蒼の使い魔は悪魔で召喚魔剣士
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赤き魔石の守護者
完全オリジナル本編です。
若干クロスオーバーに見えるかもしれませんが別物です。本人ではありません。
今回出てくるキャラは若干特殊仕様と思ってください。
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嫌な予感が破壊の杖を奪還した後からしてはいたが、それが的中するとは思わなかった。
タバサの元に依頼が来た。
そしてプチ・トロワにて
「で、今度はどんな任務をタバサにやらせるつもりだ?」
イザベラは顔をにやけさせる。
「いつもと同じような任務さ」
なにか面倒なことになりそうだ。と俺は思った。
書簡を放り投げ、タバサはそれを受け取り俺たちは部屋を出る時。
「今回の任務、人形娘と化け物どっちが勝つか」
言ってイザベラは笑っていた。
今回の任務は
ゴウラ山と言う所で化け物が出るらしい。
その化け物を倒すために多くのメイジたちが挑んだらしいが、全員返り討ちにあったと言う。
化け物は人の姿をしていて、様々な武器を使って戦うようだ。だが魔法は使わず武器のみでメイジたちを倒しているらしい。
そのことで貴族たちが魔法も使えない人型の化け物にやられたと言う事実を隠蔽しようとさらに傭兵メイジや私兵を送り込んだりしているようだがどれも失敗に終わり、悪循環になっている状態だ。
そこでタバサにまで依頼が来た、噂が広がる前に化け物を倒せと。
もう噂が傭兵メイジの間で広まりつつあるけどな、セレスタンとかからその噂聞いてるし。
とまあこんな感じの任務だ。
だがこんなの話、原作になかったはずだが……
俺はそう考えつつ、タバサとシルフィードに乗り目的地に向かった。
その途中
「きゅい。人型で武器しか使わず、メイジを倒すのってどんな怪物なのね?」
タバサは黙り込んだままなので俺が話す。
「実際に見てみないことにはわからないな、けど傭兵メイジの間で噂は広まりつつある。様々な武器を使うと言うが、なぜか剣は使わないらしい」
「様々な武器を使うってなんだかお兄さまみたいなのね。でも武器っていったら剣だと思うのに、なんで剣を使わないないのか謎なのね。きゅい」
「俺もそれはわからないな。タバサは何か今回倒す、化け物について知らないか?」
「この山の伝説なら知ってる」
「伝説?」
タバサはこの山の伝説について話してくれた。
この山には名前の由来となった。ゴウラと言う化け物がいて、暴れまわり殺された人も多かったと言う。そこに旅の剣士が現れゴウラ山付近の村の人たちにゴウラのことを聞き、一人で山に向かっていったという。
そしてゴウラを見事倒すことに成功する。だが旅の剣士も致命傷を負い、最後の力を振り絞りゴウラを倒した時にえた力と己の力を使い、命を代償に一つの赤い魔石を作った。なぜ剣士がその魔石を作ったかは不明。
だが後でわかったことは剣士は剣聖と呼ばれるほどの人物だったらしい。
ちなみに剣士が作った赤い魔石は剣士が息を引き取ったと同時に消えてしまったという。
謎の多い伝説だ。
「きゅい、謎だらけなのね」
剣士自体が謎の多い人物だったとも言われていると、タバサは言った。
そんな話をしているうちに化け物がいるというゴウラ山の頂上についた。俺たちはシルフィードから降りた。
「何にもいないのね!」
シルフィードはそういいながら周りをきょろきょろ見る。
タバサは警戒を怠らず杖を構える。
そして俺は何か妙な気配を感じていた。
「なんだ?妙な気配が……」
