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転生とらぶる

作者:青竹
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スーパーロボット大戦OG外伝
  0578話

 シロガネでの打ち合わせが終わり、アルティスはメイシス達によって纏められている修羅達を呼ぶためにマルディクトでソーディアンの方へと戻っていった。
 ちなみに心配していた神化した修羅神についてだが、問題無く空間倉庫に収納する事が出来たのは嬉しい誤算だった。空間倉庫に収納可能かどうかの基準がいまいち良く分からなくなったのは微妙なところだが。あるいは『生命反応がある』というのがポイントなのかもしれないな。
 それはともかく、修羅達の行き先について決まった事を現在シロガネのブリッジでヒリュウ改やハガネへ通達をし終えたところだ。

『なるほど。では、私達はこのまま地球に帰還した方がいいのですね?』

 確認するように尋ねてきたレフィーナの言葉に頷き、口を開く。

「ああ。お前達にしても、このままここにいれば恐らくケネス辺りに難癖を付けられる筈だ。それは面白くはないだろう?」
『ですがそれは、貴方達シャドウミラーも同じなのではないですかな?』

 レフィーナの隣から顔を出したショーンの言葉に、もう片方の画面に映っているテツヤもまた同様だと頷く。

『そうだな。お前達シャドウミラーは、現在イスルギ重工の庇護を受けている身だ。その辺を突いてくる可能性も十分あるが?』
「心配するな……というのは言い過ぎだが、俺達の存在自体が消えてしまえばケネスのタコだろうとどうにも出来ないだろうよ」
『それは、貴方達の本拠地に雲隠れするという事でしょうか?』
「ああ、レフィーナ艦長の言う通りだ。暫くはシャドウミラーとしての行動を自粛する事になる」

 正確に言えばこの世界で、という限定だが。暫くはホワイトスターでこの世界で新たに得た技術の検証や、ブルーマーズ計画で色々と忙しくなるだろう。特に技術班に限っていえば、ネオ・グランゾンの最重要部品が2つも手に入ったんだ。あれだけの性能を持つ機体の部品を調べ尽くすまでは、他の事に手を出すような暇は無いだろう。……まぁ、それも魔法球を使えばそれ程の日数は掛からないんだろうが。もっとも、シャドウミラーとしてではなく、俺個人としてこっちの世界に……特にイスルギ重工に顔を出すという可能性はそれなりにあるだろうが。
 ブルーマーズ計画に関しては、ぶっちゃけ俺のやる事は殆ど無い。恐らくフェイト辺りに丸投げの形になるだろうし。

『……そうですか。やはり私達に本拠地の場所を教える事は出来ませんか?』

 俺の言葉に残念そうな顔をしながら言葉を紡ぐショーンだったが、それに対しては首を左右に振る。

「お前達の立場を考えるとな」

 戦場を共にしたという事で、インスペクター事件の敵対心に戦友という言葉が上書きされたのか? レフィーナは目に見えて、ショーンは微かに眉を顰めて、テツヤは溜息を吐きながら俺の言葉を受け止める。
 とは言え、このままという訳にもいかないか。

「ただ……そうだな。お前達がどうしても俺に連絡を取りたくなったのなら、アヤに話を通せば何とかなるかもな」
『それは、アヤ大尉が君との個人的なパイプを持っているという事か?』

 テツヤの声に小さく肩を竦める。

「さて、俺個人の人間関係をどうこう言われたくはないが……まぁ、今のはあくまでも独り言のようなものだと思ってくれ」
『……分かりました。何かあった時にはアヤ大尉に連絡をさせて貰います』
「ただし!」

 レフィーナの言葉を遮るようにして、言葉を挟み込む。

「……ただし、だ。もしそれを利用して俺を誘き寄せ、俺達の戦力を徴収しようなんて事をしたら……嘲笑する虐殺者の名を持つ、ニーズヘッグの牙がお前達を噛み殺す事になる。それだけは覚えおけ」
『俺達がそんな真似をすると!?』
「もちろんテツヤ・オノデラの言うように、お前達自身がそんな真似をするとは思っていないさ。だが、いるだろう? 他人の持っている物を見ると自分の物にして、それをどうにかして手に入れようとする奴が」
『……ケネス少将』

 俺の言葉ですぐにその名前が出て来る辺り、やっぱり内心では反発しているんだろう。極東支部前司令のレイカーを人質にされているようなものだしな。

『覚えておきましょう。私としても、あのネオ・グランゾンを倒したニーズヘッグと戦いたいとは思ってませんので』

 ごくり、と小さく唾を飲み込んだレフィーナがそう告げてくる。
 ちなみに、シュウとの戦いの時には機体を動かす事は出来無かったが、外の様子を見るのは問題無かったらしい。つまり、ヒリュウ改やハガネのメンバー全員がニーズヘッグがどれだけの性能を持っているのかをその目で確かめた訳だ。
 そうして、それから5分程世間話をしていると、やがて時間が来る。

