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ヘタリア大帝国

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TURN142 最後の出撃その五

「変なことを考える人もいますから」
「俺か?」
「貴女私をどう見ているの?」
「コスプレが似合う熟女だ、悪いか?」
「そういうことを思う人がいるからよ」
 だからだというのだ。
「ああしたゲームばかりしてるとそうした想像する人がいるから」
「それは偏見では?」
 サフランがここでクリオネにこう言う。
「ゴローンさんは特別ですよ」
「そうだっていうの?」
「はい、あとクリオネさんパーティーの予算の決算が出ましたので」
「あら、安いわね」
 クリオネはサフランが出した帳簿を見て少し驚きの声をあげた。
「思ったよりも遥かに」
「大量発注、しかも仕入先を安いものにしましたので」
「それでなのね」
「はい、安くしました」
「伊達に財務大臣だけはあるわね」
 インドの財務大臣はサフランだ。尚彼女は副首相も兼ねている。
「太平洋全域でこれなんて」
「欧州の方はわかりませんが」
「あっちはあっちでやるからね、だからいいわ」
「そうですか」
「ええ、太平洋はこれでね」
 こう話してだった、それはいいと言うクリオネだった。
「これで各国に恩を売れればいいけれど」
「それはこれから次第ですね」
「そうなるのね」
「クリオネ様、カレーはどうなってますか?」
 アグニはクリオネに料理のことを尋ねた。
「そちらは」
「今作ってるわ、祖国さんがね」
「そうですか」
「ええ、だから大丈夫よ」
 カレーはインドだった、見れば彼がぐつぐつと似ている。ゴローンは妹と共に彼の手伝いをしている。
「包丁を握ることはな」
「慣れていませんか」
「どうもな」
「ですが頑張りましょう」
 こうした話をするのだった、そして。
 ランスは相変わらずだった、戦いがないので昼寝をしようとしている。その彼に言うのはコアイだった。
「ランスさんは何もしないの?」
「料理出来ないからな」
「だからなの」
「ああ、ここで寝ている」
「それじゃあそこで休んでいてね」
 モンゴルも彼にこう言う。
「ゆっくりと」
「そうさせてもらうな」
「お料理は私達でしておきますから」
 シィルが鍋を持ちながらランスに言ってきた。
「それでは」
「吉報は寝て待つか」
 こうしてだった、ランスはゆっくりと休んでいた。戦いがなく女の子とも遊ぶことのないランスは寝るだけだった。
 エジプトはその彼を見てからパルプナに言った。
「楽しみ?」
「パーティーが」
「そう、どうだ」
「結構」 
 そうだとだ、パルプナはエジプトに気弱な声で答えた。
「こうしたパーティーの用意をするのは」
「おうよ、こうしたことも楽しむに限るからねい」
 トルコが二人のところに来て威勢よく言って来た。
「そうしなよ」
「それじゃあ」
「さて、それでは」
 ラディンは女の姿から男の姿になって言った。 
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