そしてその気配は俺たちの目の前で強くなっていく、そして
「来るぞ!」
「きゅい!?」
「!?」
俺が叫んだとたん目の前の空間が歪み黒くなっていく。
「きゅい!なんなのねあれ!」
そしてその空間から同じように黒い手が出てくる、そして少しずつ全身が出てきた。
そいつは全身が黒く赤い線がはいっており銀の鎧をつけていた。顔は肌色だが若干黒く、目は赤く光り、銀の額あてに金色の髪をしていた。
そして背中に赤く光る細い三日月に同じく赤く光る槍が三本くっついた翼のようなものが浮かんでいた。
後、そいつは魔法を使っていないのに少し宙に浮いている。
俺はその姿を見て絶句した。
「……モノシフト」
そいつの姿は、サモンナイトクラフトソード物語2に出てくる。主人公エッジのモノシフトと呼ばれる変身後の姿だった。若干顔が黒く目が光っているところとかが違うが。
俺の呟きにタバサは驚く。
「!?知っているの?」
「ああ、少しな、こいつは確実に敵に回すとやばい相手だということをな」
「お兄さまがやばいというなんてよっぽどなのね!きゅい!」
俺たちは身構える。
「我ニ挑ムカ、魔法ヲ使ウ者タチヨ」
「しゃべったのね!?」
シルフィードが驚く。
タバサは普段の表情で。
「挑む」
「ヨカロウ、デハ行クゾ」
そいつはどこからとも無く槍を取り出した。そしてとてつもない動きでこちらに向かって槍を突き出してくる。
俺はタバサを抱えて横に飛んでかわす。その間にタバサは呪文を唱え、氷の矢をそいつに撃つ。
だがそいつは武器を斧に変え一振りで氷の矢をすべて叩き落した。
それを見たタバサは驚く。
俺は一旦距離を置き、タバサを降ろす。
だがやつはまた武器を持ち替え今度は弓を取り出した。
クラフト2では弓は無かったはずだが!?と驚きつつもやつの撃って来る矢を剣で切り落とす。
タバサはエア・ハンマーを当てようとしたが、かわされてしまう。
そして俺は召喚する。
「召喚!金剛鬼!破壊金剛衝!」
赤い鬼が出てきてジャンプし、金棒を片手で縦に持ち、敵を叩き潰さんと落ちてくる。
だがやつは武器をドリルに変え上に向かって突き出す。
ガガガガガという音とともに金剛鬼の金棒は砕かれ、金剛鬼は消えた。
「そんな!お兄さまの召喚獣が敵わなかったのね!」
シルフィードは軽くパニック状態。タバサも驚いている。
俺も驚いた。避けると思っていたからな。
「召喚獣ヲ使ウトハ、ダガソレダケデハ我ニ勝テン」
やつはそう言いながら武器を槍に変え突っ込んでくる。
俺は弓を出しジャンプし相手の攻撃をかわしつつ。
「スプラインアロー!」
俺の弓から赤い光の光線のような矢が数本出てやつへと向かうが槍を回転させるだけでそれを消し飛ばした。
タバサも隙を見て魔法を撃つがかわされ、叩き落されたりする。
俺はタバサに叫ぶ。
「タバサ!」
コクリと頷くタバサ、俺達はやつと一定の距離をとりつつ呪文を唱える。
「恐怖と共に消えよ! 生せ! 極限の嵐!フィアフルストーム!」
「ラグーズ・ウォータル・デル・ウィンデ」
タバサの得意な呪文に合わせ俺も魔法を放つ、二つの嵐が合わさり巨大な竜巻となり相手に襲い掛かる。
やつはドリルに武器を変え力を溜めた後、それを竜巻にぶつけた。
その瞬間周りにすごい風が吹き荒れた。
そして風が収まると、やつは無傷で立っていた。
「……非常識だな」
「きゅい!あれでまったく効かないなんて!」
「スクウェアクラスはあったはず……」
俺たちは驚愕した。
「コレホドノ攻撃ヲシテ来ルトハ、ダガマダダ、我ヲ認メサセテミヨ!」
まだ、あいつは物足りないらしい。
「タバサ、シルフィードに乗って離れててくれ」
「アル?」
「ウィスタリアスを使う」
