地球最後の日には・・・
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無人の校舎~Girl viewpoint~
前書き
慌ただしい町の中、人混みを避け何とか学校に辿りついた。
世界が終わる。______そんなことどうでも良かった。
こんな辛いだけの毎日、早く地球なんて滅びればいいと思う。
地球が滅びる、それは私にとって幸せなことなのかもしれない。
やはり学校は無人だった。
こんな静寂に包まれている学校を見るのは初めてだ。
「毎日このくらい静かならいいんだけど・・・」
無人の校舎に本心を明かす。
明かしたところでどうということはないのだが、少しだけ心が軽くなったようなきがする。
このまま叫びたい。
どうせ地球は終わる、何をしても許されるし叫んでもなにも言われない。
叫ぼうと息を吸い込んだとき・・・
校舎の窓を割ろうとする人影が見えた。
たしかあの人は・・・
そう遠くは離れていない。
叫ばなくて良かったと安堵のため息を漏らす。
そっと近寄ってみる。
「あ」
彼は私に気づいた。
驚かすつもりはなかったのだが彼は目を丸くさせていた。
「あ、危な・・」
彼の持っていた石が彼の頭に落下する。
彼は頭を抑え、その場にへたりっこむ
そうとう痛そうだが大丈夫だろうか、私は大丈夫ですか?と問いかける。
彼は必死に笑顔をつくり大丈夫だよ~なんて問いかけに答える。
____痛いくせに・・・
あぁ、ダメだこれ以上この人に近づいたら・・・また、傷つけてしまう
私の脳裏に思い出したくもない、辛い過去の記憶が流れ込んでくる。
_________早くこの人から離れないと・・・。
後書き
早く帰ろ・・・
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