな」
カリーナ「あれ…一応ヒューイだよね?」
ユウリ「なんか恐いよぉ…」
由花里「あの方でも怒りますのね…」
アルト「なんか…似合わないね…」
アテナ「…余計にうるさい…」
クラリスクレイス「な、なんだ?どうしたんだヒューイ!?」
普段ふざけてるヒューイとは思えないような振る舞いにジルベール達は驚いていた
ドクロ「クスッ…何真剣になっちゃんてんの?笑える!」
この言葉を聴いたヒューイは遂に…
ヒューイ「絶対に許さんぞぉぉぉぉッ!!練気開放ぉぉぉッ!!」
と叫び、燃え盛る炎の如く、紅蓮のオーラを纏った
ヒューイも数少ない練気開放者であった
ヒューイ「燃え盛るこの感情を炎の拳に変えよ!来い!!『紅蓮手甲・虎炎』(ぐれんてっこう・こえん)!!」
突然ヒューイの両手から肘にかけて炎に包まれ、その中からある手甲が現れた
そのフォルムはまさに炎をイメージとした形で、拳の部分は真っ黒に染まっている
キース「な、なんじゃありゃ?」
由花里「炎の籠手?」
ジルベール「あれは紅蓮手甲・虎炎(ぐれんてっこう・こえん)、従兄上の改造武器だ」
驚いている皆にジルベールは答えた
ジルベールもヒューイの改造武器はあまり見たことがないのである
ドクロ「な、何それ?手が燃えてんじゃん!!」
ヒューイの両手が燃えていることにドクロは一気に恐怖した
あれに当たったら…という言葉が心の中でそう言っていた
ヒューイ「本気で行くぞぉぉぉぉッ!!」
ヒューイは刹那でドクロの後方に一瞬で移動し
ヒューイ「業炎裂砕拳!!(ごうえんれっさいけん)」
ヒューイの右手が激しい炎に包まれ、ドクロに向けて強烈な正拳突きを放った
ドクロ「わわッ!!危なッ!!」
ドクロは当たる寸前になんとか避けたが、ヒューイの拳が地面に触れた瞬間
ドカアアアァァァァァァァァァァァァン!!!!
大爆発を起こした、その規模はドクロが放ったバーンストライクより大きい
爆煙が晴れると地面は大きなクレーターが出来ていた…
それにはジルベール達は驚愕の表情を隠せなかった…
ジルベール「これが…従兄上の技か…」
キース「は、はは…とんでもねえな…」
由花里「な、なんて威力…」
ユウリ「これが…六芒の実力…」
リン「ふざけてるばかりじゃあ…ないんだ…」
と言っていた…
一方ドクロは仮面をしているので表情はわからないが…焦っているように見える
あんな大技を見せ付けられ、そして凄まじい威力を目の当たりにしたのだから
ドクロ「いつまでもやられてばっかじゃ無いもんね!!」
詠唱を初め、鎌を回転させたドクロ
やがて詠唱が終わり、鎌を突き出し
ドクロ「全てを燃やせ!『インフェルノ・ドライブ』!!」
鎌から無数の火球が放たれ、一斉にヒューイに襲いかかった
カリーナ「何なの!?あのテクニック?」
アルト「カスタムテクニックじゃ無いよね」
カスタムテクニックとは習得したテクニックを自由に改造し、威力を上げたり詠唱を短くしたりと出来るが、しかしそう言ったメリットには必ずデメリットがあり、威力が上昇すれば燃費が悪くなったり、その逆もある
ドクロの放った無数の火球は無慈悲にヒューイに襲いかかった
ヒューイは気を開放し
ヒューイ「うおおおおッ!!獄炎壁!!」
炎のバリアが張られ、ドクロの放った火球は全てそれに阻まれた
ドクロ「げっ!!嘘でしょ!?」
ヒューイ「時間が無い…これで決めるぞ!!」
ヒューイは中腰になり両手を右腰に置き、気を両手に集中させた
すると両手から紅蓮の炎が現れ、次第に大きくなってくる
まるでキースのXバスターの様にその炎はもう爆発しそうな位に膨張していた
ヒューイ「喰らえぇぇぇッ!!紅蓮波動砲ッ!!」
両手をドクロに向けて突き出し、開いた手から極太のエネルギー波が放たれた
そのエネルギー波は炎を纏っており、周りの雪を溶かしていた
ドクロ「や、やばッ!!」
ドクロは鎌を回転させ、フォトンの防御壁を作った
そしてヒューイの波動砲がぶつかり、激しい衝撃がドクロを襲った
ピキッ…
ドクロ「?」
ピキキキッ…
ドクロ「防御壁が!?」
その熱量に耐え切れなくなったのか防御壁にひびが入り、そして
パリィィィイン!!
