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転生とらぶる

作者:青竹
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コードギアスR2
  0598話

 ニーズヘッグを受け取り、そのまま魔法球の中でレモンとマリューの2人と2日を過ごし、魔法球の外へと出る。
 このまま一緒に外に出ないのかと聞いたんだが、最優先事項であったニーズヘッグの改修作業が終わった事により、次はシロガネの方に移るらしい。ネオ・グランゾンから受け継いだバリオン創出ヘイロウに関しては、その機能の重要性を鑑みてT-LINKフレームに並ぶ秘匿技術とする事が決定した、
 いや、魔法球の中に保存されて外に出さないというのを考えれば、T-LINKフレームよりも機密度が高いと言えるだろう。
 もっとも、そう提案してきたレモンの気持ちも分からないではない。もしあのバリオン創出ヘイロウを流用するとしたら、武装の関係上恐らくシロガネになる筈だ。そしてシロガネはその大きさ故に小回りが利かず、下手をすれば俺がネオ・グランゾンから奪った時のように奪われる可能性がある。かと言ってシロガネ内部にバリオン創出ヘイロウを設置するというのも、機能の関係上色々と危ない。
 それ等を総合的に考えると、やっぱり魔法球に保存して技術班の研究対象にするというのがベストなんだろう。
 ニーズヘッグにも小型化した為に機能が限定されているとはいってもバリオン創出ヘイロウが装備されているが、そもそもニーズヘッグを上回る性能を持つ機体なんてどのくらいあるのやら。それと、自慢じゃないが俺自身の戦闘技術や操縦技術に関してもな。何しろ、混沌精霊でありGを感じさせないという点だけでも、普通のパイロットが俺に及ばないのだから。
 そんな風に思いつつ、魔法区画から影のゲートを使い交流区画へと向かう。
 もちろん理由としてはコーネリアやギルフォードと合流する為だ。

「……で、何をやっているんだ?」

 交流区画にある影から姿を現しブラブラしていた俺が見つけたのは、地面に跪いているギルフォードの姿とどこか困ったように笑みを浮かべているコーネリアの姿だった。

「アクセルか。お前もギルフォードにちょっと言ってやってくれ」
「アクセル、済まないがこれは私の騎士としての立場故だ。口を出さないでくれ」

 地面に跪いたままそう告げてくるギルフォード。
 とはいっても、このまま放って置く訳にもいかないだろう。何しろ、コーネリアとギルフォードがいるのは喫茶店のオープンテラス。つまりは外だ。交流区画にいる者達が、どこか珍しいものでも見るかのように視線を向けている。
 コーネリアにしても、シャドウミラーの幹部としてこんな視線に晒されるというのは嬉しく無いのだろう。視線で俺へと助けを求めていた。
 その視線に負けるようにして、溜息を吐いてからギルフォードへと声を掛ける。

「ギルフォード。お前が何をしているのかは知らないが、そのせいでコーネリアが周囲から好奇の目で見られているぞ。そろそろ立ち上がったらどうだ?」
「……了解した」

 やはりギルフォードにしても、主君であるコーネリアをそんな視線に晒したくはなかったのだろう。苦虫を噛み潰したような表情を浮かべつつも立ち上がる。

「すいません、姫様」
「気にするな。……アクセル、お前もテーブルについてくれ」

 ギルフォードが立ち上がった事により、周囲の視線も徐々に外れていく中でコーネリアに提案されて頷く。
 元々俺がここに来たのはこの2人に合流する為だから、それを拒否する筈も無い。
 紅茶とサンドイッチの盛り合わせを店員に頼み、コーネリアの隣へと座る。
 特に断りもないままの行動だった為かギルフォードが一瞬ピクリとしたが、コーネリアが何も気にしていないのをその目で見た為だろう。特に何を言うでもなくギルフォードもまた席に着く。

「で、結局何だってあんな騒ぎを起こしたんだ?」
「私は向こうの世界で、ユーフェミア殿下の悪名の広がりを阻止出来なかった」

 ……なるほど。ギルフォードにしてみれば、大事な主君が可愛がっていた妹の件だ。その悪名の広がりを阻止しようとするのは当然だろう。
 だが、全国……いや、全世界にTVで放映をしてしまった以上はそれをどうにかする方法も無かったという訳か。

「あまり気にするな。お前にはまだ言ってなかったが、それに関しては考えがある。きちんとユーフェミアをああいう行動に走らせた理由は公表させてもらうさ。その為の新国家だからな」
「そう言えば、ホワイトスターに戻って来てからすぐに別行動だったから聞いていなかったが、そっちに関してはどうなっている?」