そう言うとタバサはコクリと頷き、口笛を吹いてシルフィードを呼び、飛び乗って離れる。それを確認した後。
「一人デ我ニ立チ向カウカ」
「ああ」
そして俺は片手を上に上げる。
「抜剣!!」
俺が抜剣覚醒後の白い姿になると。
「ソレガオ前ノ本気カ」
「ああ、そうだ。ここからは本気で行かせてもらう。お前はそうでもしないと倒せそうに無いからな」
「デハ我モ本気ヲ出ソウ」
やつはようやく剣を取り出した。
「やはり、剣を出さなかった理由は本気ではなかったからか」
「本気ヲ出スニタル者ガ現ワレナカッタ」
「お前に俺は認めてもらえたと言うことか?」
「本気ヲ出ス程度二ハナ、デハ行クゾ」
やつは剣を一振りすると地面が割れた。だが俺はさける。
「火焔の帝王、地の底より舞い戻れ!イラプション!」
やつの足元からマグマが噴出す。だが相手はジャンプし後方に避ける。俺は続けざまに詠唱する。
「目覚めよ、無慈悲で名も無き茨の女王!アイヴィーラッシュ!」
着地地点に茨が生えやつを捕らえんと蔓を伸ばしトゲを出す。やつはそれをすべて切り裂く、そしてこちらに向かってきた。
「蒼き命を讃えし母よ 、破断し清烈なる産声を上げよ!アクアレイザー!」
地面に波紋が広がりそこからすごい勢いで水が噴出す。やつは器用に避ける。そして俺に斬りかかろうとする。
俺は剣でガードし相手をはじき返す。そして何回か切り結ぶ。
攻撃が重い。物理攻撃はやつのほうが上かと判断した瞬間、俺はバックステップして後ろに下がりつつ呪文を唱えようとするも相手から黄色に近いオレンジ色の光が飛んで来る。
奥義までつかうか……!
俺はそれを避けつつ呪文を唱える。
「大地の脈動 、その身を贄にして敵を砕かん!グランドダッシャー!」
大地が光り岩が突き出てくる。やつは出てくる岩をすべて切り裂いていく。
「出てくる岩全て切られるとは……」
俺はそうつぶやきながらも相手の攻撃を避ける。
するとやつは一旦離れ剣を構え始めた。そして剣が光り始める。
まさか剣なのに力を溜められるのか!それにあの光りやばい!
俺はすぐさま行動した。
「召喚!アーマーチャンプ!アストラルバリア!そして」
紫色の盾を二つ装備した機械兵が俺に憑依する。
俺は魔法を続けざまに使う
「堅牢なる守護を!バリアー!」
そして俺は構えた瞬間
相手は攻撃を放ってきた。視界全てが黄色に近いオレンジ色に染まる。
「ぐおおおおおお!!」
俺は攻撃を何とか耐え凌ぎながら、呪文を詠唱する。
「ぐ、氷結は終焉、せめて刹那にて砕けよ!インプレスエンド!」
やつの上空に巨大な氷の塊ができ落ちてくる。やつはそれすら一刀両断する。
だがこれは囮
そのわずかな間に俺は詠唱する。
「風、光の波動の静寂に消える時 我が力とならん!シヴァ!!」
俺の呼びかけに応え氷の女王が顕現する。
そしてシヴァは俺の周囲に氷の嵐を巻き起こし、あたり一面氷漬けにして消えていった。
やつを見ると氷漬けになっている、さすがにシヴァの攻撃は避けたり、切ることはできなかったようだ。
だがやつはすぐにまた動き出しそうだ。俺はすぐさま剣を構え振るとオレンジ色の光が伸び、やつの周りに円を描く、そして模様のような文字のようなものになっていき、輪になってどんどん増えて重なっていき塔の様になった。
俺は剣を掲げると剣から緑色の光が溢れ巨大な光の剣になる。
「これで、とどめだ!」
そして俺は剣を振り下ろす。
「魔陣大次元斬!」
光の剣はさっき作った光の塔壊し光を撒き散らしながらやつに直撃し地面が地響きをたてて裂けてめくれていき、白い光の柱が天まで昇る勢いで地面からでた。
そしてあたり一面白い光が照らす。