破れた
波動砲はドクロを襲い、大爆発した
ヒューイ「ぐっ…あ…ッ!!」
ヒューイの練気が切れ、その場に倒れた
ジルベール「従兄上!」
ジルベール達はヒューイの下へ向かった
ヒューイは大量の発汗をしていた、その顔は疲労の色で染まっていた
ヒューイ「ふふ…少し暴れ過ぎたかな…」
と笑いながら言った
ジルベール「従兄上、お見事です」
と賞賛した
キース「しっかし今度こそ仕留めたろ?」
アテナ「…あれを受けて生きているなんて…無理…」
キースとアテナはドクロが消し飛ばされた方向を見て言った
ヒューイ「ジル、すまんが…」
ジルベール「わかってる、肩を貸せ…だろ?」
ジルベールがヒューイを支えた途端…
クラリスクレイス「皆!!避けるのだ!」
全員がその声に反応し回避した
するとドクロが持っていた鎌が地面に刺さり、そこにドクロが降りてきた
その姿はもうボロボロであちこち焦げていた
ドクロ「や、やったわね…もう許さない!!全員滅殺!!」
ドクロが鎌を振り回し突撃してきたが、ただ振り回しているだけなので当たらない
ジルベール「この…いい加減にしろ!!」
ジルベールは刹那でドクロの懐へ一瞬で移動し
ジルベール「ナハト流・天翔斬!!」
と宙返りをしながら切り上げたが
間合いが遠かったのか仮面を切っただけであった
ジルベール「ちっ、仕損じたか………ん?」
ジルベールは目を見開いた
ドクロの仮面を切り飛ばし、その素顔は…
幼くて、ユウリに似た感じでラージツインテールの赤い髪で額に生えてる二本の角がある
目の色は左右色が違い、右目が緑で左目が赤だ
「い、い…」
ジルベール「?」
「いやあああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
ジルベール「うわっ!!な、なんだ!?」
突然の大声にその場にいた全員は驚いた
ユウリはその娘を知っていたらしく
ユウリ「あれ?クルルちゃん!?」
クルルと呼ばれた女の子は酷く怯えており、本当にあのドクロなのかと思ってしまう程であった
クルル「あ…ユウリちゃん…」
ジルベール「ユウリ、知り合いか?」
ユウリ「ジルさん、同じクラスですよ」
カリーナ「え?同じクラス?」
ユウリ「ほら窓際の一番後ろの席に…」
アテナ「…いたっけ?こんな娘…」
由花里「でも…こんなに怯えてて…先程のドクロって一体何なのですの?」
そう由花里が疑問を浮かべると
クルル「あ…あの…あの…その…」
何かし言いたそうだったが
クラリスクレイス「なんじゃ!!言いたいことがあればはっきり言え!」
クルル「ひああぁっ!!ごめんなさい!ごめんなさい!…殴らないでぇ…」
とクラリスクレイスの怒気を含んだ声でまた怯えてしまった
ジルベールはそんなクルルを妹と話す様に優しい声で話した
ジルベール「すまない、君の事は殴らないし、怒ったりはしないよ…ただ1つ聞きたい、あのドクロの仮面はどこで手に入れたんだ?」
クルルは渋々答えた
クルル「それは…拾ったんです…ドクロなのに見た目が可愛くて…その…ごめんなさい…」
ジルベールは少し考えて
ジルベール「リン、あの仮面持ってきてくれ」
リン「は、はい」
クラリスクレイス「どうしたのだ?ジル?」
クラリスクレイスがジルの顔を覗き込んで聞いてきた
ジルベール「もしかしたら、仮面に原因があるかもしれない…」
カリーナ「仮面に?」