 紅茶の入ったカップを口に運びながら尋ねてくるコーネリアに、小さく頷く。

「ギルフォードには言ったと思うが、問題無く進んでいる。黎星刻もきちんとこっちに協力を約束したしな。やっぱりメギロートの性能をその目で確認したのが効果があったらしい。……ギルフォード、ブリタニア軍ではメギロートに関して把握しているか?」

 そんな俺の問いに、微かに首を傾げるギルフォード。

「メギロートというのは、巨大な虫型の機体という認識でいいのか?」
「そうね。私達の主戦力と言ってもいいでしょうね」

 ギルフォードの問いに答えたのは俺ではなく、いつの間にか俺のすぐ後ろにいたレモンの声だった。ついさっき魔法球で別かれたばかりのレモンに、思わず尋ねる。

「……レモン? どうしたんだ? シロガネの改修に取り掛かるとか言ってたのに」
「あのねぇ。すっかり忘れてたみたいだけど、寝る前にKMFの改造で話があるって言ってたじゃない。それを聞き忘れたのを思い出してわざわざ来て上げたんでしょ……で、そっちの色男がコーネリアの騎士?」

 チラリ、とギルフォードへと視線を向けて尋ねてくるレモン。俺が答える前に、コーネリアが口を開く。

「ああ。私の騎士であるギルバート・G・P・ギルフォードだ。ギルフォード、彼女は私と同じアクセルの恋人の1人で、シャドウミラーの実質的なNo.2のレモン・ブロウニング」
「あら、そこは本妻って言ってもいいのよ?」
「ふんっ、私とてその件についてはまだ諦めた訳では無い。決着はまだこれからだ。幸い、私達には永遠に近い時間があるしな」
「ま、そうね。それにマリューもこの件に関しては色々と主張したい事があるでしょうし」
「他にもネギま世界の4人とか……それ以外にもそれなりに、ね」
「でしょうね。全く、これからどれだけ増えるのやら」

 お互いに笑みを浮かべているが、その口にしている内容は色々な意味で危険極まりない者だった。だが、幸いギルフォードにしてもレモンとコーネリアが親しい関係であるというのはすぐに理解したのだろう。そしてレモンが以前俺の言っていた恋人の1人でもあると判断してこちらへとジットリとした視線を向けてくる。
 そんな視線から逃げるように、運ばれてきたサンドイッチを口にしてレモンの方へと視線を向ける。

「それで、KMFの改造だったな。ガン・ルゥに関してだが、遠距離射撃能力を徹底的に伸ばしてくれ」
「……機動性とか近接用の武装とかは?」
「ガン・ルゥは元々KMFモドキと言われる程に性能の低い機体だからな。遠距離攻撃に特化させた方がいい。機動性は最低限の状態で可能な限りの機動力を頼む。近接用の武装は本当に護衛用としてバルカン程度でいいだろう。基本的に新国家の戦術は前衛をメギロートに任せて、ガン・ルゥは後方からの援護射撃に徹する感じになると思う」
「あら、オーブを思い出すわね」
「まあな。折角無人機があるんだから、前線は無人機に任せて有人機は後方から射撃をするのが人的損耗を避ける意味でも正しいだろう。それに、あるから使うだけであってガン・ルゥを新規生産する予定は無い」
「じゃあ、ガン・ルゥが使えなくなったらどうするの?」
「そうだな……」

 ガーリオン辺りを渡す? まさか、オーバーテクノロジーにも程がある。ならMSならどうだ? あれなら元々が俺達の技術じゃないんだから、いくら技術を盗まれようが……いや、駄目か。基本的にギアス世界の戦艦やら何やらは、KMFを基準として作られている。全長5m程度のKMFを、だ。そこに無理矢理平均20m程の機体を導入しても、戦艦やら何やらはKMFを基準としている以上艦の格納庫に収納も出来ないだろう。となると……
 俺とレモンの話を黙って聞いていたギルフォードへと視線を向ける。

「ギルフォード、ブリタニア軍のKMFの設計図を入手出来るか?」
「それはもちろん構わないが……どの機体を?」
「サザーランド、グロースター……いや待て。それだと駄目か」

 黒の騎士団が持つ、ある意味で最強の対KMF兵器であるゲフィオンディスターバー。サクラダイトに干渉してKMFの動きを強制的に止めるという、まさに反則的なシステムだ。ランスロットのような第6世代以前のKMFは、このゲフィオンディスターバーの対策が施されていない。もちろん個別に対処させるのは無理ではないだろうが、どうせならより性能の高いKMFで設計段階からゲフィオンディスターバー対策がされている機体の方がいいに決まっている。

