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勇者指令ダグオンA's どっこい

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第六話 ロボットサイモン


第六話 ロボットサイモン


ある日の八神家

『キングロォォォダァァァァァ!!』

エクスカイザーが合体するシーンを見ているリインはお茶碗を持ったままテレビに釘付けだった。

「おいリイン夕飯くらいちゃんと食べろよ」

「そうだぞ父さん」

ヴィータとサイモンに注意されるとリインは立ち上がった。

「決めたです!!リインは将来ロボット博士になるです!!」

それを聞いたサイモンが・・・

「だっはっは~父さんにロボット作るなんて無理無理~」

「サイモン君の・・・馬鹿~~~」

「あうち!!」

リインに氷漬けにされるサイモンだった。



その夜

トンテンカンテン

リインの部屋から黙々と聞こえてくる金槌の音。

「おいリインとっとと寝ろよ」

凍っているサイモンにお湯をかけながら言うヴィータ。

「嫌です!完成するまで寝ないです!リインにだってロボットの一個や二個作れるんです~」

金属を打ち付けているリイン。

「体壊すなよ~」

そう言ってサイモンを溶かすヴィータだった。


翌日


「う~寒い・・な!!」

と氷漬けから解けたサイモンがリインの部屋を訪れると・・・

そこにあったのは金属でできた物体。ジーッと見るサイモンは・・・

「やい動け!・・・動かない・・・ん?」

金属でできた何かを覗いてみると・・・

「空っぽだ・・・動かないじゃん「動くです!!」!!」

寝言で叫んだリインを見たサイモンは・・・

「ん?」

寝ぼけ眼をリインが目を覚ますと・・・

ギギギ

リインの作ったロボットが動いた。

「ヴィータちゃん~リインのロボットが動いたです!!」

階段をくだりヴィータにロボットが動いたことを報告するリイン。

「あ?んな馬鹿な・・・あ」

ヴィータが降りてきたロボットを見ると・・・

(あ~サイモンが入ってんだな)

実はリインロボットに入っているサイモン。

「そうだ!サイモン君にも見せるです!」

「「ギク!!」」

ギクリとするサイモンロボットとヴィータ。

「な・なあロボットにサイモン探してこさせればいいんじゃねえか?」

「そうです!ロボットさんサイモン君を探してくるです!!」

敬礼するサイモンロボットは玄関を出ると・・・・

「は!!」

すぐに脱ぎ捨て玄関から再び入った。

「おう父さん!どうしたい?」

サイモンが玄関に入ると頭にダイブするリイン。

「サイモン君リインのロボットが動いたです!!帰ってくるまで待ってるです」

「あ!俺用事思い出した!!」

「だめです!!リインと一緒にロボットさん待つです!!サイモン君の頭からロボットさん見るです」

余程気に入ったのかサイモンの頭から離れようとしないリイン。困ったサイモンとヴィータが出した結果。


選手交代

「これがリインのロボットさんです」

ヴィータがこっそり庭から出るとサイモンが脱ぎ捨てたロボットに着替え参上した。満足そうなリイン。

「あれ?ヴィータちゃんは?」

「「ギク!!」」

「ヴィータちゃんが来ないとご飯が食べられないです~」

「あ!俺探してくる!ロボットお前も来い!!」

ヴィータロボットを引き連れ玄関を出ると・・・


選手交代


食卓に着くサイモンロボットとリインとヴィータ。サイモンロボットが朝食を食べようとすると・・・

「だめです!これはサイモン君の分です」

「いやリイン食わせてやれよ」

「ロボットさんはご飯食べなくても生きていけるはずです!!」

あまりにも理不尽な言葉にあんぐりになるサイモンロボット。

「そうだこれを食べさせるです!!」

するとリインが自宅用のコンセントに配線を繋ぎサイモンロボットに繋いだ。

結果

「#“&$#$(%$(&$%&##$%#%&$」

サイモンロボットの身体に数億ボルトの電流が流れた。もがき苦しむサイモンロボット。

「なんか嫌がってるみたいです」

「いや多分喜んでるんだ」

必死にごまかすヴィータそれを聞いたリインは・・・

「じゃあ電流倍にするです♪」

「()‘」(’(&‘&$%&#’“#$”#$&“&)%‘&’(%&$$%”#$“#$”&%)‘%&%%&#$%“’$#%&)$&$‘%’(%(‘%」

倒れるサイモンロボット。





「まったく死ぬところだったぜ・・・」

おにぎり食べながらぼやくサイモン。

「リインもすぐに飽きるってそれまでだよ」

「身体もたねえよ」

「んじゃリインの夢ぶっ壊すのか?」

しぶしぶロボットを続けるサイモン。

「ロボットさ~ん掃除してください~テレビつけてください~お菓子持ってきてください~」

ものすごく顎でこき使われるサイモンロボット。

「もうこれからは全部ロボットさんに任せてはやてちゃんを楽させるです~あ!木に風船が引っかかったですロボットさんジャンプで取ってください」

リインにそう言われると10メートルはあろう木の鉄片に向かってジャンプするサイモン。この着ぐるみに仕掛けでもあるのかサイモンの身体能力が高いのか謎である。

「ロボットさんお買い物行ってきてください」

休み無しで18時間以上働かされているサイモン。

「大丈夫です!ロボットさんは休まなくて生きていけるです」

そう言われ買い物に出たサイモンロボットは・・・

「やってられるか!!」

着ぐるみをゴミ捨て場に捨てるサイモン。


買い物を終わらせ帰宅すると

「おかえりです~あれ?サイモン君?ロボットさんは?」

「父さんがこき使うから出てった」

「ガーン!!」




夕暮れの土手

「ロボットさん!もうこき使わないから帰ってきてくださ~い」

どこにいるかもわからないロボットに向かって叫ぶリインを見たヴィータは・・・

「おめえ何でもうちょっと我慢できなかったんだよ?」

「だって親びん俺にだって人権があるぞ!」

「おめえにそんな大層なもんは無い。見ろよあのリインの寂しそうな顔」

物凄く泣いているリインを見たサイモンは

「俺にだって人権くらいあるもん!!」

そう言って走り去っていってしまった。

「おいもう帰るぞ。ロボットだって羽伸ばしてるって」

「嫌われたままさよならは嫌です~」

その時

ガシャコン

リインとヴィータの前に現れるサイモンロボット。

「あ~ロボットさん帰ってきてくれたです~」

フルサイズになりサイモンロボットに抱きつくリイン。

「うわ~汚れちゃったです~帰って一緒にお風呂です」

((え?))


八神家のお風呂

「ブクブクブクブク」

サイモンロボットを湯船に沈めているリイン。

「もっと浸からなくちゃ駄目です~」

「ブクブクブクブクブクブクブク!!!」

風呂上りの溺死寸前のサイモンはこう思った。

(子供の夢を守るのは大変だああ!!)
 
 

 
後書き

何!?機動六課に査察が入った。普段やましい事がなければ大丈夫なんで無い?なぬ!?はやてが体調を崩しただと!!査察官が帰るまでに誤魔化さなければ!

次回!勇者指令ダグオンA’s どっこい 機動六課への査察

はやて!頼むから家で休んでろ!

 
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