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ファンタシースターオンライン2 蒼穹の剣士

作者:竜胆
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第二話 一騒動の後もまた一騒動

 
前書き
登場人物
カリーナ・アイテール 年齢16歳 種族 ニューマン 性別 女
第2学年B組 誕生日 10月13日 クラス ハンター/フォース
得意武器 長杖 身長153cm 体重42kg
イメージ声優 伊藤かな恵
容姿 幼い顔立ちでややつり目、カジュアルロングの茶髪。目の色は橙
性格 勝気、ツンデレ

ユウリ・ラトアーヌ 年齢16歳 種族 ニューマン 性別 女
第2学年B組 誕生日5月4日 クラス ファイター/フォース
得意武器 双小剣 身長 151cm 体重43kg
イメージ声優 三上詩織
容姿 カリーナと同じくらいの幼い顔立ちで、こちらは目が少し垂れぎみ。白色ロングツインテールの髪型で、目の色は水色
性格 大人しい、優しい

岬城結花里 年齢16歳 種族 ヒューマン 性別 女
第2学年B組 誕生日7月18日 クラス ブレイバー/ガンナー
得意武器 弓 身長161cm 体重43kg
イメージ声優 茅野愛衣
容姿 日本で言う大和撫子のような美しさの顔立ち、 ロングストレートの黒の髪型で、目隠しをしている
性格 お嬢様で高飛車だが、優しい一面もある
異名 月夜の姫君

エルシア・ラトゥール 年齢16歳 種族 デューマン 性別 女
第2学年B組 誕生日6月23日 クラス ブレイバー
得意武器 銃剣 身長 157cm 体重41kg
イメージ声優 戸松遥
容姿 元気さが滲み出るような顔立ちで、可愛いらしいポニーテールのピンク色の髪型で、目の色もピンク
性格 天真爛漫、天然

アルト・クラレント 年齢16歳 種族ニューマン 性別 女
第2学年B組 誕生日11月6日 クラス フォース/テクター
得意武器 タリス 身長 163cm 体重 43kg
イメージ声優 早見沙織
容姿 大人な感じの顔立ち、人を癒すような眼差しが特徴。ローゼンロングテールの青色の髪型で目の色は黄色
性格 歌うことが大好き 少し天然
異名 流星の歌姫

アテナ・スウェア 年齢16歳 種族 ヒューマン 性別 女
第2学年B組 誕生日8月20日 クラス ハンター/ファイター
得意武器 槍 身長165cm 体重45kg イメージ声優 桑島法子
容姿 小麦色の肌で、由花里、アルトと比べると幼い顔立ち。ジルベールに負けない位の鋭い双眸。サイドポニーの黒茶色の髪型。
性格 無口で無垢。
異名 烈空の戦姫  

 
ハルシオン学園に襲ってきた暴徒達はジルベールとキースによって鎮圧され、二人はカリーナ・アイテール、ユウリ・ラトアーヌに先導され職員室へと向かっていた。

キース「しかし二人でよくあそこまで耐えたな、まだ研究生だろ?」

カリーナ「はぁ?何言ってんの!あたしはアークスよ、もう現役なの!」
ユウリ「最近なったばかりだけどね」
カリーナ「余計な事言うんじゃないわよ!」
ユウリ「事実じゃん、何が悪いの?」