『さて、ではそろそろ時間ですので私達は地球へと戻らせて貰います。私達が去った後にはケネス少将の息が掛かった艦隊が来ますので、なるべく早く転移してくれると助かります』
「ああ、分かっている。レフィーナ艦長も元気でな。今回は共闘してくれて助かった」
『いえ、こちらもシャドウミラーの戦力があって助かりましたし』

 笑みを浮かべてそう告げてくるレフィーナ。
 その言葉を聞き、次にテツヤの映し出されているモニタへと視線を向ける。

「フォルカはどうした?」
『先程ソーディアンに降りたのを確認した。コウタやショウコとの別れも済ませたらしい。……そちらは、エクサランスチームとはもういいのか?』
「ああ。確かに俺はあいつらの保護者的役割を担ってきた。だが、あいつ等は既に巣立ちの時だよ。自分で自分のやるべき事、やりたい事をしっかりと出来るようになっている。だから俺はもうお役御免って訳だ」
『……フィオナ辺りは寂しがりそうだが』
「確かに寂しがってはいたが、そろそろ兄離れはしないといけない時期だろう。幸か不幸か、ラウルという本物の兄が残っているが」
『おい、アクセル。お前、それを本気で……? あ、いや。何でもない。お前のプライベートに干渉するつもりは無いからな』

 何やら言い掛けるが、言葉に詰まるテツヤ。何だ? まぁ、それはともかく。

「さて、じゃあこれでお別れだな」
『ああ。今度会う時には敵対しないでくれると助かる』
『そうですね。私としてもシャドウミラーと幾度も戦うような、インスペクター事件の二の舞は御免です』
「さて、どうなるかはお前達次第……と言っておくか。俺から好んで敵対する気は今のところないから安心してくれ」
「では、良い航海を。貴艦等の安全を願っています」
『良い航海を』

 最後にシロガネの艦長として放たれたマリューの言葉に、レフィーナとテツヤの言葉が重なり、それを契機にして通信が途切れる。同時に、アルティスに指示された道に沿ってヒリュウ改とハガネの2艦がソーディアンの出口へと向かって行くのだった。

「ふぅ、行ったな……」
「そうね。でも、ちょっと惜しかったとか思ってるんじゃないの?」

 呟かれた俺の言葉に反応したのは、レモンだった。どこか悪戯っぽい目で俺へと視線を向けている。

「まぁ、確かにフィオナやラウル達を引き抜けなかったのは残念だが……」
「そうじゃなくて……まぁ、いいわ。それでこそアクセルですもの」
「レモン?」

 謎めいた言葉を呟くレモンに視線を向けるが、何故かレモンは口元に笑みを浮かべて俺へと視線を向けるだけだった。
 まぁ、こんな風になったレモンはいくら理由を聞いても絶対に口を割らないからな。今はまずやるべき事をやるか。

「マリュー、イスルギ重工のミツコに連絡を」
「え? あぁ、そう言えば確かにそうね。私達のスポンサーですもの。きちんと連絡はしておかないといけないわね」

 俺とレモンのやり取りを、こちらもまた笑みを浮かべて見守っていたマリューへと声を掛けるとすぐに頷き、量産型Wへと指示を出す。そして1分程して。

『あら、アクセル。随分と遅い連絡でしたわね』
「いきなりの挨拶だな」

 通信に出るや否や、ミツコは笑みを浮かべつつそう先制してくる。
 ミツコにしてみれば、恐らく連邦軍経由で連絡が回った後での通信だからな。多少不機嫌になるのはしょうがないか。

「既に連絡はいってるようだが、ソーディアンの攻略は完了した。これでシロガネ譲渡の条件を達成したと判断しても構わないか?」
『ええ、勿論ですわ。その件に関しては大変感謝しております。……それで、肝心のソーディアンについてですけど』

 意味あり気にチラリと視線を向けてくるミツコ。まぁ、ミツコにしては転移能力やら、エネルギー遮断フィールドの展開能力やら、色々と興味深いシステムが詰まってるからな。……現状ではダークブレインとの戦いの余波で壊れてて、修復の目処は立ってないんだが。

「生憎とソーディアンについては修羅に所有権があるぞ」
『……その修羅達を倒したのではないのですか?』
「いや、修羅の一部を引き込んで強硬派のボスを倒したって流れだな。ソーディアンは前と変わらず修羅の拠点として存在している」
『ソーディアン、どうするおつもりですの? もし連邦軍に対して何かをするようであれば、イスルギ重工としても庇いきれませんわよ?』
「安心しろ……と言っても安心は出来ないだろうが、暫くはシャドウミラーとして活動をする予定は無い」
『それはそれで結構困るんですが……何しろ、魔法に関してはアクセルくらいにしか聞くことは出来無いですし』

 微かに眉を顰めながらそう告げてくる。この様子を見ると、ラテン語の翻訳や魔法の習得が上手くいってないのか?