徐々に光が収まっていき、土煙が晴れていくと。
やつは剣を支えに立っていた。鎧はところどころ砕けている。
あれで立ってられるとか……と俺は驚きを通り越して呆れつつ剣を構えた。
やつは剣を支えにするのをやめ、剣を地面に刺したまま立った。そして
「合格ダ」
「はあ!?」
「オ前ハ我ノ力ヲ使ウニ相応シイ」
「何を言って!?」
やつは赤い光を放ち、俺はまぶしさに目を瞑って、光が収まってから前を見ると。
そこには赤い魔石があった。その魔石は宙に浮いていたがすごい速さでこっちに向かってきて俺の体に入っていった。
「なっ!?勝手に入るな!俺はこれ以上力はいらん!」
俺は元に戻り何とか赤い魔石を出そうとするが完全に体と融合してた。早すぎだろ……
そこにタバサがシルフィードと下りて来る。
シルフィードに擦り寄られ、タバサには抱きつかれた。
俺は、シルフィードはともかくタバサの行動にびっくりし、慌てた。
「きゅい!さすがお兄さまなのね!すごかったのね!きゅいきゅい!」
シルフィードは言い、タバサは無言で抱きつく。
「お、おい。タバサ?どうしたんだ?」
「光にのまれたとき死んだかと思った……」
光にのまれた……ああ、あいつのチャージ付きの奥義くらった時か。あの時光にのまれたように見えていたのか。
「心配させてすまなかった」
俺はタバサの頭を撫でながら謝った。タバサの顔がほんのり赤くなった。
シルフィードがきょろきょろしながら話す。
「ところであいつはどこに行ったのね?」
「ああ、あいつは俺の中に入っていった」
「きゅい!?だ、大丈夫なのね?」
「なんとも無いが……あいつの力を継承してしまったらしい」
「お兄さまただでさえ強いのにまた強くなったのね!きゅい!」
「俺は今までの強さでよかったんだが……」
「強くて、損は無い」
「それはそうなんだけどな……」
そんなことを話しつつ俺たちは帰った。
ちなみに山はできる限り直したが……山半分氷漬けになっちゃったしなぁ……山頂は地面が裂けたりめくれてたり悲惨な状態だったし、ほとんど直せなかったな。
そして学院で寝た俺は夢の中。
神が目の前にいた。そして。
「モノシフトも入れてみたぞ!」
親指立ててグッとかやってるジジイをとりあえず殴った。
「か、神殴るとか……おぬし怖いもの知らずじゃの……」
「俺はお前なんかが神をやっていることが不思議でならない。まともな神はいないのか」
「ひどい言われようじゃのう」
「もう能力はいらんといったはずだが」
「だって面白いんじゃもん」
「もういっぺん殴られたいみたいだな……」
「ま、まて、待つんじゃ!」
「待たん!」
俺はとりあえず神のジジイに魔拳ビックバンくらわせた。
そして。
「もう二度とすんな」
そう言って再び眠りに落ちた。
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FFTの召喚獣は破壊力高すぎな感じがしてなかなか出せませんでしたがようやく出す機会が!シヴァは個人的に好きです。
今回タバサパートを入れようと思ったけど別の機会にすることにしました。もしかしたら後で入れる可能性もありますが。
戦闘シーンをもう少しうまくかけるようになりたいです・・・
では誤字・脱字・感想・アドバイス等お待ちしております。
後書き
クラフトソード2はどっちの主人公もやりました。二人ともいいキャラです。
護衛獣はアーノとレキがお気に入りでした。アーノかわいいです。
後、クラフト2はOPがかっこいいです。
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