二人で喧嘩しそうな雰囲気になって来たので俺は
ジルベール「大声で騒ぐな…いつになろうがアークスであることには変わりはない」

この言葉に二人は喧嘩を止め、再び案内してくれた。


カリーナ「ここが職員室よ」

キース「そっか、ありがとな」
ジルベール「すまないな、案内までしてもらって」
二人が感謝の言葉を述べると

カリーナ「べ、別にあんたたちの為じゃないからね頼まれたから案内しただけよ」
とカリーナは顔を赤くして言い放った

ユウリ「ごめんなさい、カリーナちゃん素直じゃなくてつい意地張っちゃうんです」
とユウリが謝罪してきたが

ジルベール「ああ、いいよ」

カリーナ「んじゃ、あたしはもう行くね」
ユウリ「できれば同じクラスになると良いですね」


そう言って二人は歩いて行った…


職員室で副担任の先生に会った、眼鏡をかけてて、いかにドジっ子という言葉が似合いそうな雰囲気であった。

「ナハト君とイクリプス君ね、私はセシル・エアです。第二学年B組の副担任をしています」

キース「副担任?担任はいねえのか?」

セシル「はい、担任は現在職員会議中でして、後から来るそうです」

ジルベール「そうですか、ところで先生もアークスなんですか?」

俺がそう聞くと

セシル「はい一応…少し前にここの校長からスカウトを受けまして…」

キース「教員にスカウト制度なんてあるんだ」
ジルベール「らしいな」



そう話していると第二学年B組の看板がある教室へと着いた

セシル「お二人はここで待っていて下さいね」

と言いつつ、中に入って行った

それからしばらくしてセシル先生の声がして
セシル「ナハト君、イクリプス君、どうぞ」

俺とキースは教室の中に入った










………
…………………





ジルベール「おいキース…」

キース「お、おう…」

俺とキースは非常に困惑している
何故なら…


ジルベール「キース、お前から見て男子はいるか?」
そうキースに確認すると

キース「いや…いない…な」

やっぱり…

ジルベール「この学校は共学なんだよな…」
キース「あ、ああ」

そう、このクラス…

男子が一人もいないのである…

これはある意味きつい…

そんな俺達に先生は

セシル「じゃあ、まずナハト君から自己紹介をお願いします」

と言ったので俺は教壇に立った

すると教室内の女子達の視線に一瞬圧倒されたが、そこは平然と受け流して自己紹介を始めた

ジルベール「今日からこの学校で世話になるナハト家当主、ジルベール・ナハトだ。俺は現在、アークスとして活動しているので会わない日があるかもしれないが…一年間、よろしく頼む」

「・・・・・・・・・・・」

ジルベール(なんだこの沈黙は…きついな…)

すると

「キャーーーーーーーーーーーーーッ!!」

ジルベール「うわっ、なんだ?」

女子達の黄色い悲鳴に耳が潰れそうだ

「ヤバいッ!超イケメンだよッ!」
「見つめられたら失神しちゃいそう…」
「武門の名家のナハト家の当主、ああ…守ってほしいよぉ…」
「クール系のイケメン、もう最高ー」
「ジルベール様ぁ~」


女子達のテンションは最高潮に達していた

セシル「お静かに!まだ一人いますよ!ではイクリプス君自己紹介をお願いします」

そう言ってキースは教壇に上がり笑顔で自己紹介を始めた

キース「キース・イクリプスだ、ジルと同じくアークスの一員だぜ、射撃の事で聞きたいならいつでも教えてやるぜ、一年間よろしく」

最後はキースお得意の笑顔で終わった、そして

「キャーーーーーーーーーーーッ」

また女子達の黄色い悲鳴…
うるせぇ…耳が痛い…

「こっちも超イケメンだよー!」
「クール系のナハト君に対して、明るい系のイケメン!」
「笑顔がステキーーーーッ!」
「イクリプス社の御曹司、玉の輿狙えるよー」
「あたし射撃苦手でーす、教えてくださーいキース様」