ジルベール「ああ、さっきから気になるんだ…あの仮面が…」
そしてリンが半分割れたドクロの仮面をジルベールに持ってきて渡した
その仮面をジルベールが物色しているとある1つの部分を凝視した
それは仮面の縁の部分である
その縁の部分に髪の毛程の細い針があったのだ
ジルベール「原因はこれか…」
由花里「何かお解りになられたんですか?」
ジルベール「ああ、こいつはただの仮面じゃない…兵器だ…」
と兵器という言葉が出て来たので一瞬驚いた皆であったが…
クルルは怯えながら聞いてきた
クルル「あ…あの…それ…兵器なんですか?」
ジルベール「この仮面はいわゆる、洗脳兵器と思われるが…今の所そのアンテナらしきものは見当たらない…だとするならこれは縁に着いた針が神経や脳に刺激を与えることで性格が変わってしまう代物なのかもしれない…クルルが仮面をしている時と今の性格の違いは恐らくこの針が原因だろう…」
ユウリ「でも、クルルちゃんあんなテクニック使ったこと無いですよ」
と質問してきたが、ジルベールはもう原因を特定していた
ジルベール「それもこの針が原因だろう…脳に刺激を与えることで今まで使えなかったテクニックや技、後身体能力が向上する仕組みになっているだろう…それとクルル、今体は痛いか?」
クルル「は…はい、あちこち筋肉痛です…おまけに疲れてしまって…もう動けないです」
ジルベール「確定だな…これは装備者のポテンシャルを限界以上に上げる事が出来るが、その副作用として外した時、疲労が襲いかかってくる…俺の練気開放と同じ仕組みだな」
説明を聴いた皆は納得した
そして問題はクルルの処分である
六芒均衡であるヒューイとクラリスクレイスがいるのでこの場で処分が決まる
ヒューイ「今回は、お咎め無しだ!」
クルル「えっ…?」
ヒューイ「故意にやったわけではない、その仮面が原因ならば本人の意思でやってはいない事になる」
ユウリ「それは…クルルちゃんは処分無しって事ですか?」
ジルベール「そう言う事だ…良かったなクルル」
その言葉でクルルがまた泣き出してしまった
今回は嬉し泣きである
ユウリ「クルルちゃん!良かったね!」
クルル「うん…ありがと…ユウリちゃん…グスッ…」
その笑顔を見たジルベールはテレパイプを設置した
ジルベール「皆、帰るか」
そう言って全員テレパイプで帰還した
ジルベールが去った凍土エリアに1つの人影が…
「あの仮面の仕組みを見破るとはな…」
その顔は不気味に笑みを浮かべており、近寄りがたい雰囲気であった
「ジルベール⚫ナハトか………………ふん、先代と同じく甘い男よ…」
そう呟き…
「我らの敵では無いわ…」
そう言い残し、人影が消えた…
後書き
ジルベール「今回は本当に疲れたぞ…」
由花里「私もですわ…」
クルル「あの…マッサージ…やりましょうか?」
由花里「あら、お願いしますわ」
ジルベール「俺も頼む」
エルシア「はいはーい!ジル君は私が担当しまーす!」
由花里「お待ちなさい!何故あなたが出てきますの!?」
エルシア「ジル君はあたしのだから、あたしがマッサージするの」
由花里「勝手に決めたんですの!?」
クルル「あ、あの…」
ジルベール「その辺にしとけ…クルルが困ってるぞ…………………次回をお楽しみ」
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