貯蔵能力を持つ赤龍帝
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
1号とサタンレッドとレヴィアたん
数日後、仮面ライダーが放送された。
冥界ではライダーキックを練習する子供が続出、果てには大人までも練習するしまつ。
そして、開始わずか十数話でレヴィアたんとサタンレッドとの共演が決まった。
「それで、なんで俺がこんなことしなくちゃいけないんだよ」
兵藤一誠は仮面ライダーのスーツを着て魔王と戦うことになっていた。
「いえー、魔王と肉弾戦をやれるスタントマンが居ませんので」
「はぁー、もういいよ。台本は?」
「あ、全部、アドリブでお願いします」
「アドリブはいいが、別にあれ、倒してしまっても構わんのだろ?」
死亡フラグたてた。
「構いません」
OKをもらった。
「悪の手先、ショッカーライダー。そして、レヴィアたん。ここで貴様らを倒す!」
「悪の総帥、サタンレッドにその部下、ショッカーライダー!覚悟しなさい☆」
見事に噛み合っていない。
「出たな、ショッカー!来い」
俺もこのぐらいしても大丈夫だろ。
基本、ライダーは乗り物があるとはいえ基本格闘戦だ。
「なっ!」
サイクロンに乗ったまま、サタンレッドに突っ込む。
予想していなかったのかサタンレッドはあわてて避ける。
その隙をみてレヴィアたんが氷を飛ばしてきた。
それを回し蹴りでレヴィアたんに跳ね返す。
「つ、強い、でも、仲間割れ?」
「これは好都合☆」
「さすが幹部。連携ががうまい」
全く噛み合わないな。こんなので大丈夫なのだろうか?
「時間をかけるのは不利だな。だが、一方に気をとられてはもう一方にやられる」
少し本気をだそう。
「ライダーダッシュ!!」
説明しよう。ライダーダッシュとは、1号のパワーを脚に集中することにより凄まじい速度で走ることができるのだ。
とでも、編集のときに入れてもらおう。
「はやいっ!」
「どこいったの?」
サタンレッドとレヴィアたんの回りをグルグル回る。
「ライダートルネードキック!!」
ライダートルネードキックとは遠心力を加えたライダーキックだ。凄まじい回転により敵の攻撃は弾かれ、キックの威力も増す、攻防一体の技だ。
こんなところだな。
「はぁぁ!!」
「うりゃ☆!」
消滅しそうな魔力を纏ったサタンレッドと絶対零度には届かないがかなり冷たそうなビームを出すレヴィアたん。
「サタンパンチ!!」
「ブリザードクロス☆!」
「はぁぁぁ!!」
ビームを蹴り返し消滅の魔力を無視してサタンレッドを吹き跳ばす。
「残りは貴様だ。幹部、レヴィアたん!」
「っぐ、なんて強さなの、ショッカーライダー。でも、負けない。正義はかならず勝つ☆」
「まだだ、まだ倒れるわけにはいかん」
さすが魔王、余裕だな(魔王たちはけっこうギリギリです)。
「ライダーチョップ!」
「ぐぁ!」
「ライダーパンチ!」
「きゃっ☆!」
やられる演技なんてかなり余裕だな。俺なんか蹴り返せなきゃ死んでいたというのに。
「ライダーファイト!」
もう一度変身のポーズをとることによりエネルギーを上昇させる。
「ライダーダッシュ!」
ライダーファイトにより速度が上がり魔王たちを風が囲む。
「ライダートルネードキック!!」
先ほどの1.5倍近い威力のキックだ。
避けたとしても風圧で吹き飛ばされるだろう。
「っ、最後の力をこの拳にかける!!」
「魔力収束!!全力全壊!!」
魔王両方の魔力が目に見えるほど集まっている。
「エターナルブリザードクロス!!」
氷の砲撃が仮面ライダーを襲う。
「アルティメット、サタンパンチ!!」
さらに滅びの魔力を右拳に集中したパンチが重なりもの凄い威力のパンチが迫ってきた。
「ライダーハイジャンプ!!」
風が自分を中心に集まっていたため、その風を蹴り上空へ逃げる。
「スーパーライダーキック!!」
通常より高い位置にいるためキックの威力も上がる。
全力を使い果たした演技(本当に使い果たした)をした魔王二人にライダーキックをおみまいする。
「っぐ、あぁ!!」
「きゃあぁぁ☆!!」
魔王、二人とも、回転しながら飛んでいった。
どうやら勝ったようだ。
「正義は必ず勝つ!」
ポーズも決めてみる。
「はい、カット、お疲れさまでした」
こうして撮影が終わった。
仮面ライダーの人気はさらに上がり、変身ベルトの玩具も発売決定したらしい。
「むぅー、正義が負けるなんて☆!」
「ヒーローには挫折も必要だというのか」
魔王たちの撮影は、なにやら視点をかえて、初めての敗北として使うらしい。
ページ上へ戻る