キース「あ、あはは…」

バタンッ!
いきなり教室の扉が開いて一人の女性が
「はいはい~騒がない騒がない、イケメンが来たって大きい声出さない」

ジルベール「え?」
キース「おいおい…」

なんとそこにいたのは
ジルベールの姉、アクア・ナハトであった

アクア「自己紹介は済んだかい?ジル」

ジルベール「あ、アクア姉…」
キース「アクアさん!?」

アクア「こらこら~お姉さんじゃなくて先生だよ~」

なんでここに?
なんでアクア姉さんがここにいてしかも担任なんだよ…

家に帰ったら尋問してやる…覚悟しろよ…

アクア「ささ、空いてるとこが君達の席だから、ほい座った座った」

俺らは空いてる席に向かったがそこにいたのは俺の左にユウリ、右にカリーナがいたのだった

カリーナ「同じクラスになるとはね…」
ユウリ「本当に同じクラスに…しかもジルベールさんが隣…///」
と頬を赤めた

ジルベール「ユウリ、顔赤いぞ?大丈夫か?」
ユウリ「ひゃいっ!だ、大丈夫です…」

カリーナ「まあ、知ってる人が近くってのも良いわね」

キース「おいおい、知ってるってさっき会ったばっかだろ?」

カリーナ「ほとんど知らない人だもん」

ジルベール「…」
ジルベールは自分の前の席が何故空いているのか気になってた

カリーナ「どうしたの?」

ジルベール「いや、俺の前の席って誰?」



とそこへ…

バタンッ!!
「ごめんなさい!遅れましたぁっ!ああ~あたしのばかばか!」

桃色のポニーテールの少女だった

アクア「はい遅刻」
「うう…あたしのばかばかぁ…」

アクア「もう、分かったから、ほい自分の席に」
「はーい…えっ?」

ポニーテールの女の子はある人を凝視していた
その先は…ジルベールであった
そしてジルベールもポニーテールの女の子を凝視しており、同時に驚いていた

ジルベール「ま、まさか…エルシアか?」

エルシアと呼ばれたポニーテールの女の子は目を輝かせて
エルシア「え、嘘…ジル君!?」

隣にいたユウリが
ユウリ「知り合いですか?」
と聞いてきた

ジルベール「いや、幼なじみだ…」
エルシア「ジル君!会いたかったよぉ!」

といきなり俺に向かって猛ダッシュし、抱きついた

エルシア「会いたかったよぉ…寂しかったんだよぉ…(ムギュウゥゥゥ…)」
ジルベール「わかったから、離れてくれないか?」

そう言ってエルシアは離れた
しかしカリーナはエルシアにある疑問を浮かべていた
カリーナ「エル、あんた去年、普通科じゃなかったっけ?なんでアークス科にいるのよ?」
キース「え、エルって元々普通科なのか?」
キースは驚きの表情で二人に聞いた

ユウリ「はい、武器もまともに扱った事はないです」
そしてジルベールは考えた結果、一つの答えに辿り着いた、
ジルベール「エル、お前アークスについて何か知ってるか?」

そう聞いてみたが、ジルベールの予測通りの答えが帰ってきた
エルシア「え~とね…わっかんない!エヘヘ…///」

と頬を赤めて言ったのである…

その突然の返答にキース、カリーナ、ユウリの三人は一瞬思考回路が停止したが…

キース「お前、アークスの事何にも知らずにここに移ってきたのか?」

エルシア「うん!アークスって何かかっこいい響きだからね、そしてあたしもアークスになったらジル君と一緒にクエスト行けるじゃん!」

その無邪気な答えにユウリは冷静に返した
ユウリ「エルちゃん…絶対無理だよ」
エルシア「ふぇ?無理ってどういう事?」

そこでジルベールが説明をした
ジルベール「エル、今のお前ではアークスになれない…と言うことだ」
エルシア「そんなぁ…あたし、頑張るもん!勉強頑張るからぁ!」
カリーナ「その問題じゃないよ…」
キース「お前さ、フォトン扱えたのか?」
エルシア「あのキラキラ光る物だよね?うん!出来たよ!」

キース「じゃあ得意武器は?」
エルシア「え~とね…ほら、銃と剣が一緒になってるのが得意」

ジルベール「ガンスラッシュか…」
カリーナ「初心者丸出しね…」

まずガンスラッシュは全クラス装備出来て、遠距離、近距離の切り替えが簡単に出来る取り回しの良い武器なのだが、いまいち決め手に欠ける武器でありメインに装備しているアークスは数少ない。牽制用の武器である

ジルベール「エルシア、どのクラスで登録してあるんだ」
次に気になったのはエルシアのクラスだ、ガンスラッシュではどのクラスかは特定できない
エルシア「ブレイバーで登録してあるんだ♪ジル君と一緒だね♪」
キース「いや、そこまで一緒にする必要はないだろ」
カリーナ「エル…どんだけジルの事好きなのよ」
ユウリ「ジルさん一筋なんだね…」


