炎と森のカーニバル
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第1章~出会い Encounter~
第1話
前書き
はい、みなさんこんにちはー。オデット・リヴェリアです。
……………………………………。
何書けばいいんだろw………
………と、とりあえず、炎と森のカーニバル第1話どーぞーー!
『お前の手を離したりなんかしないよ。ずっと一緒だ』
_______そう、俺は誓った。誓ったはず、なのに。
ナンデ
「あ、れ……? あた、し…………」
「え………………」
するりとお前の手がほどけて、宙を舞って、_________トポンという音。
「あ……あ、あ…………ああ……」
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
・
・
・
「____や__!」
______ん…………? 誰、だろう。誰かが呼んでいる。誰……?
「修也ってば!」
「!?」
呼び声(叫び声)で目が覚めた。机に突っ伏していた顔を上げると、視界にある女が映った。
「全く……修也ったらすぐ寝るんだから……」
その女は頬をぷぅと膨らませて、俺の前の席にドカッと座った。
俺は九条修也(Kujo Syuya)。それでこの品のない女が野々内莉沙(Nonouchi Risa)。俺達は同じ3-Bのクラスメイト。それと同時に小さい頃から家が近い、幼馴染みという切っても切れない面倒な縁があるのだ。
「で! あんた、あたしの話聞いてなかったでしょ!?」
莉沙は俺の机をバンッと叩いた。その迫力満点の叩いた音と声に、周りの視線がこっちに集まる。
「ちょっ! おまっ静かにしろっつーの!」
慌てて莉沙の口を押さえる。莉沙は「あ、」と間抜けな声を出して黙った。
顔を赤くする莉沙を見て、ハァ……とため息をついた。…………そういえば。
さっきの夢……妙にリアルだったな。うんうんと頷いて俺は思い出そうとした。
___________________
…………あれ? ……どんな夢、だったっけ? なぜかその夢の内容が思い出せなかった。すごいリアルチックだったことは覚えているのに。
「……どーしたの修也。何か顔色悪いみたいだけど。」
「へ。あ、…………いや別にっ!」
見上げると莉沙が珍しく心配そうな表情を浮かべていた。少し可愛いなぁなんて思っちゃいましたよ? ただね。見上げると莉沙の顔が。見上げると。正面を向くと、……おふ。相変わらず育ってるなぁ〜ってね。視線を反らしてドギマギしていた高校3年生。ウブなんですよ。ああ、そうですよ。彼女いない歴18年ですから。「やっぱり顔色良くないよ?」と細くて長い手を伸ばしてくる莉沙。
「ちょっっ! だ、だだだ大丈夫デスカラ! これ以上九条さんの豆腐メンタルをつつかないで!」
莉沙は「は?」と首を傾げて、「まぁいいか」と椅子に座り直した。……よかった。
「あ、んで話に戻るんだけど。」
あぁ、そういえばこいつ俺が寝ているときに何か話していたみたいだったな。……またこいつのことだから変なことでも考えていそうなんだけど。
「あっ、あのさ、コスモパニック行か「嫌だ。」
「な……っ、いきなり……」
即答する俺に、たじろく莉沙。コスモパニックとは、最近話題? のテーマパーク的なとこかな。何やらごちゃごちゃしていてまさに俺が嫌いそうなところだ。だって俺、ディズニーランドとかも好きじゃない。人混みとか並んだりするのは好きじゃないんだ。それにしても……、
「コスモパニックなんていきなりどうしたんだよ?」
大体、あそこは子供向きだと俺は思う。…………今、お前だって子供だろってツッコミしただろ。………………。まぁさておき、俺達高校生が行ってはしゃぐところじゃあないよな。
「あたしのお父さんの友達がコスモパニックの関係者で、チケット2枚くれたの。だから、い、行かないともったいないでしょ? 別にあたしだって行きたいわけじゃな「嘘つけ」
莉沙はうぐっと黙った。
「本当は…………行きたいんだろ?」
「な! なわけないでしょ!?」
またガバリと立ち上がった莉沙。
「だってほら、お前顔赤くなってるし。心臓の音丸聞こえだからな?」
その俺のセリフによりカァァァと赤くなる莉沙。それらしい言葉を適当に並べただけなのにどうやら図星だったようだ。……昔から分かりやすいよなぁ。こいつ。
「……っ …………です」
「何言っているか聞こえないんですけど?」
「あーー! もう! 一緒に行きたいっつってんのよ馬鹿あああああああ!!」
「ぐえっ!」
莉沙が俺の顔面を殴って吹っ飛ばされるときに、鳴り響いた昼休み終了を告げるチャイムは、まるで試合終了を告げるゴングのようだった。
後書き
はい、閲覧ありがとうございました。
……ヤバいw ちょーハズいww
とりあえず第2話も後々更新いたしますのでどうか見てください。
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