「あー、そうだな。なら、俺個人としてイスルギ重工に顔を出す事はあるかもしれないな。あるいは、何らかの物資や兵器を買うような事もあるかもしれないしな」
『そう、ですわね。そうしてくれると助かりますわ。……ところで話を戻しますが、ソーディアンのような巨大な建造物をどうするつもりですの? 現在連邦軍の艦隊がソーディアンへと向かってますわよ?』
「知ってるよ。ケネスの息が掛かった艦隊だろう? 安心しろ。システムXNを使ってソーディアンごと転移する予定だからな」
『……シャドウミラーの現在の本拠地には、ソーディアンのような建造物を隠しておく事が出来る、と?』
「まぁ、可能か不可能かで言えば可能だろうな」

 俺の空間倉庫に格納してホワイトスターに行けば、それは一応ソーディアンを隠しておけるという事になるだろう。……色々と反則くさいが。

『お互いにそれなりに深い付き合いをしてきたんだし、そろそろシャドウミラーの本拠地の場所を教えてもいいんじゃなくて?』
「……残念ながら今のところは考えてないな。それに、シャドウミラーとしては十分以上にイスルギ重工に利益をもたらしていると思うが? 新型バッテリー技術、未知の物質サクラダイト、魔法の提供、ハロウィンプランのデータ提出。修羅に襲われていたイスルギ重工の施設や関係のある街を救助に向かって、あるいはそれと関係無い場所でもイスルギ重工所属の部隊として活動した。……それ等の利益を考えて、それでもまだ欲っするのか?」

 ……こうして考えてみると、随分とイスルギ重工に対して飴を与えてきてるんだよな。ギブ&テイクのギブを与えすぎたか? いや、こっちもそれ相応のリターンを貰っている以上はそこまではいかないか。特にシロガネや連邦軍と戦わなくてもいいというのはかなり大きいリターンだ。まぁ、連邦軍とは今後の事を考えると正直かなり怪しいけどな。

『あら、怒らないで下さいな。ちょっとお願いしてみただけですわよ』
「……一応言っておく。俺達の本拠地を探るような真似は……」
『分かってますわ。というよりも、そんな事が出来無いように私と魔法で契約をしたのはアクセルでしょう?』

 先程同様の笑みを浮かべるミツコだが、その目からは何を考えているのか読み取る事は出来無い。元々俺がこの手の交渉が苦手だというのもあるんだが……ミツコの言う通り鵬法璽がある以上は大丈夫だろう。それにミツコとしてもシャドウミラーとしての戦力、そして何よりも俺の魔法使いとしての実力は知っている筈だ。そんな状態で俺を敵に回すような事をすれば、これ以上の特殊な技術を入手する事が出来なくなるのは予想出来るだろう。そして最悪の場合……それこそ影のゲートを使った転移魔法により、イスルギ重工がテスラ研やオルレアン工場、あるいはマオ社のように破壊工作を受けて甚大な被害が出るというのも予想していると見るべきだ。自分の会社の利益が第一のミツコとしては、そんな真似をする可能性は少ない筈。

「まぁ、いい。そっちが相応の態度を示すのなら、こちらとしても相応の態度を示すだけだ。それが正か負か。利益か被害か。それを決めるのは……お前自身の行動だというのは、忘れるなよ?」
『ええ、もちろん』

 あからさまに脅しても顔色を変えないどころか、笑みすら崩さないか。この辺はさすが生き馬の目を抜く世界で暗躍している女傑といったところか。

「さて、ならそろそろ通信は終わりだな。こっちとしても、そろそろ転移に掛かりたいんでな。また何かあったら連絡をする」
『分かりました。お気を付けて』

 その一言でミツコは通信を切り、思わず安堵の息を吐くのだった。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:41
PP:0
格闘:274
射撃:294
技量:284
防御:284
回避:314
命中:334
SP:734
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    ギアス(灰色)
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    ???

撃墜数:509 
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