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ヘタリア大帝国

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TURN143 ラストバトルその八

 田中だった、あの威勢のいい顔でモニターに出て来たのだ。
「よお、助けに来たぜ」
「田中元帥!?」
「まさか!」
 日本も秋山もモニターに出て来た田中を見て顔も驚かせた。
「どうしてここに」
「いらしたのですか!?」
「私が設計、開発した超潜水艦に乗っているのだ」
 今度は平賀が出て来た、今も久重の口から話す。
「三人共だ」
「総統、お助けに参りました」
「カテーリンちゃん、大丈夫!?」
 今度はエルミーとミーリャがモニターに出て来た、そのうえでそれぞれの主と親友に言うのだった。
「ご命令に逆らい申し訳ありません」
「また一緒に戦おうね」
「いや、ここに来るなという命令は出していない」
 レーティアはまずそれはよしとした、そのうえでエルミーに言うのだ。
「しかし御前も来たのか」
「総統だけではと思いまして」
「私もなの」
 ミーリャはカテーリンに言う。
「それで平賀長官が開発してくれた超潜水艦に乗ってここまで来ました」
「そうしたの」
「資源は三隻の潜水艦を建造するだけのものがあった」 
 平賀もここで話す。
「それで建造してみた」
「そうだったのか」
 レーティアは平賀のその言葉を聞いて頷いた。
「それで来たのか」
「ああ、俺も戦わせてくれるかい?」
「駄目だと言って断りはしないな」
「誰がそんな命令聞くかよ」
 田中は東郷の問いにいつもの激しさで答えた。
「とことんまでやるに決まってるだろ」
「そうだな、では最後まで戦え」
「ああ、それで今度こそあんたから長官の座を奪ってやるぜ」
「ははは、そうでないとな」
 面白くなくかつ田中らしくない、東郷も受けて立っている。
「ではだ」
「最後の最後までやらせてもらうからな」
「では私もです」
 エルミーもあらためてレーティアに言う。
「総統、お傍に」
「うむ、宜しく頼む」
 レーティアもエルミーを受け入れて返事を返した。
「それではな」
「はい、それでは」
 エルミーも受け入れられた、そしてミーリャはというと。
 カテーリン自らだ、こう彼女に言うのだった。
「じゃあ今もね」
「うん、一緒に戦おうね」
「私ミーリャちゃんがいたら最後まで戦えるから」
「それじゃあね」
 こう二人で笑顔で話していた、二人はもうそうなっていた。
 こうして三隻の超潜水艦も合流した、大和も無傷で済んだ。
 柴神もこのことについて満足している顔でこう言った。
「思わぬ事態だ、しかしだ」
「いいことですね」
「無傷で決戦に挑める、それにだ」
「三隻も加わりました」
「やはり潜水艦の存在は大きい」
 この兵器のことも日本に言うのだった。
「超潜水艦はな」
「ではこの戦いは」
「勝利は間違いない」
 これまで以上にだ、それは確かになったというのだ。
「二つの世界を救える」
「それでは」
「全軍このままだ」
 進もうというのだ。 
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