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ヘタリア大帝国

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TURN143 ラストバトルその十

「全てが終わる」
「勝ってですね」
「激しい戦いになる、しかしだ」
「それでもですね」
「我々は勝つ」
 間違いなく、というのだ。
「それではだ」
「安心してですね」
「向かうだけだ」 
 こう言ってそのうえでだった、彼等は。
 その星域の中に入った、するとそこは。
 まさに巣だった、ラムダス達が途方もない数で存在していた。
 大怪獣達の数も多い、星域の至る場に不気味な者達がいる。
 そしてその奥にだ、白くとりわけ禍々しい巨大な姿をした怪物がいた。それがだった。
「あれがだ」
「ラムダスの女王ですか」
「そうだ」
 柴神はこのことも東郷達に告げた。数が多いせいかラムダス達は連合艦隊が入って来たことにすぐに気付きやって来る。
「あれこそがだ」
「あれを倒せばですか」
「倒せる」
 必ずだというのだ。
「それではだ」
「はい、それでは」
「一隻も離れてはならない」
 今の陣からというのだ。
「わかったな」
「離れればそこで、ですね」
「そうだ、その艦は奴らに食い尽くされる」
 柴神はこうエルミーに答えた、
「それだけでな」
「そうなりますね」
「そしてだ」
 柴神はさらに話す。
「この戦い、一隻でも失えばだ」
「戦力を失うことによって」
「勝利の可能性が減る」
 即ち人類の未来が脅かされるというのだ。
「何としても勝たなければならないのだ」
「では」
「総員陣から離れてはならない」
 柴神は強い声で告げた。
「そしてだ」
「生きて帰るんですね」
「元の世界に」
「これは私からの命令であり願いだ」
 その両方だというのだ。
「ではだ」
「はい、それじゃあ」
「今から」
 総員柴神のその言葉に頷いてだった、そうして。
 彼等は戦いに入った、既に周りはラムダスで満ちていた。その彼等を見てだった。
 東郷は総員にだ、こう告げた。
「艦載機も対空ミサイルも止まることなくだ」
「放ってですね」
「そうだ、敵を寄せ付けぬな」
 こう指示を出す。
「そして前方に集中攻撃を浴びせてだ」
「道を開きますか」
「そうすることだ」
 秋山にも述べる。
「わかったな」
「女王の前までの距離はそれ程ではないですが」
「それでもな」
 そこまでにいるラムダス達の数が尋常ではない、それでだった。
「険しい道になることは間違いない」
「けれどやるしかないでしょ」
 キャロルがここで東郷に言う。
「そうでしょ、今は」
「その通りだ、周りを固め前を薙ぎ払ってだ」
 そうしてだというのだ。
「前に進むとしよう」
「周りはですね」
「弾幕と艦載機で防ぐ」
 周りに群がろうとしているラムダス達はというのだ。 
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