とにかく、エルシアをアークスとして…もとい、ある程度使えるようにしなければならない…これでは卒業も危ういからだ…
俺達五人は放課後に訓練所に集合と決めた






休み時間のある時、三人組の女の子達が教室に入ってきた

と、とたんに物凄い黄色い悲鳴がジルベール達を襲った

ジルベール「な、なんだ?」
ユウリ「あ、あの三人組」
キース「ん?あいつら知ってんのか?」
カリーナ「この学校の有名人よ?」
ジルベール「有名人?」
エルシア「そそ、真ん中の目隠ししてる女の子は、岬城結花理。月夜の姫君って呼ばれてて、右の帽子かぶっている青色の髪の女の子は、アルト⚫クラレント。流星の歌姫って呼ばれてて、左の小麦色の肌の女の子は、アテナ⚫スウェア。烈空の戦姫って呼ばれてるの」

カリーナ「特に結花理はみんなにお姉さまって呼ばれてるわ」

ジルベール「ほう…」

ジルベールはその三人組を凝視していた。かなり出来る、とそう思っていた。

キース「ジル、まさかお前、勝負してえって思ってるだろ?」
キースは問いかけた、
ジルベール「ふっ…流石だなキース、わかったのか?」
キース「何時もの癖じゃんほら、右手」
ジルベールの右手が激しく震えている…これは彼が武者震いしている証拠であった
こいつと勝負したいとそう思っている事を意味している

しかし意外にその願いが叶ったのであった
その岬城結花理が俺の近くに来たのだった、そして俺を見つめて言った

由花里「ふふっ、こんなところで蒼穹の剣士に会えるとは思いませんでしたわ」

ジルベール「何の用だ?月夜の姫君…岬城由花里…」

アルト「あら?意外に美形ですね」

アテナ「…」

由花里「蒼穹の剣士ジルベール⚫ナハト、私と勝負をしてもらいますわ」
これは意外だった。

まさか、向こうから勝負を仕掛けてくるとは思わなかった

ジルベール「理由は?」

結花理は右手を自分の胸にあて、
結花理「私は、天下一の武門の家系、岬城家の娘です。代々我々はこの学園で最強の地位を守って来ましたわ、しかしそれを知らずに、廃れても同然のナハト家の者がこの学園に居座るのは私が気になってしまい、勉学に集中出来ませんわ」

この言葉にキースがブチ切れた
キース「おいてめえ!ジルの事悪く言うなら俺が許さねえぞ!大体なんだぁ?俺らがここに来なければ良かったって言いたいのか?ぁあ?」

アルト「そうですねぇ…廃れて同然のナハト家の分際で、最強の剣士と周りに言われ、蒼穹の剣士という異名までつけているんですから、ちょっと思い上がり過ぎというか、煩いんですよねー」

カリーナもキースに負けない位にブチ切れた
カリーナ「あんたね!どうしてジルの家の事そんなに悪く言うのよ!何か恨みでもあんの?」

アテナ「…恨み…ない…ただ…ウザい…」

カリーナ「なんですってぇ!」

ジルベール「…」
ジルベールは目を閉じてずっと沈黙していた
その様子を見て結花理は更に攻撃してきた
結花理「あら?図星過ぎて言い返せないですの?」

ジルベール「ふふふ…」
ジルベールは笑っていた
これには結花理も、周りにいた生徒達も驚いていた
結花理「何が可笑しいですの?」

ジルベール「いや、ナハトに対して大層な自信だなと思っただけだ。大した腕も無いくせに」
結花理「な…なんですの?その言葉使いは?下等家系の癖に!」
ジルベールの挑発的な言動に語気を荒げる結花理

ジルベール「しかし、ナハトを侮辱するなら当主である俺が黙っているとでも思ったか?」

由花里「では、どうするんですの?」
ジルベールは微笑を浮かべて

ジルベール「二日後の正午、第一バトルアリーナで受けてやる、そこでお前の思い上がったくだらねえ自尊心を断ち斬る!」

由花里「ほざいてなさい、貴方のまぐれとも言うべき武勇伝も二日後には私が打ち砕いてさしあげますわ!」

こうして、蒼穹の剣士 ジルベール⚫ナハト vs 月夜の姫君 岬城由花里の真剣勝負が幕を開けたのであった  
 

 
後書き
次回、お互いのプライドを賭けた
絶対負けられない戦いが…幕を開ける 
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