「ヴィンセント……いや、ヴィンセント・ウォードとガレスだな。エースパイロットにはヴィンセント・ウォードを。一般兵士にはガレスを与えれば問題は無い筈だ」
「……了解した。多少難しい注文だが、姫様の為なら」
「うむ。頼むぞギルフォード」

 ギルフォードの言葉に、コーネリアが満足そうに頷く。

「で、サクラダイトはともかく、それ以外の機体はホワイトスターでキブツを使って組み立てた方が早いんだろうが……レモン、ゲートは1つの世界に2つ設置可能か?」
「無理ね」

 逡巡すらなく、即座にそう告げるレモン。

「理由を聞いても?」
「専門的な話はともかく、簡単に言えば1つの世界に2つ以上のゲートを設置するとお互いが干渉し合ってリュケイオスとのリンク装置が切断される事になるのよ。それと、マーカーに関しても干渉してリュケイオスでギアス世界の座標を特定する事が出来なくなるわ。ニーズヘッグに使っているものはアギュイエウスのシステムを使っているから問題は無いんだけど」
「ギアス?」

 ギルフォードが俺の言葉に不思議そうな顔をするが、この件に関しては後回しだな。今はゲートシステムをどうにかしないと。

「そうなると、現在ギアス世界に設置してあるゲートを別の場所に移すということになるが……それは?」
「そっちに関しては問題無いけど、ゲートシステムを一時的にしろ閉じるとなると当然こっちとのリンクは途切れるわよ?」
「つまり?」
「例の如く時差が起きる可能性があるわ」
「……なるほど」

 そう言われても以前程深刻にならなくても良くなったのは、やはり時の指輪のおかげだろう。他のメンバーと死に別れる可能性があるのは変わらないが、それでも俺の恋人達3人だけはいつまでも待っていてくれている。そう信じる事が出来るからだ。

「そうなると、なるべく時差を少なくする為には量産型Wにでもギアス世界に現在設置しているゲートを停止させて、次の瞬間に新しく設置する場所で俺が新たにゲートを展開する……ってのがいいのか?」
「そうね。それなら大丈夫よ」

 となると、ゲートを新たに設置するのは新国家の樹立後。具体的に言えば黒の騎士団が蓬莱島に移った後だな。

「一応聞いておくけど、他にも何かゲートシステムについて知っておいた方がいいような事はあるか?」
「うーん。……そう、ね。基本的にゲートは地球とかの惑星にしか設置出来ないと考えておいて。例えば、戦艦の中にゲートを設置するとかは出来ないから」
「何でだ?」
「ゲート自体が動いていると、マーカーがずれたりするからよ。リンク装置に関しても同様に、ゲート自体が急激に動いているとリュケイオスの方でエラーが出ると思うわ。この辺はやっぱりアギュイエウスをコピーしたリュケイオスの限界なんでしょうね」

 一応地球とかは自転や公転をしてるんだが……まぁ、その辺は恐らくシステム的に問題無いんだろう。

「とにかくゲートについての話は分かった。……で、話を戻すが」

 視線を俺とレモンの話を興味深そうに聞いていたギルフォードへと戻す。

「メギロートがフランス州でブリタニアとEUの戦いに乱入したのは情報が広まっているか?」
「ん? ああ。ブリタニア軍では正体を確かめる為に大騒ぎだな。何しろ今まで見た事も聞いた事も無い異形の機体が戦場に乱入してきて、更にはブリタニア、EUの両方に攻撃を仕掛けたんだからな。その2つに攻撃を仕掛けたので中華連邦の機体ではないかと疑われもしたが……KMFで無いのは見れば明らかだ。結局アンノウンとしてブリタニア軍は必死になって探している。恐らくEUも、そして中華連邦も……な」
「……メギロートにそこまで圧倒されるの?」

 ギルフォードの言葉を聞き、思わず呟くレモン。

「完全に奇襲だったからな。それに、ブリタニアやEUにしてみれば未知の機体だ。対処の仕方が分からなかったんだろうよ」
「なるほどねぇ……」
「それにシャドウミラーの技術力が上がって、メギロートの性能自体も上がっている以上は機動力重視で装甲の薄いKMFは当たれば撃破出来るし、逆に向こうの攻撃は基本的にKMFを撃破する為に開発された武器だからメギロートに対してはそれ程有効じゃない」

 俺の言葉に、苦笑を浮かべるギルフォード。自分自身が騎士としてKMFに乗っているだけに、やはり愛着があるのだろう。もっとも、ギルフォードにはヴァルシオン改に乗って貰うつもりなのだが。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:41
PP:0
格闘:274
射撃:294
技量:284
防御:284
回避:314
命中:334
SP:734
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    ギアス(灰色)
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    ???

撃墜数:509 
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